2024年12月31日

今年の十大ニュース

毎年大晦日恒例の、私的今年の十大ニュース(2023年2022年2021年2020年2019年2018年2017年2016年2015年2014年2013年2012年2011年2010年)。 今年は、良い意味でも悪い意味でも、大きなニュースが大きかった一年だったような気がします。その中でも、やはり一番は、能登半島地震とその後の水害被害からまだ復旧・復興が進んでいないことでは無いかと感じます。まさに「悲喜交々」な一年だったと感じます。

  1. 能登半島地震、水害、進まぬ復旧・復興
    1年前の元旦に発生した能登半島地震。地勢的な理由から、半島付け根からほぼ一本道で半島先端まで行く道しか無いのに、その一本の道が被害に遭い復旧が進まない。海路からのアクセスも、地震で港が損壊していて利用出来ない。空路でのアクセスも限定されるという手立てが無く、先ずは人力で軽快作業をして少しずつ物流や重機が進出出来る地域を拡大しつつ奥へ奥へと行くしかない。底に追ううちをかけるように豪雨の水害もあり、更に被害が広がるなど、そういう話を聞くだけで「神も仏も無いものか」と言いたくなるような状況。発生から一年が過ぎて、やっとインフラ整備も進み、仮設住宅なども整備されて少しずつ復旧が進み、来年は復興に向けての次のステップが始まると思いますが、まだまだ時間は掛かりそうですね。東日本大震災は、原発関係の処理を除けばかなり復興してきたと思うんですが、それでも10年以上掛かっているわけで、能登半島の復興にはインフラ整備がある程度出来たら一気に人材・物流投入をして何とかもう少し短縮して欲しいところですよね。穏やかなお正月が迎えられることを祈るばかりです。
  2. 大谷無双
    ドジャースへ巨額の契約で移籍したと思ったら、水原通訳の背信行為が発覚してどうなるかと思いつつも、その後活躍してMLBの歴史に残る記録を幾つも残す事に。さらに予想外の結婚発表に直近では第一子の出産予定まで発表されるなど、まさに「大谷無双」な一年だったように思います。野球以外でも、色々なスポンサー企業と共同で様々支援プランを提供したりと、野球以外での貢献度も群を抜いている気がします。来シーズンは、肘の手術から復帰して「二刀流」に戻る事が期待されますが、大谷選手自身次に肘故障をしたらもう投手としては終わりだという事を言っているという事で、やはり来年は何としても「二刀流」で活躍する姿をスタジアムで観戦したいですよね。多少無理してでも行きたいですねえ。
  3. 株価上昇、4万円には届かず
    株価だけが経済の全てでは無いけれど、やはり大木や指標の一つだと思うし、株価低迷よりは上昇の方が良いことは確かだと思います。何度か4万円台を更新していて、個人的には今年の納会では4万円を越えて2024年を締める事を期待していましたが、どうも利益確定の方が大きくて僅かに届かず。でも、来年もこの調子を維持して、流石に5万円台は無理としても、4万5千円位は目指して欲しいところ。そのためには米国株の動向がどうなるか気になりますが、それはトランプ大統領次第と言うのも事実。自国産業防衛は理解出来るとして、単に国内産業を囲い込むだけでは発展しないことも事実だと思うので、以下に外から有望な産業を招き入れて活性化させるかという事を考えないといけないと思うけどなぁ。
  4. 少数与党と国民民主党の立ち位置
    衆議院選挙で過半数を維持出来なかった自公与党政権。後で書くようにメディアの「裏金」報道の罪は大きいと思うし、それとは別にノイズまみれな情報が大量に行き交うSNSの存在もこれから相当考えないと、自分自身の判断が出来なくなる時台になりつつあるなぁと実感。自分は、日本の国民性と今の自民党に対抗できる野党が形成されない(出来ない)事から、欧米のような「二大政党制」は出来ないと思っていますが、それとは別に今の「少数与党と野党の是々非々の連携」というのが、ベストではないけれどベターな形態ではないかとは思います。本当は、与党が過半数を握っていてもそう言う形態で、野党の意見も是々非々で取り入れていく姿勢をもっと取るべきだと思うし、対する野党も「何でも反対」だけを唱えるのではなく、どうしたら与党が自分達の意見を取り入れざるを得ないのか、そういうやり方や内容を考える姿勢をもっと見せるべきだと思います。民主党時代に「ガソリン値下げ隊」まで作って、いざ政権を取ったら反故にした税金が、今回トリガー条項が廃止されてやっと「実現する」ことになったわけですが、そういう実績を野党は積み上げることで党勢だけで無く国民からの信頼や支持を得て行くことを理解するべき。今の立憲民主党やその他一部野党のように、特定の支持層からだけ支持されて、それを維持するために先鋭化していくだけでは駄目だと思う。そう言う前向きな政治を、来年はもっと進めて欲しいですね。
  5. メディアの劣化と衰退
    今年は、所謂「メディア」がSNSに対して言及することが増えていて、何か自らの地位の正統性を必死に認めさせようとしているような雰囲気を感じました。でも、最近の報道やワイドショー等は、SNSからの情報提供や動画提供が無ければ番組製作すら出来ない状態な訳で、ある意味自家中毒に陥っている気がします。そのため、誤報や虚報の類も多かったし、「裏金議員」というレッテル貼りにも勤しんできたことは完全にSNS並みの行為だと思う。そういう危機的状況を認識しているのか分かりませんが、相変わらずプライドだけは高くて自分達は特別な存在という意識というか「大きな誤解」は広がっている気がします。本来ならば、情報を精査してノイズを除去して、かつ最適化して整理して要点を伝えるのが「メディアの仕事」のはずが、逆に情報を選別して自らバイアスをかけて都合良く加工して公開しているのが、今の「メディアの現実」だと思う。
