2022年12月31日

今年の十大ニュース

毎年大晦日恒例の、私的今年の十大ニュース(2021年2020年2019年2018年2017年2016年2015年2014年2013年2012年2011年2010年)。今年も3年目に突入した「コロナ禍」中心の一年ですし、さらに輪を掛けて安倍元総理の射殺事件や、いつも以上に慣れ親しんで人や著名人が亡くなり、さらにウクライナの戦争もあり「重い一年」だった気がします。勿論そんな中でも明るい話題も増えてきた来はしますが、その一つがやっとコロナ禍が第四コーナーを回り始めたと言って良いのが、唯一の救いかもしれない。そんな2022年の私的十大ニュースから。

  1. 終息? 新局面? 新型コロナウイルス3年目の状況
    やはり今年もトップニュースは、3年目に入ったコロナ禍でしょうね。ただ、これまでとの違いは、昨年までと比べて、例えば行動規制が緩和されたり、入国規制が緩和されたりと、少し前進した事でしょうか。一方で新規陽性者数は第七波に近づきつつあるような状況で、それに合わせて病床使用率も上がってきていて、ちょっとこの先どうなるか分からない。それでも来年には、これまでの第二類相当から第五類相当に緩和されることで、インフルエンザ相当の扱いに変わるという事ですが、インフルエンザと比較してやはり個人的に気になるのは重症化率だとか後遺症の問題。そのリスクを多くの国民が受け入れられるのか、場合によっては大きな社会問題になりそうな気もします。
  2. 安倍元総理殺傷事件、政治と宗教とは別問題では
    今年も多くの著名人が亡くなったのですが、その中でも衝撃的な事件の一つであった安倍元総理の参議院選挙中の殺傷事件。その方法も衝撃的だったけれど、容疑者の動機が「母親の宗教傾倒に荷担した」という濡れ衣的な理由からここまでの行動を取らせたと言う事も大きな問題なりました。で、さらに問題は、その背景が昔問題になった旧統一教会と言う事で、そこだけがクローズアップされて、本来考慮されるべき「宗教の自由」だったり「宗教と政治の分離」という大原則が、一部当事者やメディアに寄って歪められたことだと思います。メディアが「第四の権力」と言われて久しいけれど、法曹界が「第五の権力」としてその公正さが問われる事象になってきていると思います。
  3. ファクトチェックの無意味さ、メディアの信頼性崩壊
    「ファクトチェック」という事が言われて久しいけれど、本当の意味で「ファクトチェック」が機能している例って殆ど無いんじゃ無いだろうか。特に大手メディア(=レガシーメディア)自らが「ファクトチェック」と称して自分達の記事や報道を正当化しているけれど、本当にチェックされるべき話題はその俎上に昇ることは先ず無いし、チェックされた話題は、正直どうでも良いような話題も多い。逆の見方をすれば、メディアとしてもそう言う援護射撃を自ら準備しないと、自分達の報道や情報が市井で受け入れられづらくなっていることの焦りなんじゃ無いかという気もします。
  4. 記録的円安、一転円高へ
    一時US$1=150円台まで円安が進み、日本経済の危機みたいな話も出てきたけれど、突発的な為替介入や、さらに日銀の予想外の長期金利幅の拡大で一気に今度は円高が進み、この年末にはUS$1=130円台の前半で終わりそう。何度も書いているけれど、理想的な為替レートと言うものは存在しないわけで、その時々の状況で円安を歓迎する場合も有れば、円高を歓迎することもあるわけです。私なんか、子供の頃はUS$1=360円固定相場の時代だったので、海外に出かける機会自体少なかったけれど、いざ出かけるとなると大変な時代。その固定相場が変動為替制度になった時には、確か一気にUS$1=270円位になったと思うんですが、かなり大きな騒ぎだった記憶も。そして、あの民主党時代にはUS$1=80円前後にまで「円高」になったわけで、それよりもまだ「円安」時代の1980~90年代には、日本企業の米国資産の購入が大いに話題なった事も。個人的には計算しやすいUS$1=100円が理想だけれど、US$1=110~120円位が一番良いレートとも言われていて、それに来年は近づくんじゃ無いだろうか。まぁ、海外に行く人にとっては円高が有りがたいわけで、そう言う意味では来年はもう少し円高に振れて欲しいです。
  5. サブスク、量り売り、シェアリング時代
    購買力が下がってきているから、購入しないで共有したり期間限定利用出来るような仕組みが流行っているという見方もあるみたいですが、個人的には製品寿命がどんどん短くなってきているので、購入した場合に陳腐化する速度が速くなっていることも大きな原因だと思っています。私も昔AV(Audio-Visual)に凝っていた時には、アンプやスピーカーにサラウンド、さらには高品質ケーブルにターンテーブルにと、給料の多くを投資したけれど、それって一度それなりの物を揃えれば、10年20年30年と楽しめるという前提が有ったからで、年数で割れば実はそんなに高価な投資とも言えない。でも、どんどん時代が進み特にデジタルの社会になると、もう毎年新製品が新機能で登場する時代になると、システムも複雑化するために、結局は製品寿命もどんどん短くなっていく。そう言う時代に於いては、レンタル、シェアリング、みたいな「TPOに合った利用可用性」が、一番消費者が望む物じゃ無いだろうか。この傾向は、来年も加速していくと思う。
