2025年4月6日

Sheraton Tower Singapore

コロナ禍が始まる直前、2019年の年末に滞在して以来5年ぶりの滞在。SMRTのNewton駅から徒歩3分位なので、アクセスは良いと思うけれど、駅直結ではないので「便利?」と言われるとちょっと疑問。Orchardの端まで徒歩で10分位なので、利便性は悪くないし、その反対側には有名なホーカーもあるらしい(未体験)。

Sheratonで東南アジアのホテルなので、アメニティはそこそこそろっているだろうと今回考えて行ったんですが、スリッパはあったけれど歯ブラシや麺棒などは無く、かなりがっかりしました。お部屋自体は、18Fのキングの部屋へアップグレードしてくれましたが、高層階なのでシャワーの出が弱いし、USBポートはあってもなぜか充電出来ないとか、やはり設備の古さを感じるところです。3Fのラウンジは、そんなに広くは無いけれど、金曜日の夜は利用者が少ないのか今回は満員ということも無くて半分くらい利用率でしたが、土曜日の夜はほぼ満席でそれでも運良くテーブルを確保できたくらいの混雑具合。時間帯や曜日にもよるのでなんともいえませんが、平日は余裕だけれど週末は手狭かな。食事やお酒はそこそこそろっていますが、やはりHilton/Conradと比べると少し寂しいかなぁ。

今回ちょっと気になったのが、チェックイン時の男性スタッフ。対応は悪くないのだけれど、話す言葉が小さくてぼそぼそっと言う感じなので、私の英語スキルではちょっと聞き取れない場合も。しかも、ちょっと言い方がぶっきらぼうな感じも受けました。また彼とは直接関係ないかもしれないけれど、ルームキーを2枚貰いましたが、うち1枚のデータ転送が失敗しているのか使えません。入り口の横のマスターソケットに入れっぱなしにしたので実害は無いけれど、最初エレベーターで上がるときに反応し無くて焦りました。2枚目にしたら反応して目的階のボタンを押すことが出来ましたが、これでさらに印象が悪くなったのは事実。

帰国日のフライトは、早朝06:15発の成田行き。搭乗開始予定時刻が05:45ですが、Changiはゲート前でX線検査があり、その中で搭乗開始を待たないといけないので、ゲート前に05:30頃には行かないといけない。とすると、遅くとも04:30頃にはChangi T2の出国審査端末を抜けてSQのラウンジでゆっくりしたいから、チェックアウトは04:00頃想定となります。それくらいを目指して朝の3時過ぎに目覚ましで目が覚め、シャワーを浴びてすっきりしてから、最後の着替えなどをパッキングをして、ここでパソコンを開くとどんどん時間が過ぎるので、パソコンは空港のSQラウンジまで我慢です。忘れ物を確認して4時にチェックアウトして空港へ向かいました。

この早朝便は、そこそこ午後早めに到着するので便利ですが、この早朝の出発が難点。空港直結のCrowne Plazaに宿泊しても、結局は起床時間はそんなに変わらないんですよね。毎回フライトの予定を見ながらホテルの選択に悩むのですが、次回はどこだろうか。

AIと語る夜

佐々木俊尚氏が紹介していた、ChartGPTと一週間本機で語り合った顛末記。「えっ、SF作品じゃ無いの?!」と思うくらい、個人的には感動したし、その一週間という短い期間で一つの限界に到達してしまう、今の技術のはかなさみたいな一抹の寂しさみたいなものも感じます。 

私も、生成AIに関してはすごく興味があり、可能性も感じられるのでどうにか自分の生活の中に取り込めないかと考えています。ただ単純にスクリプトを作成して、リサーチだとか要約と行った「仕事の効率化」みたいな分野では無く、自分のライフログ、ライフモニターみたいな存在に出来ないかなと思っているんですよね。理由はいろいろあって、一つは少し前にスマートウォッチがブームになって、健康管理だけで無く突然の事故や病気などの時のバイオモニターとか、そういうところに自分としては年齢もあるからすごく興味があります。この日々の記録をモニターして、健康管理を自動的に実行してくれるような「アバター」というか「エージェント」というか「バディ」というか、そういう部分に生成AIが組み込まれていかないかと考えています。具体的な例で言えば、よく言われるけれど「ナイトライダー」の「ナイト2000のKITT」とか、「光速エスパー」の「チカ」とか、ガンダムの「ハロ」とか、攻殻機動隊の「フチコマ/タチコマ/ウチコマ」とか(しつこい...)

ちょっと残念に感じたのは、CharGPTの知識の容量ともいえる「Context Window」が、50万文字くらいで現在は上限となっているという部分。DBCSだと思っても100万バイト=1MByteなんですよね。その他にもいろいろ属性情報もあるだろうけど、多分ディスケット1枚(1.44MB)分しか無いのは寂しい。勿論、一つが1MBでも、それが何千万とか何億と集まれば膨大なデータ量になるわけで、1MBでも1000人集まれば1GBなので、100万人で1TB、仮に10億人ユーザーがいたとすると1PBか... まだそんなでは無い気もするけれど、定常的にそのサイズに収まるわけでは無く、次々に新しいコマンドプロンプトが開かれていけば、それ以上の作業領域が必要になるかもしれませんね。

例えば有料契約だと、このContext Windowのサイズとか拡張できたり、保存できたりするんだろうか。あるいは、過去のデータをチェーン化して参照できるようにしたら、「昔の記憶を思い出すような仕草」で過去の記憶から今有効な意見なりコメントを出してくれるような生成AIへと変わらないだろうか。あるいは、その最大50万文字のコンテキストを圧縮してフロー化して、何というか「記憶の連鎖」とか「DNAの関係構造」みたいな最適化したものを、その生成AIの基本的な思考ルール(コア?)みたいな感じで実装できないだろうか。で、そういうデータは外部に保存できて、全く新規に生成されたAIにそのコアを与えると、以前の慣れた生成AIのクローンのように出来るとか。ただ、クローンじゃ困るんですよね。スタートレックの転送装置のように、元の人物が再生されないと意味が無い。人間の記憶がどこまで遡れば良いのかわからないように、生成AIのデータ保存にしても、まだまだ未知の属性や領域はありそう。そんな中で、こんな奇跡みたいな話が生まれてくるのは、やはり何かのシンギュラリティの兆候なのだろうか。