  6. インバウンド急増、国内対策の重要性
    コロナ禍で急減したインバウンドが、コロナ禍以前以上まで増加した今年のインバウンド。来年は4000万人に届くんじゃ無いかと思うけれど、其れ以前で既に国内の観光地や有名訪問先はインバウンドが溢れて、昨日不全に陥っている地域や場所も問題になっています。更に、インバウンドの中でも最大の国である中国からの訪日要件が緩和されて、更に増える予想も。暫く中国からの渡航が制限されていたので、その反動で来年は急増するのかなと言う機もするけれど、中国からの訪日が無い状態でもインバウンドが増加していたのは、他の地域からの訪日が急増していたから。それはそれで、日本という国に魅力があるからだと思うし、多くは満足しているとは思うけれど、やはり人数が増えればトラブルも増えるわけで、底はもっと対策しないと駄目だと思う。何度も書いていますが、日本では「性善説」前提で色々な決まりやルールが暗黙的に守られている場合が多いけれど、日本以外では基本「性悪説」で社会は動いているわけで、そういう考え方にもうあらためないといけないと思う。そう言う意味では、訪日要件を緩和してインバウンドを増やすの事は良いことだと思うけれど、その分あるいはそれ以上に国内でのルールを厳密に決定して適用することは更に必要だと思う。有名になった「コンビニ越しの富士山」なんかも、柵を作るとかだけではなく、厳しく交通違反を取り締まるとかして、さらにそういう状況をSNSで海外にも拡散して「日本に来ることはWelcomeだけれど、ルール違反に対しては厳しく罰する」くらいの意識を植え付ける必要があると思う。正直、菜値中の至る所に自販機やコンビニがあり、アルコール飲料が自由に購入出来る国なんて、日本だけだと思う。そう言う「自由」は、これまでは日本人の意識で破綻すること無く続いていたわけだけれど、そうで無い人達が1億2千万人の人口の国に、4千万人、5千万人と押し寄せてくるリスクを考えるべきだと思う。
  7. 新車購入(乗換)
    全く個人的な話ですが、5年目の車検を機会に、そしてより安全性能(事故防止機能)を利用したいために、車を買い換えました。金額的には、自分で支払う買物としては最大ですし、次の機会は年齢や経済的な理由絡もう無いかもしれないですし(笑)。ただ、田舎で生活する上で自家用車は必須なわけで、いつ免許返納するかは分からないけれど、それまでは生活必需品でもあるんですよね。となると、安全性能が充実している車がより優先されるし、その為にはそれなりの価格帯の車で無いと十分な機能も搭載されていないですし。以前は自動運転技術に期待していたときもありましたが、ちょっと無理かなぁと言う印象を最近は持ちつつあります。生成AIが爆誕して急成長しているので、もしかしたらどこか近い未来にブレークスルーは有るのかもしれないけれど。次の車買替えが「ナイト2000」だったら良いけれど(笑)。
  8. 静岡県知事交代
    川勝県政が、自分の度重なる舌禍から自ら辞任するというのも何だかなぁと言う気がしましたが、個人的には色々停滞していて物事が、知事が替わって一気に動き出したことは良いことだと思います。学校の先輩でもある鈴木康友知事という部分は除いても、やはり実務優先・バランス感覚は鈴木知事の方があると思うし、実際リニア問題なんかは嘘のように進み出しましたからね。後は、浜岡の原発再稼働とか、圏内の経済対策・人口対策、そして予想される地震等の大規模災害対策等、難しい課題も多いけれど、以前の川勝氏のように何か議論や話をねじってそらすようなことだけは止めて欲しい。取りあえず2024年は1年目で助走期間と思って、来年からは本格的にどんどん進めて欲しいところです。
  9. パリオリンピック・パラリンピック
    パリオリンピック・パラリンピックの日本チーム・日本選手の活躍は今でも記憶に残る話で、それ故に今年の感じが「金」というのも頷ける理由の一つ。ただ、パリの成功を見るに付けて、色々と制限の有る中殆どの試合が無観客で行われた「東京2020」が悔しいわけで、何とかフル規格で「東京20XX」なんて再度開催出来ないものだろうか。財政的な問題とか、機会均等という話もあるだろうけど、例えばリニア新幹線が開通したら、東京と名古屋は40分、大阪とも名古屋から新幹線を利用するにしても2時間以内でいけるわけで、それこそ「東京20XX」ではなく「日本20XX」という全国規模での大会も可能になるのでは。日本人が「本気で大会運営する」所を是非観てみたいですよね。
  10. 袴田事件無罪確定
    全国的にも大きく取り上げられていたけれど、やはり地元での扱いはそれ以上で、50年だったかな何度も再審請求をして最終的に検察操作の問題点、捏造等を指摘されて無罪が確定したことは、良かったと思う反面余りに時間が掛かりすぎたことも問題だなあと感じます。当事者の袴田巖氏は、長期の拘留生活で精神的に傷んだ状態になってしまい、多分彼だけだったら再審も出来なかったでしょうね。90歳を超えてお元気なお姉さんの存在があればこそ、ここまで到達出来たと本当に感じます。時代的に、色々な理由もあったんだろうけど、考えさせられる事件というか「歴史」と言っても良い話しだと思います。
それ以外に個人的に機なった事柄をまとめてみると。

