2025年12月13日

I copied.

中国人民解放軍機による、空自F-15へのレーダー照射事件。中国側は事前通告したという音声通話記録を公開しましたが、当該機の通信記録では無く、艦船同士の連絡内容と思われる内容で、且つその通話内容にも疑念が生まれるくらいの内容。ただし中国側の主張は、中国艦船からの訓練開始通告に対して、日本側艦艇から「了解した(I copied)」という確認があったと主張して居るけれど、これは既に日本側から指摘されているように、この返信は通信の受領(受信)を意味して、その内容の了解・了承を意味しない事はしっかり認識しないといけない。言ってみれば、お客様から電話があり一方的に仕事の依頼なりを要求された後で、こちらから「お電話ありがとうございました。」と言ったら「じゃぁよろしく」と全て完了したと思って電話を切られるような話。こちらは、電話を受けたことに対して「ありがとうございました」と言っただけで、相手の要求を受け入れたわけじゃ無い。

"I copied you message."と言えば、「貴方の通信を(ノイズや不明瞭な部分無く)受信した」という意味で、これは昔は通信環境もそんなに精度が高くなかったから、まずは通信内容が相手に伝わっているのか、その確認からする必要があったからなんですね。今回公開された通信記録は、中国側の音声は兎も角日本側からの音声にもノイズや歪みみたいな物が無い、 凄く鮮明な音声に聞こえるんですが、その辺りも日本側の録音していたであろう通信記録と比較すれば自衛隊的にはいつどこで本当にあった通信記録なのかは直ぐに分かるでしょうね。しかも公開されているのは、中国側からの送信と、それに対して「受信した」という日本側の返信だけで、通常ならばその後に続く通話があったと想像出来るのにその部分が無いのが不自然。

やはりこの「I copied」を調べたこちらの方の記事だと、「"I copied."には"I understood."の意味もある」と書かれていて、それ故に「理解した、了解した」というニュアンスもあると言われているけれど、日本語では「Understand=理解した」だけれど、英語的には「Understand=(相手の言い分を)聞いた(同意するかどうかは分からない)」という意味の方が強いともう。「I understand ≓ I see, I hear」くらいの感じじゃ無いだろうか。相手に同意するなら「I agree with you.」とか「I have no objection against your thought.」みたいな言い方をすると思う。電信通信の時代には、トンツー(単音、長音)の組合せで通信していたから、その組合せを紙テープに穿孔して居た時代もあって、確かその頃は「Do you read me?」というのが「受信出来た?」の確認なんですよね。"Copy"も同様で、要するに「送信した文章と同じ物がそちらにも届いているよね?」という確認だから「Do you copy me?」「Yes, I copied.」というやり取りが成立するわけで、

そこで互いに文章内容が一致したことが確認されて初めて内容に関しての確認に進むわけです。但し、軍隊だと一通信士がその内容に関して質問することは無い(出来ない)ので、送信文書と同一の内容を受信したことを確認したら、それをそのまま上官に提出するだけ。だから通信担当者としては、内容に関して「同意する」も「了解する」も無いはずなんですよね。当該通信が、両軍の責任者同士が直接対話していたならまだしも、一般的な通信であればその通信担当者が内容判断をして決定する事は無いはず。中国側だって、指定された命令内容を通信担当者が日本側へ送信しているだけで、言ってみれば宅配荷物を届けに来てくれたクロネコのドライバーさんに、その品物の内容を聞いても分からないのと同じ。同様に荷物を受け取った側としても、荷物は受け取ったけれど開けて見て問題があれば送付元にクレームするように、受け取っただけでトラブルが無いとは限らない。公開された通信記録が本物の通信記録の一部だとしても、本来の意図とは全くかけ離れた部分をいかにも本物らしく言うしか反論材料が無い中国側の苦労がうかがい知れる状況じゃ無いだろうか。で、日本側が反論すると、後はもう恫喝と無意味な論点のすり替えで自分達の正統性だけを声高に主張するだけという、いつもの「中国仕草」で終わりそうな気がする。

