米国Amazonが、インターネット通信サービス提供に向けて、人工衛星「Kuiper/カイパー」 27機を打ち上げたという記事。恥ずかしながら、AmazonがSpace-XのStarlinkみたいな計画を進めているなんて知りませんでした。今回の27機の通信衛星から始まって、今後3000機位の衛星を打ち上げてインターネット通信網を構築するらしい。単純計算でも、あと100回以上の打上が必要だけれど、先行するSpace-Xはすでに7000機以上の通信衛星を打ち上げていて、現在のStarlink網サービスを提供しているのだから、Amazonならば簡単な話なのかも。
Starlinkに関しては、日本のKDDI/auがスマホから直接アクセスして利用出来るサービスをすでに発表してますが、それに対してこのAmazonのKuiperには日本ではNTTが参加しているそうで、そうなると数年後にはdocomoのスマホからkuiper経由での衛星通信が可能になるんだろうか。Starlink Miniの契約なんかも考えているんですが、もう少し様子見した方が良いのかな(笑)。
しかし、両社あわせて1万機もの通信衛星が地球の周りを24時間365日回り続けるわけですが、それ以外にも民間・軍用色々な衛星も地球の周りを回っているわけで、本当地球の周りも騒がしい気がしますね。勿論、その用途や目的によって、まずは周回する高度が違うし、仮に1万機が同一高度を移動するとしても、一万人が地球規模に散らばったらスカスカなのは明らかなので、まだまだ余裕はあるんだろうなぁ。勿論、全てここに管理されていて、位置や機能状態は常時モニターされているんだろうけど、その管理監視技術も凄いですよね。凄いと思うのは、今回は1台の打上ロケットで27機の衛星を打ち上げた見たいですが、これを100回以上繰り返すわけですよ。しかもそれで終わりでは無く、当然その頃には初期の衛星は寿命だったり故障で使用出来なくなるだろうから、そうなれば予備の衛星なら大体の衛星も定期的に捕球しないといけない。Space-Xも、そうやって7,000機以上の衛星を宇宙空間に投入しているわけですからね。そのコストだって馬鹿にならない。それなのにSpace-Xは、打上ロケットの回収とか、火星探査とかまで手を広げているのだから、一体原資はどこから出てくるのだろうか。
日本国内にも民間でロケット打上を模索している、例えばホリエモンロケットとか和歌山県串本町のスペースワンとか、国内には4社が存在しているらしい。何度かロケット打上までは到達しているけれど、まだ軌道上に衛星投入に成功した企業は無いわけで、それを考えるとまだまだ道のりは遠そう。アメリカとか中国も相だけれど、失敗を何度も繰り返して成功へと繋げるプロセスが許されているのに対して、日本はどうしても「一発成功」という縛りというか括りが厳しい気がしますからね。勿論、何度も失敗を繰り返せるだけの経済力というか資金力があることも前提だけれど。国内メーカーの技術力と、例えば中東なんかの産油国の資金力が上手く結びついて、共同でロケット打上や衛星投入ビジネスとか上手く出来たらWin-Winなんだけど、中々そう上手くは行かないんでしょうね。







