年の締めくくりは、今年も私的十大ニュースで。数えてみたら、今回で9回目らしい(
2017年、
2016年、
2015年、
2014年、
2013年、
2012年、
2011年、
2010年)(笑)。今年も、パソコン・ネット・デジタル業界の中から、個人的に気になった「今年の十大ニュース」をリストアップしてみました。
- フェイクメディア-レガシーメディアの終焉
個人的には、今年一番のニュースはこれでは無いかと。これまで「ネットの情報は信用できない」と言われてきたのが、色々な事件や事象から、実は既存メディア(レガシーメディア)がこれまでの柵や色々なバイアスがかかっているため、そちらの方の情報が信用できないと言う事が、広く認知されてしまったこと。ネットの情報が信用できる・出来ない、というよりも、ネットには「生の情報がそのまま流される」のに、レガシーメディアはそれを加工するためにそこにバイアスがかかると言う事だと思うんですよね。情報リテラシーの一番重要なことは「鵜呑みにせずに疑問を持って検証する」という事のはずが、レガシーメディアはそれすらも拒否し、検証で反論されても説明すらしない。来年は、益々両者の乖離が広がり、場合によっては大手のレガシーメディアが撤退とか倒産という事も発生するような気がします。
- マシン更新-オフィスマシン・自宅マシン
あくまで「自分目線」ですが、仕事で使っていたマシン(ThinkPad X1 Carbon→ThinkPad T470s)が年初に更新され、また今年後半には長いこと使っていた自宅のデスクトップ機が不調となり更新(ThinkCentre M57 Tower→ThinkCentre M720t Mini-Tower)。これに伴い、これまでは自宅マシンはWindows7でしたが、どちらもWindows10になり作業環境が統合されて、まぁ便利と言うべきか。少し細かいことを言うと、これまで自宅のデスクトップ機では少し古いTrackPoint付USBキーボードを使用していたので、ThinkPadのキーボードとキー配列が一寸違ったんですよね。それを今回の更新に合わせて、最新のTrackPoint付USBキーボードに更新したので、やっと両方を並べて使うときにキー操作(特にHome/EndやInsert/Delete等)に迷うことが無くなりました。まぁ、暫くはこの両機にお世話になりますが、さてどれくらい持つだろうか(笑)。
- QRコード決済乱立-なんとかPay
「現金主義」とよく言われる日本ですが、特に中国からの観光客対策でAlipayやWeChatPayを導入し、それに合わせて国内各社も独自QRコード決済を導入し始めた今年。QRコードは、簡便であるけれどネット接続が必要なのと、FeliCa/NFC系の電子マネーと比べて操作に手数がかかるのが嫌なので、当分は利用する気持ちは無いけれど、電子マネーを導入出来なかった・しなかった個人商店や中小の店舗が大手のQRコード決済を使い始めたら、一寸考えるかも。個人的には、現金を持ち歩きたくないので。あと、iPhone8を購入してApple Payが使えるようになったので、海外でもキャッシュレス化出来るようになったのは大きいですね。
- SHARP、Dynabook買収-元祖ノートパソコンの再生なるか
年初にこの話が出てきて、今年も終わる頃に「Dynabook株式会社」が誕生。所謂「パソコン」の元祖は「IBM-PC」と言って良いと思うけれど、ノートブックパソコンの元祖は、この「Dynabook」と言っていいんじゃないだろうか。一時期は、国内の家電メーカー各社からパソコンが発売されていた時代があるわけで、それを知っている一人としては現状は寂しい限り。ただ、今ではパソコンはスマホに移りつつあり、暫くはパソコン(ノートブック・デスクトップ)残るものの、情報端末としては「次の形態」が生まれつつある現在。今後どうなるかは不透明なだけに、どれだけこの買収が成功するかは、いくらSHARP=鴻海という後ろ盾があっても厳しそう。
- 顔認証ゲート-国際的な連携を希望
デジタルデバイスでは無いけれど、今年国内の主要空港に導入された「顔認証ゲート」は、政府がやることにしては久々の大ヒットでは無いだろうか。私はそれ以前に指紋認証の自動化ゲート登録をして、それなりに便利に利用していたけれど、冬場になると皮膚が乾燥してカサカサになり、指紋スキャンが出来なくなるので、顔認証ゲートは大賛成。ただ、いちいち眼鏡を外さないといけないのが面倒ですが。残る希望は、是非海外の同様のシステムと連携をして、例えば米国入国時に自動化ゲートを利用出来るようにして欲しいですよね。その逆の、米国での登録者は自動化ゲート利用出来るようになっているわけだし。
- iPhone8購入-iPhoneX/XRは失速?!