日経平均6万円

ReHacQの経済系コンテンツから、第一生命経済研究所の永濱利廣氏と野村證券の岡崎康平氏の2025年の振り返りと2026年の動向について。永濱氏は、最近よく見ている方で個人的にはやや癖はあるけれど話は聞きやすいし、説明も理解しやすい話し方をする人だと感じています。ただ、あちこちのメディアやコンテンツから声が掛かっているからだろうからか、タイミングによっては内容が結構重複しているのは仕方ないか(笑)。野村證券の岡崎氏は、今回がこういうメディア初デビューという事でしたが、内容に説得力があるというか、情報量の多さとその質はさすが野村證券という感じでした。

私自身は子供の頃から完全に理系の人間で、電気とか電子とかコンピューター関係の世界にずっといたことも有り、こういう経済とか為替みたいな話は全くの素人。それでも、多少なりとも株式投資とか老後に備えての積み立てとかをやり始めると、やはり日経株価の動向は気になるし、アメリカ経済の状況は気になるし、国内の景気動向は気になるし、為替レートの変化には敏感になるし(笑)。新入社員になって、会社の持ち株会に何となく入ったのが最初の「株式投資」ですが、特に何もすること無くずっと続けていたら、数年前からかなり株価が上がり始めて、更に今は円安の影響もありそこそこの資産に育ってくれていて、これは正直嬉しい誤算です。ただ、だからと言って積極的に株式投資しようという気持ちは起こらず、多少纏まったお金が入ったら、ロボット投資に少しずつ積み立てるようなことしかやって来ませんでした。それでも、そこそこ成長してくれているから個人的には十分満足しています。

そんなこんなで、ここ数年は以前と比べると経済とか株式とかに興味が沸き始めていたところに、このReHacQの経済関係のコンテンツに出会い改めて「経済の仕組み」みたいな事を自分なりに学び直しているんですが、そこで気がついたのは自分が歩んできた「開発」の仕組みとの類似性。考えてみたら、お客様に買って貰える「商品」ら考えて、それをデザインしたり準備したりして市場に出すと言う「工程」は、内容や程度の違いはあるにしても、自分のように製品開発にしても、例えば食べ物みたいな食料品開発にしても基本的なところはそんなに違わないんだなと改めて認識しました。

そこで思ったのは、例えばテレビの特集などでよく見られる「新商品開発」の舞台裏。例えばコンビニのお弁当とか新しいお惣菜などは、担当者が苦労して何品も開発しても、最終審査で社長や責任者のOKが出無いと世に出せない。そこでは何度も作り直してブラッシュアップして行くんですが、自分が関わっているパソコンとか情報端末の世界も40年前から30年前くらいまではそう言うことが可能だったんですよね。それがバブル崩壊で開発経費が削られて、どんどんコストダウンされていき、製品開発も失敗しないことが要求されるようになり、結局はコスパ優先の製品が重要視されるようになり、そうなるとOEM/ODMで実績のある台湾、韓国等のメーカーにどんどん引き離されていく。日本のコンビニ飯がインバウンドから高評価なのも、未だにそう言う厳しい生存競争を生き残ってきた物だからなのかもしれない。で、そういう状況が色々な経済活動で復活しつつあるから2026年の状況は2025年よりも少なくとも悪くはならず、良くなる可能性も高いという結論に、来年は期待したいですね。

2025年12月12日

過剰包装

先日ちょっと寒さが厳しくなったときに、「今日は奮発してスキヤキでも食べようか」と近所のスーパーへ買い物に出かけました。お肉コーナーへ行って牛肉を物色したんですが、ここでちょっと困ったことに。ステーキ肉から焼肉用、切り落とし等、色々種類はあるんですが、何故かすき焼き用の薄切り肉のパッケージは大きな半球状の入れ物に入れられて売られています。内容量を多く見せつつ、高級感を演出しているのだと思うんですが、200gとか300gくらいしか無いのに、パッケージの大きさはサッカーボール半分位もあり、肉を買うのかパッケージを買うのか一瞬悩むくらい。

お店としても、少しでも「ブライスレス」の付加価値を付けたいのだろうけど、そんな大きな三重だけのパッケージに入れられても、先ず持ち帰るのだけで大変だし、使い終わってから廃棄するときの手間も掛かる。 買い物カゴに入れたら、もう他の商品が入る余地がないくらいのサイズ感は止めて欲しい。それに、量的にもう少し多く欲しいと思っても、この大きなパッケージを二つも三つも持ち帰るのは考えるだけで頭が痛くなるわけで、これ定員さんに言ったら一つにまとめてコンパクトにしてくれるんだろうか。