(NH) HND-SIN/-NRT (5) - 市街散策

一夜明けて二日目の朝。枕の設定を間違えて高い位置のまま寝てしまったので、途中目が覚めたりして少し睡眠不足気味。目が覚めたのは、現地時刻で朝の4時過ぎで、これは日本時刻では朝の5時だから大体いつもの起床時間(笑)。しばらくうだうだした後にシャワーを浴びてすっきりしてから、パソコンを立ち上げて週末のメールの整理やら何やらを勧めました。金曜日の夜遅くに緊急のメールが入ってきたりしたので、仕方なく慌てて海外のカウンターパートにヘルプのメールを投げていたら、なんとか週明けには目処が付きそうでちょっと安心です。

Lifetime Platinum特典で、朝食は1Fのビュッフェレストランで頂けるので、多分もうオープンしているだろう7時過ぎに出かけました。大体いつも混雑しているイメージでしたが、土曜日の朝だからかガラガラの状態で、多分自分も含めても5~6組もいなかったと思います。地域柄和食のラインナップは無くて、地元の中華系の料理が中心で、それ以外にはエッグステーションでBTOで調理してくれますが、誰もオーダーしないので暇そうでした。私はスパイシーな物が駄目なので、正直東南アジアの食事は苦手な部類ですが、それでもそこそこ食べられるものもあって自分的には十分メニューでした。あと、フルーツの準備も7~8種類くらいあって、大体は問題なかったのですが、中に「Peach Apple」というリンゴをくし切りにしたようなものがあり、名前に惹かれてとったら、味や食感は枯れ木を食べているようなひどい味で、一口口に入れてペーパーナプキンに吐き出してしまいました。 まだ熟していないのだろうか。画像検索すると、名前のように桃みたいな形状のリンゴ(?)でおいしそうなのだけれど。

食事が終わったところで部屋に戻り一息ついてから、10時くらいから出かけました。明け方雨が降ったのか少し路面が濡れているような感じでしたが、気温がそんなに高くないからか蒸し暑さはなくて、むしろ気持ちいいくらい。ホテルからOrchard方面に道沿いに歩いて10分くらいでIONの手前まで到着。ここにはMarriott Tang Plazaが有るんですが、ここも設備がちょっと古いのが難点ですね。まだ午前の11時前なので回転しているお店は多くないのですが、それでも暑さ対策もかねて途中建物の中に入りながら、「Air Shopping (=Window Shopping)」をして、Somersetまで来たところで気温も上がり、日頃の運動不足もあってさすがにちょっと疲れたのでSMRTで移動することに。どこにしようか悩みましたが、お昼を食べることも考えて大きなショッピングモールがあり、久しぶりの訪問となるVIVO Cityへと移動しました。SMRTで簡単にいこうと思えば、Somersetから一駅のDhoby Ghautで乗り換えれば、そこから4駅目が終点のHarbour Front(=VIVO City)ですが、ちょっとしばらく座っていけるように反対方向から、Somerset→Bishan→Harbour Frontと遠回りして移動しました。

乗り換え時以外は座って移動できたので、大分体力も復活。しかしHarbour FrontはSentosa 島への接続駅で、かつそこにはUniversal Studioもあるから予想以上に混雑しています。今回はSentosaへは行かずに、VIVO Cityの中で食事の出来る場所を探してうろうろして、そんなにたくさんは食べられないのでハンバーガーくらいの軽食がいいなと思っていたら、Shake Shack Bargurが有って空いていたので、ここでお昼をとることに。セルフレジでハンバーガーと、アイスコーヒーがなかったので無糖のアイスティーを注文してSGD$14少し。まぁ、結構なお値段です。で、Shake Shackらしいのか10分くらいしてやっと注文したものができあがりました。Shake Shackは本当に久しぶりで7~8年ぶりくらいかなぁ。で一口食べてみたら、BTOで焼いたビーフパテは美味しいのですが、バンズってここは焼かないんでしたっけ? あるいは、水分防止でマヨネーズとかバターとかもバンズに塗らないスタイルでしたっけ? パテの油分と野菜の水分をバンズが吸い込んでいて、もうグズグズ。私、こういう食感が苦手なんですよね。正直、ここってBTO形式でそれなりに美味しいイメージがあったんですが、今回は大失敗でした。

その後は定点観測のためにMarina Bay Sandsへと移動。この時点では気温も多分30度を超えるくらい上がっていて、一度外に出たんですが、体中から水分が蒸発しつつ体力も奪われる感じで、直ぐに建物内に戻りました。モール内部は、コロナ禍以前を彷彿させるくらい、人出が多くて「もう完全に戻ったんじゃ無い?」という雰囲気。実はVIVO Cityや、この後たちよったOrchardやBugisなんかも同様で、何かコロナ禍の頃に閑散としていた様子がもう嘘のようです。で、今回もAir Shoppingで終わり、ヘトヘトになりながらホテルに帰宅。ラウンジによって、冷たい氷水でしばらく水分補給をしてから、コーヒーと少し甘いお菓子で糖分補給をしてエネルギー補充をしておきました。Singapore最後の夜は、ホテルのバーで軽く飲み食いをして、ちょっとラウンジでノンアルコールドリンクで中和して、翌日は朝の3時起床なのでパッキングをして早々にベッドに入りました。(続く)

2025年4月5日

エヴァンゲリオン立つ

エヴァ初号機が、浜松市市役所に出現したという記事。この立像は高さ6mだそうですが、実際の物がりの中の想定はもっと大きいですよね。6mでは、中に人間が入るのも窮屈な印象だし。で、記事に掲載されている写真を見ての第一印象。

名鉄名古屋駅前にあった「ナナちゃん」みたい

(ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい) 

ここで重大なミスに気がつきました。過去記事も含めて私は「エバンゲリオン」と記載していたんですが、正しくは「エヴァンゲリオン」なんですね。失礼しました。過去記事も含めて、修正いたしました(笑)。

でもさぁ、例えばJR浜松駅から浜松市役所までは、結構距離があるわけです。徒歩だと20分はかかるだろうなぁ。あるいは、車で来るにしても、市役所の周りにはそれなりに駐車場(タイムス)が有るけれど、結構一日中満車で用事があってもなかなか入れないときも。これで観光客が増えたらどうするんだろうか。で、今回の「シンハママツ計画」の中心企画の一つは、天竜浜名湖鉄道と遠州鉄道の駅を巡るスタンプラリーだったりするんですが、それならばやはり遠鉄の駅に近い場所がいいんじゃ無いだろうか。「シンハママツ計画」なんだから、やはりスタートは遠州鉄道の南の起点「新浜松駅」というのがスムースな気がする。

