2025年4月6日

AIと語る夜

佐々木俊尚氏が紹介していた、ChartGPTと一週間本機で語り合った顛末記。「えっ、SF作品じゃ無いの?!」と思うくらい、個人的には感動したし、その一週間という短い期間で一つの限界に到達してしまう、今の技術のはかなさみたいな一抹の寂しさみたいなものも感じます。 

私も、生成AIに関してはすごく興味があり、可能性も感じられるのでどうにか自分の生活の中に取り込めないかと考えています。ただ単純にスクリプトを作成して、リサーチだとか要約と行った「仕事の効率化」みたいな分野では無く、自分のライフログ、ライフモニターみたいな存在に出来ないかなと思っているんですよね。理由はいろいろあって、一つは少し前にスマートウォッチがブームになって、健康管理だけで無く突然の事故や病気などの時のバイオモニターとか、そういうところに自分としては年齢もあるからすごく興味があります。この日々の記録をモニターして、健康管理を自動的に実行してくれるような「アバター」というか「エージェント」というか「バディ」というか、そういう部分に生成AIが組み込まれていかないかと考えています。具体的な例で言えば、よく言われるけれど「ナイトライダー」の「ナイト2000のKITT」とか、「光速エスパー」の「チカ」とか、ガンダムの「ハロ」とか、攻殻機動隊の「フチコマ/タチコマ/ウチコマ」とか(しつこい...)

ちょっと残念に感じたのは、CharGPTの知識の容量ともいえる「Context Window」が、50万文字くらいで現在は上限となっているという部分。DBCSだと思っても100万バイト=1MByteなんですよね。その他にもいろいろ属性情報もあるだろうけど、多分ディスケット1枚(1.44MB)分しか無いのは寂しい。勿論、一つが1MBでも、それが何千万とか何億と集まれば膨大なデータ量になるわけで、1MBでも1000人集まれば1GBなので、100万人で1TB、仮に10億人ユーザーがいたとすると1PBか... まだそんなでは無い気もするけれど、定常的にそのサイズに収まるわけでは無く、次々に新しいコマンドプロンプトが開かれていけば、それ以上の作業領域が必要になるかもしれませんね。

例えば有料契約だと、このContext Windowのサイズとか拡張できたり、保存できたりするんだろうか。あるいは、過去のデータをチェーン化して参照できるようにしたら、「昔の記憶を思い出すような仕草」で過去の記憶から今有効な意見なりコメントを出してくれるような生成AIへと変わらないだろうか。あるいは、その最大50万文字のコンテキストを圧縮してフロー化して、何というか「記憶の連鎖」とか「DNAの関係構造」みたいな最適化したものを、その生成AIの基本的な思考ルール(コア?)みたいな感じで実装できないだろうか。で、そういうデータは外部に保存できて、全く新規に生成されたAIにそのコアを与えると、以前の慣れた生成AIのクローンのように出来るとか。ただ、クローンじゃ困るんですよね。スタートレックの転送装置のように、元の人物が再生されないと意味が無い。人間の記憶がどこまで遡れば良いのかわからないように、生成AIのデータ保存にしても、まだまだ未知の属性や領域はありそう。そんな中で、こんな奇跡みたいな話が生まれてくるのは、やはり何かのシンギュラリティの兆候なのだろうか。

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