今年、それまでiPhone6からiPhone8に乗り換えましたが、その時に最新モデルのiPhoneXにするか8にするか、結構悩みました。でも、iPhoneXの顔認証操作がちょっと面倒くさそうで、Touch IDのiPhone8にしておいて今では正解だったと思います。価格の問題が大きいのでしょうが、後継機のiPhoneXRは不振で製造台数も激減のようですが、このあたりAppleとしては読みを大きく間違えた気がしますね。革新的な機能だから高くしても売れるのでは無く、新規の機能だから安くしてまずは普及させる、と言う考えが正解だったと個人的には思いますね。
- 人と機械の境界線-攻殻機動隊の世界始まる
この話題は、元々はANAの話題として書き込んだんですが、分身ロボット「OriHime」の話題を何度かテレビなどで見て、さらに年末にリモート操作によるロボットがサービスをする喫茶店の試みを見たときに、「あぁ、これって攻殻機動隊の世界観じゃん」といたく感動しました。実は、OriHimeの初期バージョン、小型ロボットが目の耳になり授業などに参加している様子を見たときは余り感じなかったのですが、自ら移動出来ると言うことは大きくて、仮に無人自動車が実用化されたら、ロボット自身が乗り込んで移動して見聞きすることも可能になります。それって、「人間」としての新しい事象の始まりなんじゃ無いだろうか。まだまだ技術的な課題は多いだろうけど、凄く日本的で凄く未来を感じる技術だと思います。
- Huawei/ZTE問題-信頼ない国際連携
アメリカが名指しして、さらにカナダでHuaweiの副社長が拘束されて、今のところ出口が見えない状況。技術的な観点から言えば、HuaweiもZTEも世界のネットワークを支える企業の一つであることは間違いなく、だからこそ意図的に何か仕込もうと思えば可能性は否定できないんですが。ただ、同じ事は他のメーカー、NokiaとかEricssonとか、日本ならNECとか、同様のメーカーも多いわけで、それらを問題にされずに、この二社は問題視されるというのは、やっぱりそれなりに理由があると思うんですよね。その当たりをどれだけ払拭できるのか、あるいは中国の殻の中にこもってしまうのか、来年早々から色々ありそうな予感がします。
- ワイヤレスイヤホン-束縛されない快感
世間的にはもう「当たり前」なのかもしれませんが、今年初めにBluetoothのイヤホン(NUARL NT01-MB)を購入して、これが誠に快適で、もう以前の有線イヤホンには戻れない。勿論、音質的に不満もあるし、極たまにですが干渉を受けて瞬断が発生したりと言う事もありますが、コード接続が無いから、スマホ(=iPhone8)を自由に取り回せるし、顎回りなどにコードが干渉しないのは凄く快適。唯一の難点は、イヤホンタイプで耳穴に挿入した部分だけでイヤホン本体を支えるので、装着感が不安だし時々耳から外れて落ちそうになる事。これが耳掛け型の様になると、もう少し使い勝手が良くなると思うのだけれど。音質重視の時は有線式イヤホンに、移動等の時にはワイヤレスにと使い分けています。だから、一番割を食っているのが、Boseの有線式ノイズキャンセリングイヤホン。音質も今ひとつだし、途中のバッテリー兼コントローラー等取り回しが面倒なので、今のところお蔵入り状態です。
- スマートスピーカーとMR-生活の自動化
スマートスピーカーは、去年の十大ニュースにも取り上げたんですが、その普及が進むとともに、これまでの「音だけ」のI/Fに「画面」が加わったことが大きな進化では無いかと。ただ、今のスマートスピーカーは、円形の「部屋の中央に置くスタイル」が殆どですが、今後はフォトフレームのように、画面を重視しつつ、部屋の一角・隅に置くスタイルになるんじゃ無いかという気がしています。映像を表示するなら、画面は大型化するだろうし、試聴位置が一定方向に制限されるので、場所的にも部屋の隅になる気がします。今後は、プロジェクション機能が追加されると、中央において必要に応じて四方の壁とか天井に情報を投射してコミュニケーションするタイプが流行るんじゃ無いだろうか。それによって、人間がキーボードを叩くとか、画面をタッチする動作が無くなり、全て音声と場合によっては挙動をモニターして、自動的に判断して動作するようになると思うなぁ。つまり、日常生活が「自動化」されていくんじゃないかと。
例年この「十大ニュース」は前年と被る項目も多いんですが、今年は結構新しい話題が多いかなと言う気がします。それだけ世の中は動いている証拠なのかも。で、さらには個人的に気になったニュースを幾つか、
- カードリストラ