  6. ロシアのウクライナ侵攻、防衛増額、原発再開
    年初に、多くの専門家の予想を裏切ってロシアが始めたウクライナ侵攻。年内には決着は付かず、来年に向けて泥沼化しそうな雰囲気。唯一の救いは、多くの西側諸国の支援もあり、またウクライナ自身の頑張りもあって、10倍位違うロシアに対して押し返す状況になっている事でしょうか。ロシアの場合、最悪は核戦力があるので最終的にどうなるのか予断は許されないのだけれど、来年は何かウクライナが納得する形で決着して欲しい。一方で、この問題は各国に祖国防衛という意識と、エネルギー問題という二つの大きな課題を突きつける結果にもなっているわけで、どちらの課題に対しても及び腰の日本ですら、大幅な防衛費の増額と、原発再開に新規原発設置まで政府として言う状況になったことは大きな変化だと思います。原発再開に関しては、経済問題にも直結するだけに、是非この10年間の遅れを取り戻して、将来への飛躍に繋がるようになって欲しい。
  7. スキャンダル頼みの特定野党
    「モリカケサクラ」は、一部野党のお題目だったのだけれど、今年はそれに「モリカケサクラトウイツコクソウヒメン」と、さらにお題目が延びた一年に。結局は、週刊誌の記事頼み、肝心な政策そっちのけで、自分達のやってる感を見せられる話題にのみ注力する「無能な働き者」状態は今年も健在で、それによってどれだけ多くの国民の貴重な資産が無駄になっていったかと、小一時間問い詰めたいところ。臨時国会でも、閣僚の罷免を取り上げていたけれど、確かにそれは問題ではあるけれど、わざわざ貴重な時間を消費するような問題とは思えず世間の反応も鈍くて不発だったように思います。そんな中で、どんどん国民民主党とか日本維新の会とか存在感を増しているわけで、真面目な話来年は立憲民主党は三つくらいに分裂して、もっと現実的な野党連合みたいなものを考えないと、存在意義すら無くなるのでは。まぁ、それで困るわけでは無いので、個人的には勝手にやっていればと既に覚めた目で見ているわけですが。
  8. EOS R7購入
    個人的に今年一番の購入品と言って良いかな。約7年振りに買い換えたデジタルカメラ。ミラレース機が一気に普及をして、プロですらミラーレスを仕事で使う時代に、こんなに早くシフトするとは思ってもいませんでした。それを機会に、それまでのAPS-C (EOS 7D Mark II)から、フルサイズのEOS R5とかR6に移行しようかとも思いましたが、レンズの価格が本体以上にアップしてくるので、我慢してミラーレスAPS-CのEOS R7登場迄待っていたかいがあったと思います。ただ、EOS R7の機能に関しては、実際に使ってみると不満も結構有って、ちょっと買い換えは失敗だったかなと後悔する部分も。来年は、もしかしたらレンズを買い換えたりするかもしれないし、場合によっては現在2台持ちのEOS R7のうち1台をEOS R5かR6に買い換えようかとも思案中。いずれにしても、カメラ沼、レンズ沼に一度嵌まると、一生抜け出せないという事を、身をもって実感した年でした。
  9. SDGs, LGBTQ+, 男女平等、貧困対策、何でもビジネス化
    昨年はLGBTQ+が、今年はSDGsが、頻繁にメディア等から流れてきていた気がするんですが、失礼を承知で言えば本当にその主旨のために言っているのか、疑問を感じることも少なくない。某テレビ局では「SDGs Week」みたいな事をやっていたけれど、啓蒙活動と言うよりはそこに参加している企業の宣伝のように感じてしまったし。全部が全部そうだとは言わないけれど、過去にも貧困対策のNPO等がその支援される側から批判されたり、男女平等とか、LGBTQ+にしても、似たような話が出てきている気がします。年明け早々に東京都の話が大きく取り上げられるかもしれないけれど、そう言う美名のためならば手段を選ばずと言う風潮が、最近強くなってきている気もします。結局熱心なのは、当事者の団体とメディアだけで、本当に支援が必要な多くの人達からは関心が消えていくという皮肉な状況が来年は進むような気がします。
  10. メタバース、仮想世界
    今年急に話題になったわけでは無いけれど、新しいデバイスやサービスが生まれてきて、かなり認知される存在になったのが2022年じゃないでしょうか。私も、ちょっとそれっぽい話に関わったりする機会があったんですが、確かに興味深い分野だと思うけれど、どうしてもまだ物足りなさというか、作り物感みたいな印象が消えないんですよね。最近のメタバースの様子を見ても、どうも20年前にあった「セカンドライフ」のイメージとそんなに変わらない。勿論、提供される世界観やアバターの精巧さとか、動作のスムースさなど、比較にならない進歩はあるんですが、その内容というかやっている事はそんなに違わないと思うんですよね。自分にとっての「仮想世界」は、やはりスタートレックのホロデッキに行きつくわけで、それが彷彿されるくらいの物が登場しないと、なかなかのめり込めない気がする。最大の課題は、HUDの小型化軽量化ですよね、まずは。