昔は、肉ならお肉屋さん、魚なら魚屋さん、野菜なら八百屋さんと、それぞれ個人商店で買い物するのが普通。その後「スーパー(マーケット)」が登場して、そう言うものや日用雑貨など椀ストップで購入出来るようになったけれど、それでもスーパーの中のお店も対面販売で必要な量をコンパクトに包んでくれたように思います。別の場所にある、ドラッグストアの中に入っている地元のお肉屋さんのコーナーだと、多分そんな感じでまとめてくれたり、部位なんかも自由に選べるんだろうけど、そこはそこでお得な価格帯のお肉中心で豚肉とか鶏肉中心なので、ちょっと贅沢な牛肉とか欲しいと思っても物が無い場合も。

海外(≓アメリカ)のスーパーの場合、基本量り売り中心だから品物や部位を指定して重さを伝えて、ビニール袋とかに入れられた品物を受け取るので、個人的にはこちらの方が助かる気がします。手軽に買うならば、予め切り分けてパッケージ化してくれた方が楽だけれど、時々は量だったり部位だったり、ちょっと拘りたい場合もあるわけで、総数意味ではスーパーでももう少し対面販売みたいなスタイルを重視した方が良いんじゃ無いだろうか。最近話題になっている進行精力的なスーパーだったり、地方から進出してきているスーパーだと、そんな雰囲気のところが多いような気がします。大手のそれこそイオンとかだと、本当パックされた品物を選ぶというのが「買物」になっていて、ちょっと機械的な作業に感じますからね。それはそれで、気楽で簡単で良いのですが、全部が全部そんな半自動販売機みたいな仕組みではちょっとつまらない気もしますね。

マイナ保険証

ITmediaの記事から、マイナ保険証の状況を病院側から見たインタビュー記事。改善点や対策が必要なところはあるものの、総じて好意的な印象を受けます。自分も年齢相応にかかりつけ医や大学病院への通院が必要な時があり、もう数年前からマイナ保険証を利用しています。利用者側の「手間」としては、以前ならば診察券と保険証を窓口に出せばそれで済んでいたのに、現在は診察券を出して「マイナンバーカード」を端末にセットして認証作業をしないとけないので、利用者の手間としては少しだけれど増えているんですよね。でも、それによって例えば 「高額医療制度」の申請も不要になるし、薬剤履歴も保存されるからお薬手帳が手元になくても薬の相性が判断出来るなど、結構利用者側のメリットとしても大きいと思う。

これまでの手入力がほぼ解消される病院側のメリットは、記事にも書かれているようにかなり大きいでしょうね。病院関係の話を見聞きすると、やはり診療報酬の為のレセプトの準備が面倒で、誤記等があれば何度も書き直し必要が有り、その手間がかなり大きそう。マイナ保険証だと、患者との紐付けも自動的に出来るだろうし、データが直接サーバーに上がるから、有る程度自動的に処理も可能になるだろうし、人的ミスがかなり軽減できることは大きいでしょうね。まだマイナ保険証の利用率が半分弱の46%でも、病院側として高価が期待出来るのであれば、これが利用率80%とか90%とかまで上がれば、かなり大きな効率化に繋がるんじゃ無いだろうか。

いいこと尽くめのマイナ保険証だけれど、個人的にちょっと悩んでいるのはマイナンバーカードのスマホへの取り込み。最近スマホ(Android)を更新したばかりなので、タイミング的には丁度良いのだけれど、取り込んだ後にマイナンバーカードの証明書期限の更新とか、将来的にスマホを更新した時の移行手順とか、その辺りがちょっと面倒くさそうというのもあるので、今の所様子見です。マイナ運転免許証も含めて、スマホにそれら証明書関係を統合出来れば、財布も少しスリムになるんだけれど(今は、運転免許証とマイナンバーカードをクレジットカード類とともに入れている)、マイナ保険証に関しては利用頻度的にそこまでしなくても十分かなと言う気もしているので、ちょっと踏ん切りが付かない状態です。