JR浜松駅と遠州鉄道の新浜松駅は、徒歩で3分くらい離れていて、その途中には市内唯一のデパート「遠鉄百貨店」の本館と新館の間を通り抜けていきます。この本館と新館の間には大屋根がかかった広場みたいなスペースがあるので、ここにエヴァ初号機を設置するのが、一番効果的だと思うんですよね。でも屋外だし、いろいろやんちゃなやつも多い浜松市なので、安全面で設置は諦めたんだろうな。

正直これで浜松がどれほど盛り上がるは未知数も良いところ。地元民としては、これが起爆剤になり、景気が良くなり、人口も増えて、いろいろ公共サービスも増えて、とWin-Winになることを願いますが、さてどうだろうか。

(NH) HND-SIN/-NRT (4) - 出発

いよいよ今年初の海外フライト。前日の夜には、遠足の前の日の子供よろしく、荷物をもう一度全部出して確認してパッキングし直しました(笑)。多分忘れ物は無いはず。で、一晩明けた当日の朝は、久しぶりにセットした目覚ましのアラームで目が覚めました。始発の路線バスで駅へ向かうため、朝の4時に起床。実は年齢のせいか、何時もこれくらいの時間に目が覚めてしまいますが、今回のようにぐっすり休めたときに限って無理矢理目を覚まさせられてちょっと寝不足気味の感じです。グタグタしていては間に合わなくなるので、まずはシャワーを浴びてすっきりしてから身支度を調えて、出発しました。

日本はここのところ寒の戻りで少し寒くなっていましたが、この日の朝は少し(本当に少しだけ)暖かくなったような感じ。今回悩むのは、渡航先のSingaporeは亜熱帯の気候で半袖で生活するのに、国内では厚着の状態ではその分荷物が増えてしまいます。直前まで最低気温が一桁になる状態で、どうしようか迷いましたが、当日の朝はなんとか10度位の気温になってくれたので、現地でも腕まくりすればなんとかなるくらいの長袖のダンガリーシャツを羽織って出かけることに。少し寒さが気になりますが、下に着ているTシャツを少し厚手の物にしてなんとか耐えられそうです。その後、無事凍えること無く浜松駅に到着し、近くの7/11で朝食を調達。朝一のひかり号に定刻通り乗車して、まずは品川駅へと向かいました。

品川駅到着は、08:08で反対側の京急の空港行きは08:12と接続時間は4分。間に合わなければ次の08:23でも問題なしと移動しましたが、ちゃんと08:12の空港行きに間に合いました(笑)。車内は大きなスーツケースを持ったインバウンド皆さんや、空港や周辺設備で仕事をされると思われる人達で結構混雑していますが、なんとか予定通りに羽田空港のT2に到着し、何時ものように出発階の2Fに移動します。 で、今回はここからが違う。何時もは左手の優先保安検査場を抜けますが、今回はまっすぐ直進をして「INTERNATIONAL」と書かれた階上へ(笑)。ここを使うのは10ヶ月前の同じくSingapre行きの時以来です。

思いのほかフロアーは混雑していて、まずは保安検査場を抜けるのですが、First/Business位用の優先レーンがあったのでそちらに入ったら、こちらが激混み。少し離れて一般用の検査レーンは柄我ですが、こちらはなかなか進まず「向こうの方が空いてたね」と残念がる人の声も。それでも10分ほどして通過すると、出国検査は顔認証で直ぐに通過。その後はANAのSuiteラウンジでしばらく時間を潰しました。今回の出発ゲートは、T2国際線ターミナル部分(南ピア)の一番端っこの73番ゲート。これも前回と同じようです。10:55出発予定に対して10:25から搭乗開始ということなので10:20頃にゲート前に行くと、しばらくしてアナウンスがあり「荷物の搭載に時間がかかっているため、搭乗開始を10:45に変更します」とがっくり。ということは出発も遅延するはずですが、こちらは意地もあるのか10分の遅延で11:05出発との事。今更ラウンジに戻るのも面倒なので、国際線専用部分となった、66番ゲートからぐるっと一周してきました。

66番ゲート手前部分にはシャッターが降りていて、国内線ゲートからの通路が遮断されていましたが、南ピアの付け根にある65番ゲートからここまでは結構な距離があり、しかも動くほどなんかも整備されているのに、それらがこれからは死蔵されてしまうのだろうか。ちょっともったいない気もしますよね。今後通路部分には何か売店とか整備されるんだろうか。国内線利用者としては、このあたりトイレとか売店が少ないので、そういう物が現在の通路部分を潰して出来ると便利かもしれない。

10:45になると、事前改札が始まり、10:50頃からグループ1からの優先搭乗も始まりました。使用機材はB787-9の国際線用機材ですが、ちょっと古い印象。前日夜にJakartaからから戻ってきた機体らしい。ウェルカムドリンクを頂き、遅延した定刻の11:05にドアクローズ。その後プッシュバックが始まりゲートを離れると、D滑走路へと移動開始です。RW05から離陸したのは、ちょっと遅れて11:28でした。

離陸してしばらくしてから、ドリンクと前菜の配布があり、そこから少し時間をおいて昼食の配布となります。今回は事前に洋食をプリオーダーしていたので、案外直ぐに食事が出てきましたが、昔と比べちゃいけないのだろうけど、やっぱり品質の低下を感じますね。前菜は、グリーンピースのムースとサーモンでしたが、グリーンピースのムースの上に豆のグリーンピースも覆うように乗せられていて、ちょっとトラウマになりそう(笑)。ムースは、タマネギとベーコンで煮込んでそういう味もしますが、やはり豆は豆。そこに豆がさらに被さってくるので、一口でGive-upしました。サーモンも、もう少し工夫して欲しいですよね。で問題だったのがメイン。牛肉の煮込みみたいなものでしたが、サーブされて目の前で見ても熱気が感じられない。お皿に触れてみても常温のまま。試しに一口ソースをなめてみたら、冷たくは無いけれど暖かくも無いというような感じで、真ん中あたりの肉を少し切って口に入れても「生暖かい」くもなく、何か解凍だけしました、みたいな感じの温度です。例えると、レンチン3分のところを間違って2分でレンチンしました、みたいな。

その後はシートを倒してウトウトしながらのフライト。機内で利用できるWi-Fiのコードが事前にメールで送られてきていましたが、このWi-Fiが安定していて国内線よりもスピードも速くて快適でした。その後到着2時間くらい前に目が覚め、何か軽食をとも思いましたが、あまり食欲もないのでそのまま着陸まで待つことに。混雑しているChangiなので、少し蛇行するような航路の後、RW02Lへ着陸したのが17:18。そこから少し時間をかけて誘導路を移動して、T2のE24ゲートに入ったのが17:28でした。