  1. マイナ保険証、免許証
    健康保険証の新規発行が終了し、マイナ保険証へ統一され、医療活動の最適化効率化が進むことは良いことだと思います。それによって情報共有できるから、自分が分からない病気の早期発見にも繋がるだろうし。反対する人もまだまだ多いと思うけれど、社会がデジタル化されていく中で、そのメリットを生かさないことはある意味「罪」でもあると思う。
  2. 日本の宇宙開発、悲喜交々
    月面着陸機の「SLIM」が成功し、H3ロケットも成功が続く中、民間ロケットはまだまだ敷居が高く厳しい状況に。でも、昔の日本ではこう言う事は考えられなかったことが、少しずつでも実現されていることは良いことだと思う。以前は失敗すると散々叩かれていたけれど、スペースXの失敗の歴史の後の成功が認知されてきたこともあってか、最近は打ち上げ失敗に対しても、冷静な報道が増えているような気がします。ロケットだけでなく、新しい技術は失敗の中から生まれるものなので、そういう方向に世の中が進むことは良い傾向だと感じますね。
  3. 四季から二季に
    ここ数年、毎年「暑い」と言い続けてきているけれど、今年は特に酷かった気がします。しかも、春と秋は「いつ来たんだ」と感じる位、突然暑くなって、突然寒くなる「二季」みたいな状態に。来年もこんな状態なんだろうか。やはり昔から「四季」に慣れているからだとしては、季節の変わり目も折り折りに感じるのが一番好ましいと思うんですが。「二季」と言っても、余りに暑い時期が長すぎて、「1.2季」くらいに来年はなるかもしれない。
  4. 日本版ライドシェア
    欧米や東南アジアでは既に社会インフラかしている「ライドシェア」は、日本ではタクシーの影響が大きすぎてなかなか進まない。ただ、それを逆手に取って、タクシー業界がライドシェアに進出したり、最近ではJR東日本が過疎地域対策としてライドシェアを始めるなど、良くも悪くも日本独自の進化をしそう。地元では、タクシー数が減ってきている実感はあって、以前のように簡単に呼ぶ事も難しくなっていますし、利用出来るアプリ「GO」を使っても、なかなか配車されないことも。来年どうなるか分かりませんが、小回りの利く準公共交通機関見たいな存在だと思うので、何とか良い方向に進んで欲しいと思います。
  5. ますます混沌とする国際情勢
    ウクライナへのロシア侵攻も混沌としているし、イスラエルだけで無く中東地域でもシリアが大きく変わろうとしているなど、世界情報はここ数年でどんどん不安定化している印象。良くも悪くも、アメリカの「スーパーパワー」という重しが無くなりつつあることが理由の一つなのかもしれないけれど、それ大して中国が台頭しているところがなんとなく嫌な予感もします。来年が少しでも平和に近づくように、祈るしかありませんね...
本当、色々なことがあった2024年ですが、2025年は個人的にも社会的にも世界的にも、少しでも安心して安定して平和な世の中になることを祈るばかりです。

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