今回の記事は、大学病院のような大規模病院なので、内部処理の煩雑さと利用者数の多さから、診療手続きや事務手続きを電子化するメリットは大きいと思うので前向きな意見がでてくるけれど、これがもう少し小さな中小の総合病院とか、かかりつけ医のような「町のお医者さん」クラスになると、導入や運用に掛かる手間やコストに対して、メリットはそんなに大きくないのかもしれない。それでも、人的ミスが前提となる手入力が省力化されるだけでもメリットは大きいと思うけれど、そういう中小の病院の場合、利用者層を考えると現状維持肯定派が多いだろうから、二重に対応しないといけないオーバーヘッドも大きそうですね。マイナ診察券の端末の信頼性や可用性をもっと向上させるとともに、良い点悪い点をしっかり判断しつつ正当な評価を利用者側もするべきだと思う。そう言う意味では、今に始まったことじゃないけれどやたら不安をかき立てる系の報道が一番の問題だと思う。

2025年12月11日

メモリー不足

来年になると一気にメモリー不足が顕在化して、パソコンメーカーが値上げを検討しているという話ガネットには流れてきていたけれど、その影響か在庫のあるうちに購入することを勧めるマウスコンピューター。大手(Lenovo, HP, DELL)は国際調達で世界中からかき集めるからまだ何とかなるだろうけど(その分、台数も多いからそんなに効果は無いかもしれないけれど)、マウスみたいな国内のメーカーだと、そう言う事も出来ずかなり厳しい状況は想像出来ますね。

何年前だったかなぁ、やはり似たような騒動があって、パソコンの初期設定メモリーサイズを4GBとかにダウングレードしたことがあったなぁ。20年位前? 当時はWindowsもどんどん肥大化している時代で、兎に角システムメモリーを奢らないとスワップで大変な時代でもあったので、影響は深刻でしたね。ものが手に入らないので、価格を上げる以前に製品製造に回すだけのメモリーも無い状態だったと思います。だから、お客様に納品する製品にも困り、最悪の状態は既に発注を頂いているのに、部材が揃わずに製造自体が出来ずに納期延長になり、かなり叱られたことも。仕方が無いので、在庫のあるより高い製品を契約価格で出したり、お客様の了解を得て一世代前の製品を一度納品して、その後契約したモデルの出荷が再開されたら置き換えるみたいな、営業としてもかなり厳しい時代があったなぁ。

デスクトップ機の場合は、DIMMスロットがあるから入れるDIMMを選択すれば有る程度自由度もあるけれど、最近の薄型ノートブック機の場合は、最初からマザーボードに直付けされているから、そこに早着するメモリーモジュールが無い場合は、製品製造も出来ない状況に。後からメモリー増設できないから、予算が許せば出来るだけ大容量のメモリーを早着している製品が欲しいのに、それが出来ないのは厳しい。メモリーはパソコンのキーパーツの一つですから、無しでは済まないし、何とか製造が元に戻って価格は多少上がるかもしれないけれど、マネージ可能な範囲に収まってほしいですよね。今年は、ノートブック機のゲンロク君を購入したし、デスクトップ機も更新したところだから、来年は突発的なトラブルでもな居限り自宅パソコンの更新予定は無いけれど、それでもその後パソコン価格が上がったままだと、将来的に厳しいしなぁ。

メモリー不足の原因は、某氏の買い占めで市場流通が滞るという憶測があるらしいけれど、生成AIがどんどん広がるにつれて、データーセンターやサーバー資産が膨らみ、それは一時期仮想通貨がブームになり、その発掘の為にパソコン需用が急増して世界的に不足したときに似ていますよね。まぁ、パソコンというよりはサーバー需用の急増なんだけれど、今後も色々なデジタルサービスが生まれて拡大普及していくことを考えると、そういう部分を支える物理的インフラ整備が急務と思えますね。それを考えると、日本の高度成長時代に、新幹線や高速道路の整備をして、それが日本の成長を支えたけれど、それから50年近く過ぎて老朽化して、今その整備に更に費用が必要になるように、デジタルインフラも今は良いけれど将来的にどうするかも考えないと駄目ですよね。特にデジタルデータは、サーバーが落ちればデータも消えてしまうリスクもあるわけで、より深刻だと思います。そう言う事も含めて、今総合的な政策と手当が必要だと思うなぁ。 