機外へ出ると入国審査上へと移動。自動化ゲートでまずパスポートスキャンをして、次のゲートでMyICPのQRコードを提示しようとしたら、顔認証だけでゲートが開いてびっくり。過去の履歴を見ているんでしょうね。まぁ、あっという間にSingapore入国です。ここからホテルまでの移動は、夕方の時間帯で車は混雑していそうなので、SMRTで40分ほどかけてもより駅のNEWTON駅へ移動。19:00過ぎには無事にホテルに到着できました。さすがに久しぶりのフライトで疲れていたのか、この後3Fのラウンジで少し食事とワインを頂くとかなり睡魔が襲ってきたので、この日は早々にベッドに入り一日目終了です。(続く)

2025年4月4日

Switch-to-Identification

Nintendo Switch 2の発売が発表されて、日本国内専用モデルと、それ以外の海外モデルの2種類があり、日本国内専用モデルは5万円 を切る価格で、これはかなり安い設定らしい。私は、ゲーム機には興味が全く無いので、それこそ任天堂もSONYもMicrosoft利用したことはありません。それでも、同じデジタルデバイスの製品なので、何となく横目で見て観察している感じ。

で、そのSwitch 2ですが、転配目的の買い占め対策で、今回国内専用モデル設定を作ったり、さらに予約抽選申込では、現行モデルで50時間以上の利用実績が必要で、さらに「Nintendo Switch Online」に累積1年以上の加入期間が必要という、かなり厳しい設定で転売ヤー対策をしている点が、これまでの騒動をよく研究しているなぁという印象。特に、専用のオンライン機能に一定期間の登録と利用実績があれば、その人を特定してしかも多数購入すれば直ぐに対策もできるわけで、これはかなり効果的な気がする。国内販売分は、日本の円安もあって海外の転売ヤーの草刈場的状態だったけれど、これで殆どのケースが対策出来るのでは。ただ某国の何が何でも転売するという熱意と努力は桁違いなわけで、こういう対策をしても挑んでくるような猛者もいるのかなぁ。

購入時の対策もそうですが、利用し始めたときに例えばネット接続を必須にすると、ネットワーク経由でのデバイス管理も出来るわけで、これは最近のWindowsのお家芸とも言えます。特に最新のWindows 11 24H2からは、最初のセットアップ時にMSアカウントの登録が必須になったので、これも大変。それまでのバージョンだと、裏技でオンラインアカウント登録無しでのセットアップが可能でしたが、もうそれも出来なくなってきたのは悲しい(笑)。多分全世界のパソコン台数は二桁億台を超えていて、そのうちネットワーク接続しているものも何億台と存在しているのだと想像しますが、それだけの台数をMicrosoftはリアルタイムに監視しているんだろうか。

例えば、マイナンバーを購入時に提示して、購入マシンの固有シリアルと紐付けして、利用時には一台一台特定出来るような仕組みを作ったら、かなり精確に管理出来ると思うけれど、まぁ多くのユーザーは嫌がるだろうなあ(笑)。でも、将来的にはマイナンバーかどうかは別にして、個人固有のIDみたいなものを設定して、それを鍵にして様々なデバイス管理をする時代にはなるでしょうね。今のActive Directoryによるユーザー、デバイス管理なんて、まさにそういう世界ですし。更にデバイスだけでなく、例えばLINEのIDとかTeamsのアカウントも、全て紐付けられて管理される。代わりに、それらデータはその個人でターを暗号キーにして暗号化されて、特定の解凍キーを保有している人しか復号できないような、プラットフォームは広範囲の共通基盤だけれど、その上に流れていくデータは今のようなオープンの形では無く、個々にカプセル化した「固まり」が流れるだけで、それを盗んだとしても内容解読できない様になるんだろうなぁ。ただ、技術はいつの時代もイタチごっこなので、それを破る技術が生まれ、それに対して更に防ぐ技術が提供されて、というシーソーゲームがいつまでも続くでしょうね。若しかしたら今回の販売措置は、その長い歴史の第一歩なのかもしれない(マテ)。

Sho-time on Sho's Day

丁度お昼の時間帯だったので、NHK BSで舗装されていたMLB LA Dodgers vs  Atlanta Bravesの試合を見ながら昼食を食べていたんですが、いゃぁ最後の最後に良いものを見せくれました。ここまで4打席2安打の大谷選手が、5打席目の9回裏に初球を叩いてサヨナラホームラン。これでDodgersは開幕以来球団新記録の8連勝。しかもこの試合、大谷選手の「バブルヘッドデー」で、大谷選手のバブル人形が全観客に配布(通常は先着2万人とか3万人とか限定される)と太っ腹な試合。で、嘘みたいな活躍の大谷選手という、できすぎな内容。最も前回の大谷バブルヘッド人形配布の試合では、彼は満塁逆転サヨナラホームランを打っていたそうで、それと比べるとちょっとインパクトは下がるか(笑)。でもやっぱりすごい。

お昼の時間帯に見始めたので途中までの様子は見ていませんが、最初の方ではDodgersのエラーも重なり、0-5と大量リードを許して負け試合の様相。ところが、腐ってもDodgers(笑)、ホームランで3-5と迫ると、丁度見始めた8回は、途中からBravesがクローザーを投入するも、これが裏目に出てランナーを貯めた後に同点のタイムリーを許して9回最終回に。9回表のBravesの攻撃を無得点に抑えると、9回裏のDodgersの攻撃は9番の選手から。1アウトの後は、1番DHの大谷選手。試合後のインタビューでは、観客から「今日は自分のバブルヘッドデーだから一発打てよ」と言われたと言っていた大谷選手。初球の外角見逃せばボールのやや高めの球を、決して強振したようには見えないけれど、センター方向へ伸びていって、「あぁ、センターフライだ」と思ったら、フェンスの奧の保護用の網の上に着弾。誰もが期待していた、「逆転サヨナラホームラン」で破竹の八連勝。大谷選手も、打率を333に戻して、これで調子が戻るかも。

