自宅の周辺は、昔は見渡す限り回りは田圃や畑に囲まれて典型的な「田舎」だったのですが、最近はそういう場所の多くが宅地に造成されて、アパートや建売住宅もかなり増えてきました。それでも、まだまだ田圃・畑は残っていて、うち所有の田圃も以前のまま。一昨年までは、近所の農家の方が一緒に稲作をしてくれていて、年末には自分の田圃から収穫されたお米を、多いときには100kg以上持ってきてくれました。ただ、そのお宅も諸般の事情から一昨年で廃業してしまい、昨年は所謂「耕作放棄地」状態。それが今年から別の業者の方が使用してくれることになり、荒れ放題だった田圃も暫く前に綺麗に開墾されて、そろそろ水を入れて田作りも始まる状態。今日は朝から雨が降っていますが、これでかなり田圃らしくなるのかもしれない。
昨年の夏から「米不足」が叫ばれて、政府の対策が批判されていたり、「消えた21万t」の騒動が一騒動になったりと世間は賑やかに。その頃からお米の価格もどんどん上昇をし始めて、現在は当時5kg 2,000円位だったものが、現在は4,000円以上に。既に備蓄米の放出も始まっていますが、そんなに急にお米の値段が下がるとは思えず、下がっても3,000円台の後半位と言われていて言い方は悪いけれど「焼け石に水」程度の効果しか無いかも。それに対して政府への不満も高まるのですが、でも個人的に感じるのは、年間の米収穫量がどんどん減少していても、今回の様な「米不足」騒動は起こらなかったわけです。逆に「米離れ」が色々な理由から推奨されるような状況にもなりつつあり、それでも米価を維持しないといけないから米作りへの補助金政策が批判されても来ました。ところが今は米価は高いから下げろと言うけれど、それは米農家に対して「赤字経営しろ」という事にもなるんですよね。
日本のお米が5kg 4,000円超えなのに、輸入されているカリフォルニア米は3,000円前後で、国内の米農家を批判する意見も散見されるけれど、大規模農園で効率的に育成できるアメリカの農業と、戸別に小さな田圃を耕作して作る日本の農家では、元々のコストから勝負にならない。今回うちの田圃の作業委託を受けてくれた農家さんも、個人経営では無くどうも会社業態にして居て、出来るだけトラクターとか耕運機が遊ばないように多数の田圃を確保して、効率化を目指している様子。それでも、場所的に分散していたら、その移動時間が無駄になるわけで、極端な話それら全部をまとめて一箇所の大規模農園にしたら、お米の価格がもう少し下がるかもしれない。考えてみると、今回の米不足状態を作りだした一番の原因は、日本の「米離れ」だと私は思いますねぇ。供給に対して需用が少なければ、価格を下げてでも売り切らないといけないけれど、需用が拡大すればその分価格が上がるのが自由経済たるもの。「昨年米不足が言われたのに、なんで増産しなかった」と言われるかもしれないけれど、米作りの場合そう簡単に増やすことは出来ない訳で、田圃を作り良い子芽が出来る状態の土作りだけで数年かかるものですからね。減らすのは作らなければ良いだけだけれど、それを増やすのは中々大変という事ももっと認識されないと。だから今の米不足で増産しても、増えてくるのは数年後で、その時に「米余り」になるのが目に見えるよう。
昔の「米騒動」の時には、タイ米を緊急輸入したけれど、米種が違ったり偏見もあって輸入しても余ってしまいました。今はカリフォルニア米は十分国内生産のお米の品質があるのだから、トランプ対策も予て緊急入しても良いのでは。一部量販店などでは、既に輸入米を3,000円台で販売しているみたいですが、アメリカで大量生産しているお米でそれ位の価格ならば、やはり国内生産のお米の価格は4,000円位が最低価格だと感じますね。農業問題は、農家の高齢化もあってこのままでは衰退していくことは確実。そんな中でも必要な食料品をある程度自給できるようにしないと、国が飢えてしまうわけで、今回の件を教訓に真剣に考える必要があるのでは。
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