無線通信

中国国営テレビ系SNSが報じたという、中国空母「遼寧」の艦載機が、日本の護衛艦「あきづき」に対して訓練開始の連絡をしたという動画。まずこの「中国国営テレビ系」というのが、何なんだという疑問。「玉淵譚天」という局らしいけれど、どの程度、例えば日本で言えばNHKなのか民放キー局なのか、地方の中心局(例えば大阪の読売テレビとか)クラスなのか、それとも一地方局なのか良く分からない。でも、本家の中国軍(人民解放軍?)や中国外務省が発表せずに、国営テレビとはいえ軍の中でも機密度の高いであろう通信記録をこれだけ明瞭な品質で入手しているというのは、かなり意図的と言えるのでは。日本だったら「流出」どころの騒ぎでは無いと思う。

最初この通話の様子を聞いたときには、出だしが中国語でその後英語での通信に変わり、応答した自衛隊の女性通信士による英語も何か「中国語訛り」に聞こえて「これって創作物?」と思ったんですが、どうも反応したのは事実らしく、「日本艦船116」というのは自衛隊の「DD-116 てるづき」というのは確からしい。ただし、既に小泉大臣も反応しているように、これは中国側の訓練開始の通知を「受信した」という意味だけで、本来有るべき訓練時期や地域等の詳細情報は伝えられていない。もしかしたら、日本からの返信の後に「訓練内容は承知していない。詳細を送れ」というようなやり取りが実はあったけれど、それだと拙いので中国語和は誤解を招きそうな最小部分だけ切り出してきたようにも見えます。

小泉大臣自身の会見でも指摘しているけれど、いかに公海上での訓練とは言え日本の近海で行うものであれば、事前にその内容を詳しく伝えるべきだし、防空識別圏に含まれている・隣接している場所であれば、 日本側が警戒態勢に入るのは当然。また、中国側は「事前に訓練内容は伝えていた」という事を頻りに強調しているけれど、日本側が問題だと指摘しているのは、敵対行為とも受け取られる照準レーダーの照射行為が複数回行われたことで、これは戦争誘発行為と認識されてもおかしくない事態。以前に多様な事例で、韓国軍がやはり照準レーダー照射をして、この時には韓国側が最初否定してからいつもの様に「日本が悪い」へ持ち込もうとしたから揉めたけれど、今回も似たような展開になるんだろうか。

そもそも、公海上とはいえ、日本の領土にあれだけ近い場所でわざわざ演習する意図は何かという事ですよね。立憲民主党の岡田議員は、台湾有事であれだけ揉めたのに、今回は何も言わないのだろうか。沖縄あるいはその周辺の島嶼地域への攻撃を意図しなければ、わざわざあんな場所で訓練なんてしないだろうし。そうで無くたって、中国の南の方の海域ならば似たような場所は有るだろうから、わざわざあそこに出てきて演習するというのは恣意的行動以外の何物でも無いと思う。そう言う意味では、小泉大臣には「連絡無しの訓練を日本近海で行い、あまつさえ敵対行為とも受け取れる照準レーダー照射した行為は許しがたい」くらいは言っても良いと思う。まぁ、言い方はもう少し柔らかくするとしても(笑)。まぁ、中国側としてはどんどん自分達で墓穴を掘る方向に傾きつつあるように感じるので、もう少し我慢したら自滅しそうな気もしますね。ご本人達は認めないだろうけど。

2025年12月10日

静電気

冬の時期となれば「静電気」が一番の恐怖。特に今年は乾燥度が厳しいのと、自分の場合乾燥肌なのか、結構冬は金属部分とかに触れるときはこわごわ触ったり、出来るだけ服の上から触るとか色々考えますが、 やっぱり静電気の攻撃は避けられません。

最近困っているのは、車のオートロック解除の時。最近の電子キー方式の車では、ドアノブのところにセンサーが付いていて、電子キーを保持した状態で指を当てたり握ったりすると自動的にドアロックが解除されて乗車できるようになります。自宅にはLexusと軽自動車2台の車があり、どちらもドアノブのところにセンサーが設置されていて、触れたり握ったりするとドアロックの解除や施錠が出来るようになっています。