しかし、何度も言うけれど、本当に嘘みたいな話。いゃ、誰もが期待していたと思いますよ。Dodgers逆転しろ、大谷選手ホームラン打ってくれ、逆転サヨナラ勝ちを! とは。でも、それを本当に実現してしまう、しかも今回だけで無く何回もそんな場面を実現している大谷選手は、やはり何か違うというのか、言葉が見つかりませんよね。でも、流石に今回のサヨナラホームランは本人も意外だったというか驚きもあったのか、あの大谷選手が三塁を回ったところで帽子を投げ飛ばしてホームへと走ってきたシーンがあって、「あぁ、大谷選手もそれなりに興奮しているんだな」と感じました。そこはやっぱり「人間、大谷翔平」なんだなと少し安心出来るかも(笑)。でも、初球の外角為のボール球を、結構バットの先で少し泳ぎながら打ったのに、それがほぼセンターのバックスクリーン横まで飛んで行くのは、やっぱり凄い。そのボール飛び先には、ドジャースが広告契約しているANAと東京エレクトロンの広告が表示されていて、ホームランシーンがニュースなどで再生される旅に映るわけで、これはもう日本国内の放送分だけで広告契約金取り返せてるんじゃ無いか? > ANA/東京エレクトロン

東京での開幕戦では、それなりの活躍を見せて今シーズンの期待も高まったけれど、地元に戻ってからはちょっと物足りなさを感じていたところ。一時はヒットが出ずに打率も280台とか大谷選手にしては物足りなさを感じていたところだけれど、これで調子が戻りそうですね。ただ、次の試合からは強豪のPhiladelphia Philliesへ出向いての試合で、中々厳しそう。Dodgersとしての開幕連勝記録は、L.A. Dodgersの記録7連勝は更新したけれど、その前身であるBrooklyn Dodgers時代には10連勝という記録があるらしい。敵地で連勝すればその記録に届くわけだけれど、期待したいなぁ... 大谷選手だと、可能性がかなり高く感じるのがやっぱり凄い。

2025年4月3日

横浜ロイヤルパークホテル休館

横浜の「みなとみらい」地区のランドマークというか、横浜市のランドマークタワーでもある「横浜ランドマークタワー」に入っている「横浜ロイヤルパークホテル」が大規模リニューアルのために3月31日で営業を一時休止。館内の改修工事などをして、2028年には再開を予定しているらしいのですが、 再開時にはMarriottのラグジュアリーホテルの一つしてフランチャイズ契約を結ぶらしい。

このホテルも入るランドマークタワーは、横浜のオフィスの直ぐ目の前にあり、通勤時にはその目の前を何度も通る場所。ホテル自体も、宿泊した事は無いけれどバンケットルームでは会社のイベントを何度か開催しています。また、このホテルはランドマークタワーの最上部52Fから67Fのフロアーに入っていますが、その最上階に「ラウンジ シリウス」が入っていて、ここからの眺望は有名。私も仕事終わりに何度か利用したことがありますが、いつも窓際は満席で何とか奥の席に入るのが精々でした。浜松にも「アクトタワー」という東海地区で2番目に高い高層ビルがあり、ここの31Fには鉄板焼きのお店が入っていて、遠州灘の眺望を見ながら食事ができますが、その倍近い高さから、数倍数十倍の夜景を眺めての迫力は、残念ながら桁違い以上でした(笑)。

MarriottというかBONVOY系ホテルとしては、横浜駅前のシェラトン、みなとみらいのウェスティン横浜は利用したことがありますが、最近横浜駅の西口付近にFourPointsブランドのホテルもオープンしたらしい。3年後には、それに続く第4のBONVOY系ホテルとしてオープンするんですね。浜松市のグランドホテル浜松が、Marriottブランドになりますが、BONVOY系日本国内でもどんどん手を広げている気がします。

「横浜市」の繁華街という印象だと、JR横浜駅周辺よりは、このみなとみらい地区のある桜木町の方が賑やかというか、華やかな印象があります。勿論、横浜駅の東西には、そごうと髙島屋があり、大きな地下街もそれぞれに繋がっていて賑やかだけれど、事ホテルに関してはみなとみらい地区の「ランドマークプラザ」「クイーンズスクエア」のモール街に並ぶ、横浜ベイホテル東急、横浜ロイヤルパークホテル、インターコンチネンタル横浜が、ある意味ここの「御三家」で、宿泊を考えるならばこちらを先ず選ぶんじゃ無いかな。横浜最大の観光地「中華街」も、すぐ先ですし、横浜駅西口の昔ながらの飲み屋街みたいな場所も、桜木町の北側野毛辺りも負けていないし(笑)。令和10年に再会したら、一度位は宿泊してみようかなぁ。でもラグジュリアコレクションだと、10万円、20万円コースですよね。やはり最上階のラウンジで我慢しよう。

Digital Forensics

フジテレビの調査報告会見の席で「デジタルフォレンジック(Digital Forensics)」という言葉が出てきました、恥ずかしながら今回この言葉を聞くまで知りませんでした。広い意味で言えば「データ復元」なんでしょうけれど、法律に基づく科学的な調査・技術と言う、より専門的な用語らしい。昔の刑事ドラマだと、例えば指紋採集のために色々な技術が利用されたりする「科学的捜査」のデジタル版と思えば良いのかな。通話記録などはこれまでも参照されていたけれど、最近主流のメッセージアプリの履歴や内容等も、データの残滓を集めて再構成して再生しているみたいで、一昔前と比べてこの手の再現技術も進んでいるし、なんと言っても膨大なリソース消費にも耐えられるシステム(ハードウェア)も登場してきたことも大きいでしょうね。

とは言っても、こちらの記事によれば約23万件のデータを調査して、1950件の削除されたデータを再現。そこから対しようとなる発言なり書込を抽出するという大変な作業。データの復元自体は、ある意味ソフトによる力業なので、システムリソースがあればある程度自動的に処理出来るけれど、そこで招集された膨大なデータをどの様に評価するかが一番大変でしょうね。今回は、11万7千件余りをレビューして、そこから調査に必要と思われるデータを抽出して調査したらしい。実際の復元作業は外部の専門業者が担当したらしいけれど、抽出されたデータの評価は今回の調査チームが担当しただろうから、よく短期間でこれだの内容を評価出来たと思います。

私もこの辺りの技術の端っこにいるので、どの様にしたら「削除された(と見える)データ」を復元できるのかは知識としては理解しているけれど、その作業を錯乱させるような手段もあるので、その気になれば復元されても無意味なデータ、解読不能なデータにする事も出来ます。只、その「改変を加えた」事は分かるから、その挙動不審な行動に疑惑が逆に集中するでしょうね。さらに言えば、今のデジタルデータは通信するこちらと相手のスマホにだけデータが残るわけでは無く、途中経由するメール/メッセージサーバーにもデータは残るし、場合によっては途中に存在しているかもしれないキャッシュサーバーも可能性はあるでしょう。データ本体が残っていなくても、通信履歴という別の属性データから、通信の事実があるのにその部分の通信本体が無ければ、少なくとも意図的に「削除された」という事も変わるから、そこから疑念も出てくる。また、当該メール自体は削除されても、例えば引用の形で別のスレッドに残っている可能性だってあるだろうし。昔の手紙による通信ならば、その原本を処分したら終わりだけれど、今のデジタルコミュニケーション時代では、ありとあらゆる所にデータの断片が偏在していることを理解していないと、安易に手元のデータを削除して終わりと貼らないんですよね。 