個人所有のクレジットカードを、今年はバッサリ整理しました。整理(解約)するとともに、新規のカード契約もしているから、正確には「リストラ」ではなく「最適化」なのかもしれませんが。ただ、全体的なカードコスト(=年会費)は増えているので、何だそれは状態ではありますけれど(笑)。今後も、さらに増減はあるだろうけど、まあかなりスッキリした2018年だったように思います。
- SPG-Marriott統合
FSP (Freequent Stay Program)で一番利用していたSPG(Sheraton等)が、一番利用していなかったMarriottに統合。今年は何とかSPG Platinumを維持したけれど、来年からはMarriottベースのルールに完全に変わり、それはイコール宿泊数を増やさないといけない。個人的にはかなりハードルがあがるので、取りあえず一年頑張って、駄目なら駄目で諦めようかと達観しています(笑)。
- フットボールが色々注目
既に過去の話としても良いと思うけれど、良くも悪くも「(アメリカン)フットボール」がメディアに登場する一年でした。個人的には、もっとメディア露出を増やさないといけないと思うけれど、それもポジティブな意味での露出で、今回のようなネガティブな露出はもうこれで終わりにして欲しいところ。日本でフットボールに関わる人全ての願いでしょうね。
- ANA A380デビュー
来年のホノルル線の再注目の機材ですが、単に新造機が投入されるだけで無く、ANAが海外初の自社ラウンジをホノルルに開設したり、それに対抗してJALやハワイアン航空もサービス改善を進めるとか、良い意味での競争が始まった感じがします。オーストラリアへのNRT-PER線開設も、その一環じゃ無いかなと言う気がしています。A380自体は、タイ国際航空機で搭乗経験がありますが、来年出来れば一度くらいは利用してみたいですね。
- 国内空港改修進む
地元の静岡空港も増築したターミナルがオープンして、これまで無かったフードコートやラウンジが出来ましたが、国内の主要空港でも、羽田空港の新国際線ターミナルの新設(@二タミ)、成田空港のC滑走路増設計画とか、国内主要空港の改修計画も進んでいます。一方で、台風による津波で浸水した関西空港とか、連絡橋が破損したりとか、被害も多い一年で、空のダイヤも乱れがちでした。来年は、もう少し安定して安心した運行がされることを祈りたいですね。取りあえず、新しくなった静岡空港と改修される那覇空港には行ってみないと。
- 築地から豊洲へ
二年遅れでやっと豊洲へ移動し、来年の初競りは初めての「豊洲での初競り」。マグロの初競りはどれだけ上がるんだろうか。ご祝儀相場が一層過熱するのか、ここ最近の傾向でそれなりにリーゾナブルな値付けになるのか。元々隣に「千客万来」を立てる予定で、結局は知事の独断で遅れて撤退した、築地喜代村の社長が最高値で落札したら面白そう(マテ)。開くまで結果論ですが、あのタイミングで都知事選が無くて、小池都知事が当選しなかったら、もっと違った結果になったでしょうし、それはその前の知事(舛添氏、猪瀬氏)がちゃんとしていれば... ですが。結果的に、豊洲移転問題は、東京2020にも大きな影響(後遺症?)を残したわけで、この罪は重いなぁと思いますねぇ。結局移転した直後は慣れないから色々問題もあったみたいだけれど、もう今ではそんな話は全然聞こえてこない。結局は、二年間何をしたのかと言う事なんですよね。
- 科研費
技術的な話以外では、一番今年気になったのが「科研費」。人文系の研究に、相当な額の科研費(科学研究費助成事業)が提供されているのに、その内容がそれに相応しいのかどうかと言う問題。個人的には、その研究テーマが反日的であったり、左翼的であったり、偏った人権的であっても良いと思うけれど、それならそれでその内容がそう言うことと反対の意見の人間も理解出来る・納得出来る物を作るべきだと思うんですよね。でも、今問題になっている色々な論文などを見てみても、何千万円もの研究費が必要どころか、それってどこに費用がかかっているのと疑問を感じるものも少なくない。特に、理系の研究から見ると、不満しか感じられない。これだけの話では無いけれど、色々な矛盾を感じた事柄のうちの最大の一つの様に思います。
これら以外にも、夏の猛暑に色々な自然災害、日産のゴーンショックに、不正検査疑惑など、文字通り日本が揺れ動いた一年だったように思います。年末には、それまで好調だった株価も急降下してどうなるかと思いましたが、ぎりぎり2万円台に戻して一安心。連動している米国の状況が不安定なのでしか多無いところもありますが、来年はラグビーのW杯もあるし、東京2020の前年でいよいよ気分も盛り上がってきているはず。その勢いが全て良い方向に進むことを祈るばかりです。来る2019年が幸多きことを祈って...
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