ところが、ここ最近軽自動車のロック解除をしようと指で触れると「バチッ!!!」と静電気の攻撃を受けることに。さらに、移動してエンジンを停止して外に出て、ドアロックしようと触れると再び「バチッ!!!」静電気攻撃を受けます。最初は乾燥時期で乾燥肌で、昔から血行性電気には弱い体質(体内水分量が少ない?)なので、結構静電気には弱かったのですが、ここの所のこのドアノブ攻撃は以上にも感じます。もう一方のLexusも似たようなセンサーがドアノブに内蔵されていて、同じ様に触れることでドアロック・アンロックされますが、こちらは静電気の攻撃は受けません。

暫く経験してふと思ったんですが、軽自動車のセンサーってもしかして静電容量タイプのセンサーなのかな、と。で、回路的にそこに帯電しやすくて、静電気に敏感な自分は「バチッ!!!」と攻撃を受けるのでは無いだろうか。Lexusの方は、もしかしたら感圧センサーなのかな。だから通電タイプでは無いので帯電することも無く、静電気攻撃も発生しないと思うと何となく納得出来ます。困るのは、服の上からセンサーに触れても「バチッ!!!」と火花が出るんですよね。これかなり強力に帯電しているか、もしかしたら漏電してないだろうか。先日12ヶ月点検があって一通り看て貰ったところですが、特にそういうレポートも無いのだけれど、ちょっとこの時期軽自動車に触れたくないなぁと思うくらい静電気攻撃に悩まされています。静電気対策グッズでも購入しないと駄目なのかな。困ったもんだ。

2025年12月9日

見える監視カメラ

 佐々木俊尚氏の引用から、以前は批判の的だった「監視カメラ」が今ではほぼ社会的に必要な機能として受け入れられているという記事。実は先日イオンスーパーで買い物をして、いつも直ぐに生産出来るセルフレジのレーンが、この時は少し混雑していて待ち行列に並んでいたとき、ふと上を見上げたら天井からスキーのストックみたいなものが無数に垂れ下がっている光景に気がつきちょっとビックリしました。

セルフレジのコーナーの上と、左隣のイオンのセルフ購入システム「レジゴー」のコーナーの上がかなり稠密で、右側の有人レジのところはそんなでもありません。最初は、天井から何かぶら下げる吊り紐かなと思ったんですが、先端の形状が少し異なります。もしかしたら電源を取る吊り下げ式のコンセントかなと思ったんですが、よくよく見るとどうも先端はカメラのレンズのようです。そこでやっと気がつきました「あぁ、これはコーナーの様子を監視する監視カメラの群だ」と。少し以前の監視カメラは、いかにも「カメラ」みたいな形状のものが吊り下げられていて、遠目で見ても「あそこに監視カメラがある」と認識出来ましたが、最近はどんどん小型化が進んでいるからか、本当に胃カメラみたいな感じでぶら下がっています。それでも良く見ると、少し先端部分が曲がっているものも有り、あれは特定の部分を固定的に監視するようにして居るんだろうか、等と想像しつつ自分の順番が回ってくるのを待ちました。

自分で一つ一つPOS端末に購入品を通して生産する「セルフレジ」は、無意識に商品がスキャンせずに精算済みの袋に紛れ込むこともあるし、勿論悪用する人も居るわけで、ああいう監視カメラの存在は仕方ないと思いますが、どういう風にモニターされていてどの様に判定されているのか、そういうところは職業柄気になります(笑)。利用している店舗のセルフレジは、重さやRFIDによるスキャン漏れ確認の仕組みは無く、本当に店内用買い物籠から品物を取りだしてスキャンして、それを自分の持ち帰り用籠に入れるだけ。だから、カメラの目視による監視が無ければ、まぁ巧妙に操作されたら分からないかもしれない。少し前に何かの番組でセルフレジでの悪用テクニックを紹介していていましたが、本当よく色々考えるなと逆に感心してしまいました。

RFIDのように、商品一つ一つに認識タグが装着されていれば、確実にスキャン出来るだろうなぁと以前は思っていましたが、ネットで拾い読みした話で、偶々別の商品のRFタグが購入したズボンのポケットに間違っては言っていて、精算すると金額が合わないと言う話がありました。RFタグの付けミスなわけですが、確かに幾らデジタル的に完璧なシステムであっても、前提となるRFタグの装着する作業は人手に頼っているとしたら、そりゃぁミスは生まれるよなと変に感心してしまいました。例えば服に付ける洗濯タグにRFIDも埋め込まれていて、必ず縫い込まれるような形式とか、服にRFIDの回路をプリント出来るようになれば、そういうヒューマンエラーも無くなるのかもしれないけれど。いずれにしても、今後もこの手の監視カメラやモニターカメラは増えることはあっても減ることは無さそう。監視業務にしても、人間の目視じゃ無くてAI化することもそんなに難しく無い気がするし。そのうち、スーパーの店内を静かに飛び回る「ドローン式監視カメラ」なんていうのも登場したりして。