例えば、これが最初から犯罪を意図して通信をするのであれば、もっと秘匿性の高い手段を利用するなり、暗号(符牒)を利用してそのままでは意味不明な文章を使用するなり、別の方法を利用したと思います。それが一般的なLINEだったりTeamsみたいなビジネスツールでのやり取りが調査対象となったと言う事は、フジテレビ内部の関係者も含めて今回の件の認識が甘かった、あるいは中居氏の行為に対しての危機感が薄かったか無かったと言う証拠にもなると思います。となると、今回の明らかになってこれらデータを使用して起訴とかしたらどうなるんだろうか。フジテレビは関係者の処分も考えているという発言もあったと思いますが、更に色々な暗部があぶり出されてくる可能性も大きいでしょうね。それとともに、やはりこれがフジテレビ単体での認識なのか、業界全体、さらにはそこに関係するスポンサー企業等も含めた「メディア」という特異な空間の特異な習性なのか、更に評価する必要も有るように感じます。

2025年4月2日

(NH) HND-SIN/-NRT (3) - SimplyGoが変わった

約半年振りのSingapore旅行出発まであと2日。今回も2泊3日の、弾丸トラベルなので荷物も最小限で行く予定で、TUMIのやや大きめのバックバック一つで行く予定。前日の夜に2日目、3日目の着替えや、スマホのUSBケーブルにACアダプター、さらには細々したもの等を整理して収納。パスポートも忘れないうちにバックパックのポケットに入れておきました。あと、保管用のバッグに仕舞い込んでいたSingaporeの紙幣と硬貨も引き出して、巾着袋に入れてこれも収納しましたが、今回も多分厳禁を使う機会は無いだろうなあ... 3日目帰国日は早朝06:15のフライトなので、朝の04:00位にホテルから空港へタクシー移動する予定ですが、この時にもしかしたら現金を使う機会があるかも。可能ならば硬貨を中心に、少しでも処分したいんですがどうだろうか。 

入国2日前となったので、Singapore入国に必要な電子申請「MyICA」の申請もしておきます。米国のESTA等と異なり、これは入国毎に申請が必要で、しかも新世界可能になるのが入国日の2日前から。今回は4月4日の夕方到着予定なので、今朝アプリを開いて作業しました。前回の名古屋からの時のデータをコピーして、今回の申請に流用します。コピーしたドラフトを開いて、まずは入国日と出国日を変更。続いて、利用航空会社をSQからNHに変更してフライト番号も変更します。後は、宿泊予定ホテルが今回はSheratonなので、これも変更。保存してサブミットして処理は完了です。

後は空港から市内移動のSMRTを利用予定なので、SimplyGoでクレジットカードの登録などを確認します。こちらも暫く利用していなかったら、何か動作が変わっていて、多分ユーザーの確認用にスマホアプリ起動時に毎回ローカルの電話番号入力を要求されます。私は持っていないのでそれをスキップしますが、アプリだとGuest Modeでしか利用出来ません。PCのブラウザーからSimplyGoのサイトにアクセスすると、やはりこちらでもアプリ利用を推奨してきます。サイトの「Online Services」→「SimplyGo Account Login」とクリックすると、アプリインストールを促すQRコードが表示されますが、画面をクリックするとそれが消えて、ID/PWでの入力画面が表示されます。ここから自分のアカウントに無事アクセス出来て確認終了。でも、しつこくQRコード画面は表示されて邪魔しますが(笑)。SMRTは、VISA/MasterCardのContactlessでも利用可能なので、今後はそっちに切り替えた方が楽かも。利用履歴とか確認出来るので、SimplyGoが使えるならこっちの方が便利だと思うので、そこがちょっと残念。

後は、現地でデータ通信が出来るように、既にiPhoneにインストール済みであるAiraloのe-SIM様のデータパッケージ(日本、Singaporeを含むアジア版)を購入して、いつでも利用出来るようにしておきます。Changiに到着したら、MyICAのQRコード表示のために直ぐにネットアクセスが必要になるので、当日羽田空港に到着したらデータ通信用のSIMを、今のとdocomoからAiraloに変更して日本国内でActivationしておくつもりです。そうしておけば、着陸して機内モードを解除して言質ネットワークでローミングがスタートしたら、直ぐに使えるはずですから。出発日の金曜日は、始発の路線バスで浜松駅に移動する必要が有るので、朝は4時起き位を覚悟。そのため、明日中に荷物をもう一度確認して準備しておこないと。ここに来て花粉症が大分治まってきたので、目薬とかティッシュペーパー等を持参しなくても良いのが今の所の朗報かな。(続く...)

メディアの独善

佐々木俊尚氏のmondから、最近富みに目に付く「メディアの暴走」、というか個人的には「メディアの独善」と感じる状況について。 

私はその場面は見ていないのですが、先日の第三者委員会の会見でも、最初に発言した女性記者(フリージャーナリスト?)が、いきなり守秘義務に抵触する内容を質問しだしたらしい。司会者が制しても止めないためにマイクオフされ、それでも大声で質問というか自分の主張を続けるみたいな醜態があったらしいのですが、本当迷惑系YouTuberとかおさわがせ系YouTuberと言われる何が違うのか。質問なり相手の回答を引き出して批評する内容での勝負では無く、単に目立つことでPVなりインプレッションを増やすだけとしか思えない。

佐々木氏の回答を読んでいくと、私も聞いたことがある「西山事件」を例に出して、「目的が手段を浄化(正当化)する」事の危険性を説いていますが、これはメディアに限らずどんな企業やビジネスにも言えること。例えばある企業が凄い画期的な技術や製品を開発したとして、それによって生活が凄く豊かになるとしても、その製品製造に大量な汚染物質が廃棄されたり、使用していると有害な影響が生まれるような物ならば止め無ければならない。あるいは、戦争反対世界平和のためと目的を掲げながら、特定の企業を襲撃したりその会社の製品を破壊するような行為は、目的には何も貢献しないわけで、それは単に目立つことで自分達の主張を受け入れさせようとする示威行為なだけですよね。