その他、個人的に気になった話題や事柄に関して。
  1. 選挙で勝てない野党
    今年は参議院選挙があって、当初は与党の劣勢が伝えられていたけれど、結果は与党の圧勝にちかいものに。衆議院選挙も行われたばかりなので、衆議院の解散・総選挙が無い限り次の選挙は3年後の参議院の改選までない。最近になって、防衛費増額のための増税や原発問題等での解散総選挙があるという話も出てきたけれど、それだって来年すぐにという動きでもない。野党としては、じっくり時間を使って支持を固める機会だと思うけれど、相変わらず週刊誌記事頼みの頼りなさ。まあ、無能な働き者は、関係無い所で頑張っていてくれた方が平和で良いなと感じた一年でした。
  2. 海外渡航・入国規制緩和
    10月から海外渡航の規制が緩和されて、一部条件はある物のかなり以前の状態に近づきました。自分も近場のグアムですが、3年振りに2回国際線利用をする機会があり、来年こそは以前のようにアメリカ本土やハワイ、さらにはシンガポールやシドニーと言った馴染みの場所へ再訪したいところ。来年は、9月に今のパスポートが期限となる事もあるので、何処かで更新もしないといけない。年齢的には、もしかしたら人生最後の更新(?)という可能性もあるわけで、これから一回一回の渡航が貴重になっていきます。
  3. サッカーW杯の日本チーム活躍とVR
    スポーツ界で今年最大の話題は、やはりカタールワールドカップでの日本チームの活躍と言って良いでしょうね。そんな中でも、サッカーでのVRの活用が予想以上だったことにはビックリしました。アメフトでは、結構昔からビデオリプレーだとか取り入れられていたけれど、最近のサッカーや後バレーボールやテニスのような活用度には到達していない気がします。その時の記事にも書いたけれど、ボール本体の認識可能性がスポーツの特性上難しいので、単純にシステムだけで解決出来る話でも無いと思うけれど、新しいスポーツ運営、新しいスポーツ観戦の時代をちょつと感じたサッカーワールドカップだったと思います。
  4. 今年3回のワクチン接種
    今年は、2月に3回目、8月に4回目、そして12月に5回目のワクチン接種をしました。4回目くらいまでは結構副反応が辛かったのですが、5回目は初めてファイザー製ワクチンだったこともあるのか、比較的軽めの副反応でホッと一息。年明けになると、新型コロナウイルスは五類相当に変更されるという話も有り、そうなるとワクチン接種も自費接種に変わるだろうし、かといって変異株などはまだ恐いし、来年もコロナ禍を意識せざるを得ない一年になりそうなのが憂鬱です。そう言う意味では、マスク着用機会も、まだまだ続くんでしょうね。
  5. リモートからオフィスへの回帰
    弊社でも、一時は100%近いリモートワークへの移行が言われていたけれど、現在は部門によっては100%近く、全体平均としては、70~80%位のオフィス回帰が言われています。私は家庭の事情等もあって、原則リモートワークをする事を条件にして貰っていることもあり、オフィスワークは多分増えても10~20%。以前は、毎週金曜日に新幹線通勤をしていたので、その時は20%のオフィス率でしたから、それが毎週では無く隔週とか、月に1回は通勤しない週を挟むとか、そんな感じに落ち着きそう。ただ、折角日本のビジネス環境が大きく変化する機会と期待していたら、何故か元の鞘に戻りそうなのは個人的には残念ですね。
  6. 訃報続く
    毎年、どなたかは永眠されるわけですが、今年は馴染みのある方が多く亡くなられた気がします。さらに言えば、自分が子供の頃に親しんだ人から、どんどん自分と同世代に近づいていくのは、自分もそう言う状況になりつつあるという証しな訳で、「終活」という事もそろそろ意識して準備を始める時期なのかなと感じています。
  7. マイナンバーカード利用拡大
    「マイナンバーカード」を、健康保険証だけで無く、例えば運転免許証やその他サービスや証明書として活用できるようにやっと成りつつある状況に。意図的なのか無意識なのか、マイナンバーカード反対、政府の管理反対みたいな事を言う人も、未だ多く残っている気がするけれど、個人的にはリスクと利便性を比較して、利便性の方が大きいと思うので、是非進めて欲しい政策の一つ。社会の透明性を担保する手段としては、今の所非常に有効なツールだと思うんですよね。だから、公共目的の活動とか事業等に関しては、マイナンバーを利用して誰が何時何処で何をしたことが、申請ベースで無くても把握出来るようになれば、怪しげな団体とか事業活動も淘汰されて、もっと血の巡りの良い社会になる気がする。
ここの所、毎年「来年は新型コロナウイルスが終息するように」と願っていたけれど、来年こそは「終息」は無理としても「気にしなくても良い時代」になって欲しいですね。それによって、やっと普通の生活が戻ってくる気がします。

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