一連の佐々木氏の回答を読んでいて感じたのは、この構図と言うのはフジテレビの中居氏への忖度というか、調査報告書でも指摘された様々なハラスメントを許容する要因にも成るんじゃ無いのだろうか。つまり「放送局として、より良い番組、より人気のある番組、視聴率の取れる番組作りをして社会に貢献する」という目標はそれなりに正しいと思う。でもその為に、著名タレントを占有するために、そのタレント中心のスケジュールや行動計画なり、そこに多少の無理が生まれてきても無視され、それがどんどん常態化していき、さらにはそういう規律の乱れがタレント以外の利害関係者(ステークスホルダー)に対しての忖度なり優遇になっていくという事では。実は「目的」自体が、「良い番組作り」という最初の目的から、「著名タレントの優越」みたいな似て非なる目的に変質して、それを維持するために手段も変質していることに気がつかないか、気がついても勝手に弁護して許容していくこと、メディアの独善同様、今回のハラスメント事件の実は隠れたでも本質的な原因な様な気もします。

2025年4月1日

第三者委員会会見

昨日公開された第三者委員会の報告書とその会見。さらにそれを受けてのフジテレビの会見の様子を、全部ではなくつまみ食い程度ですが見ていて感じたのは、予想以上に厳しい内容でかつ今回の中居氏の事件から多方面に問題点を指摘していたこと。たまたま観ていた夕方の日テレの報道番組で、コメンテーターとして出演していた大学の先生も「ここまで厳しい内容とは予想していなかった」というようなコメントを何度も繰り返していて、予想を超える内容であったことは確かだと思います。

全部を確認したわけではないので誤解している部分もあるかもしれないけれど、今回の直接の事件となった中居氏とフジテレビ社員A氏とのトラブル自体は「性被害」と確認され、その直接の行為に荷担したフジテレビ関係者はその時点ではいないが、そこに至るまでにそういう状況や関係性を醸成したことは事実で、そう言う意味ではフジテレビの組織的問題も原因である、と言及。それ故に、当時の港社長や取締役会の機能不全も指摘されていて責任も追及されているのは仕方ないか。またちょっとビックリしたのは、今回の中居氏の件だけでなく、少なくとも2件のハラスメント事案が確認されて、そのうちの一つはBSフジのプライムニュースの名物MCとして有名な反町氏と言う内容には驚きました。その為か昨日の出演は無かったみたいですが、今後の責任なり説明なりでこちらはこちらで揉めそう。

会見の内容を聞いていて感じるのは、確かに在京キー局の中ではバラエティに力を入れていて、局内の雰囲気・空気も自由な印象を受けるフジテレビだけに、演者と放送局の境が曖昧で、良くも悪くも是々非々という意識が足りなかったことはあるかなと。一方で、中居氏はフジテレビにだけ出演していたわけでは無いし、他局でも同様に存在感のある演者だったし、解散したとは言え国民的グループの一人だったわけで、その影響力というのは何処の放送局や制作会社に対しても同様だったのでは。その中で、出来るだけ中居氏に気に入られて有利に仕事を進めたいと制作サイドは思うだろうし、その為には色々な対応を考えたであろう事は想像に難くない。中居氏だけでなく、同様の存在感のあるタレントさんは多数存在するわけだし、それこそ昭和から平成に掛けてはそう言う「武勇伝」的話も表で自慢げに披露する人もいたわけで、そう言う意味では第三者委員会の中でも指摘されていたけれど業界全体の問題という指摘に対してはメディアや関係者は深刻に考えるべきでしょうね。また、メディア界だけでなく、どの組織会社でもありうる話だと思う。ただ、そういう理由もあるのか、前回の10時間を越える会見やその後の扱い方と比べると、メディア各局・各社の今回の扱いはかなり消極的というか、少ないなと感じます。

本筋とは関係無いのだけれど、会見の中でフジテレビの事を略称として「CX(しーえっくす)」としていたのは何故だろうか。元々は、各放送局に割り当てられるコールサインで、フジテレビが「JOCX」 。日本テレビが「JOAX」でフジテレビが「JOCX」だから、TBSは「JOBX」かと思うと、TBSは「JORX」と膝かっくん(笑)。「JO」が固定部分で、その後2桁にA~Zのの組合せで固有のコールサインが発行されますが、一般的には馴染みがないもので、しかもコールサインの「CX」を略称として使用しているのはフジテレビ以外記憶にありません。大阪の芸人さんが、NHKの大阪放送局が「JOBK」なので「BKさんが」みたいな言い方をしていることを聞いたことがあるくらいかなぁ。あっ、テレビ東京も「JOTX」なので「TX何々」という言い方をしているくらいでしょうか。(TXと聞くとつくばエクスプレス...) フジテレビの場合は、結構「CXが~」という言い方をするし、されるので今回も使用したんだろうけど、ちょっと意外でした。フジテレビとしては、かなりの努力がこれから必要になることは事実だけれど、しっかりと結果を出して行くことが、被害者の女性に対しての償いにもなるだろうしそれが彼らに課せられた責任ですからね。

[追記] 後から知りましたが、社員に対しての聞き取り調査では、局内だけで無くタレント、制作会社/プロダクション、さらにはスポンサー企業からのハラスメント的行為が言及されていて、今広告出稿を控えている企業も本当に「シロ」なのか疑問を感じる部分も。今回の件ではフジテレビが中心だしフジテレビの責任が大きい事は事実だけれど、やはり業界というかそこに繋がる全ての組織・企業に対しての検証が必要なのではと感じます。

米不足

自宅の周辺は、昔は見渡す限り回りは田圃や畑に囲まれて典型的な「田舎」だったのですが、最近はそういう場所の多くが宅地に造成されて、アパートや建売住宅もかなり増えてきました。それでも、まだまだ田圃・畑は残っていて、うち所有の田圃も以前のまま。一昨年までは、近所の農家の方が一緒に稲作をしてくれていて、年末には自分の田圃から収穫されたお米を、多いときには100kg以上持ってきてくれました。ただ、そのお宅も諸般の事情から一昨年で廃業してしまい、昨年は所謂「耕作放棄地」状態。それが今年から別の業者の方が使用してくれることになり、荒れ放題だった田圃も暫く前に綺麗に開墾されて、そろそろ水を入れて田作りも始まる状態。今日は朝から雨が降っていますが、これでかなり田圃らしくなるのかもしれない。

昨年の夏から「米不足」が叫ばれて、政府の対策が批判されていたり、「消えた21万t」の騒動が一騒動になったりと世間は賑やかに。その頃からお米の価格もどんどん上昇をし始めて、現在は当時5kg 2,000円位だったものが、現在は4,000円以上に。既に備蓄米の放出も始まっていますが、そんなに急にお米の値段が下がるとは思えず、下がっても3,000円台の後半位と言われていて言い方は悪いけれど「焼け石に水」程度の効果しか無いかも。それに対して政府への不満も高まるのですが、でも個人的に感じるのは、年間の米収穫量がどんどん減少していても、今回の様な「米不足」騒動は起こらなかったわけです。逆に「米離れ」が色々な理由から推奨されるような状況にもなりつつあり、それでも米価を維持しないといけないから米作りへの補助金政策が批判されても来ました。ところが今は米価は高いから下げろと言うけれど、それは米農家に対して「赤字経営しろ」という事にもなるんですよね。

日本のお米が5kg 4,000円超えなのに、輸入されているカリフォルニア米は3,000円前後で、国内の米農家を批判する意見も散見されるけれど、大規模農園で効率的に育成できるアメリカの農業と、戸別に小さな田圃を耕作して作る日本の農家では、元々のコストから勝負にならない。今回うちの田圃の作業委託を受けてくれた農家さんも、個人経営では無くどうも会社業態にして居て、出来るだけトラクターとか耕運機が遊ばないように多数の田圃を確保して、効率化を目指している様子。それでも、場所的に分散していたら、その移動時間が無駄になるわけで、極端な話それら全部をまとめて一箇所の大規模農園にしたら、お米の価格がもう少し下がるかもしれない。考えてみると、今回の米不足状態を作りだした一番の原因は、日本の「米離れ」だと私は思いますねぇ。供給に対して需用が少なければ、価格を下げてでも売り切らないといけないけれど、需用が拡大すればその分価格が上がるのが自由経済たるもの。「昨年米不足が言われたのに、なんで増産しなかった」と言われるかもしれないけれど、米作りの場合そう簡単に増やすことは出来ない訳で、田圃を作り良い子芽が出来る状態の土作りだけで数年かかるものですからね。減らすのは作らなければ良いだけだけれど、それを増やすのは中々大変という事ももっと認識されないと。だから今の米不足で増産しても、増えてくるのは数年後で、その時に「米余り」になるのが目に見えるよう。

昔の「米騒動」の時には、タイ米を緊急輸入したけれど、米種が違ったり偏見もあって輸入しても余ってしまいました。今はカリフォルニア米は十分国内生産のお米の品質があるのだから、トランプ対策も予て緊急入しても良いのでは。一部量販店などでは、既に輸入米を3,000円台で販売しているみたいですが、アメリカで大量生産しているお米でそれ位の価格ならば、やはり国内生産のお米の価格は4,000円位が最低価格だと感じますね。農業問題は、農家の高齢化もあってこのままでは衰退していくことは確実。そんな中でも必要な食料品をある程度自給できるようにしないと、国が飢えてしまうわけで、今回の件を教訓に真剣に考える必要があるのでは。

Digital Priority Pass

メインカードとして利用している、三井住友VISAカードの付帯特典で、Priority Passのお知らせが届きました。最近では、どのカードにも付いている特典の一つで、以前ほどの有難味を感じなくなったことと、利用出来るラウンジが減ってきているし、実際空港で利用出来る機会もその利用ターミナルに無い場合も多くて、もうここ数年というか10年近くは利用していないなぁ。だから、申込制になってからは申込もしていないサービスです。

で、今回のお知らせは、これまでプラスチックカードだったものが、デジタルカードに切り替わるから、斯く斯く然々のサイトにアクセスして登録してください、と言うような内容。利用しないかもしれないプラスチックカードを、旅行の時にわざわざ持ち出して財布なりバッグに入れるのはちょっと手間ですが、デジタルカードでスマホに入れて置けば良いというのであれば、それはまぁ登録しておいても邪魔にはならないかな。 同じような仕組みのカードに、車トラブルの時の頼もしい助け、JAFのカードも結構前にデジタル化されました。これ、何度かJAFのサービスを利用したことのある一人としては、JAFカードを毎回持ち歩くのは正直面倒だし、実際トラブルに遭遇した時に「どこにあったっけ?」と探す様が見えてきますが、デジタルカードなら毎日常に持ち歩いているスマホに入っているので、即座に取りだしてJAFのサービス担当者の方に提示出来ます。

クレジットカードも含めて、色々なメンバーカードやサービスカードがどんどん溜まっていって、それらカード類だけ持ち歩く財布というかカードケースが必要になり、そっちの方が現金を入れている財布よりも分厚くなっていくのは、何か矛盾を感じる所。自分なりに、クレジットカードやそういうサービスカード類を断捨離して、かなり減らしたので今では薄手の財布に現金も含めて収まっていますが、それは万一の時には必要な証明用カードが手元に無いリスクも生むわけです。こういう時にデジタル化されていることの利点を多いに感じますね。勿論、スマホを紛失したらとか、スマホ移行時の手続きとか、それなりの手間や注意が必要な事も多いわけですが、手軽さのメリットと比較したらデジタル化の方が自分は好ましい気がします。そうそう、暫く前にそれまで使用していたETCカードが何処かに紛れてしまい、間違って余分に取得していた別のクレジットカードのETCカードを現在利用しているのですが、これもデジタル化してくれないだろうか。スマホにカードが入っていて、車に乗り込むとBluetooth経由でカードの確認が行われて、それで車内のETC機器が利用可能になるような仕組みって出来ないだろうか。

閑話休題。今回久し振りにPriority Passのサイトにアクセスして見て感じたのは、昔は空港でのラウンジアクセスがカード利用目的の100%だったのが、それ以外の特典も訴求して会員獲得をしているという事。海外でのサービス中心みたいですが、レンタカー利用や送迎サービスなどは日本でも利用可能みたい。でも、そう言うのって既に先行している企業が幾らでもあるし、そこへ右から左へと横流しにするだけなら余り意味ないと思うけれど。取りあえず、一応最高ランクの「Prestige」メンバーで一年間利用可能なので、何処かで利用してみようかな。近々だと、Changiで幾つか利用出来るラウンジがあるんですが、あそこはT2の真ん中にラウンジが纏まっていて、でもANAのゲートは端っこの方なので余りメリットは感じないかも。デジタルカードを登録したのは良いけれど、来年の期限までに利用する機会が生まれるのだろうか(笑)。