居酒屋マーカー

佐々木俊尚氏の引用から、「期待出来ない居酒屋の特徴」集。ほぼ納得出来る内容だけれど、個人的に更に追加したいのは、 

  • 「無国籍料理」は「無国籍」ではない
    「無国籍」って何だよ(笑)。単に、洋風の味付けを和風にしたり、逆に和風素材を洋風とかエスニック風に調理したり、それって「複数国籍料理」とか「多国籍料理」とか言えばまだ信用するのに。「無国籍」と言っていい調味料って、多分塩と砂糖位しか無いんじゃ無いだろうか。その中の「塩」だって、和食の場合は殆どが海水から作った「海塩」だろうけど、海外だと「岩塩」が中心のところもあって、その場合海塩と岩塩では微妙に味付けが違ったりするので、これも「無国籍」とは中々言いづらい。砂糖だって、一般的な白糖以外にも、キビ糖とか蜂蜜とか「甘味」に関してもいろいろあるし。和食だって、北海道から沖縄で違う料理なんて幾らでも存在するわけで、そもそも料理に国籍を言うのは不自然だと思うし、わざわざ「無国籍」というところに適当さを感じてしまう。
  • 「シェフの気まぐれ○○」が気まぐれだった試しは無い
    何か偶然生まれた美味しい料理みたいな響きも感じる「気まぐれ○○」シリーズ。でも、本当に気まぐれから生まれた物って無いんじゃ無いの。それよりも、「賄い生まれの○○」みたいな方がまだ信用できる気がします。賄い料理って、調理の練習でもあり制限の有る中で工夫する調理であり、先輩などが食べるから美味しい必要も有るし。「気まぐれ」よりは信用できると思うぞ。
  • 「食べ放題」は質より量なら許すけれど...
    「食べ放題」と言っても、単品を都度注文できる方式ならまだ許せますが、所謂「バイキング形式」の食べ放題は、どうしたって調理後時間はたっているから冷めていたり、味が落ちていることが多い。中には下から保温用に燃料を入れて温めている場合もあるけれど、あれも時間がたてばやはり味は落ちるし、場合によっては料理が煮詰まったり乾燥したりしてしまう。京都の「おばんざい」のように、一度に調理しておいて取り分けて提供する場合だと、その都度温め直したりしてくれるから良いんですが、どんと大きなプレートに盛られて出されるバイキング形式だったり、器や皿からはみ出たりこぼれ落ちることを「良し」と思っているお店には、正直行きたくない。大盛りにするなら、それが入りきる器を要すするべきだし、入りきらないのなら二つ三つと分けてほしい。あれって、単に見えというか量で圧倒するだけで、若い運動部部員には受けるだろうけど、個人的には敬遠したいところ。
  • 熱々鉄板プレートは止めて欲しい
    同じ理由で、ハンバーグとかステーキで鉄板プレートを焼いてその上に料理を盛り付けて出す場合がありますが、個人的にはあれは大嫌い。鉄板プレートで火が入るから、提供直後は実は少し生目で出てくるし、それを焼いてい食べるから場合によっては食べ終わらないうちにプレートが冷めてしまうことも。スチームやお湯で温めた食器に盛り付けて、その食器が冷める前に食べきれる状態と量で提供して欲しいなぁ。
  • 日本酒の「盛り溢し」を知らない
    日本酒を売りにしているお店だと、サービスでコップに並々とお酒を入れて、そのしたに敷いているお皿や升少し溢してくれる場合があります。あくまでお店のサービスなので、どれだけ溢すか溢さないかはお店というかその担当者の裁量。以前多分採用されたばかりのアルバイトさんが、升に入れたコップに日本酒を入れてくれたんですが、コップから溢れないように九割くらいで止めてしまいそれで出されたものだから思わず心の中で突っ込んでしまいました。そこで責めても仕方ないのでそのまま飲み干してすぐにお店は出たけれど、そこそこちゃんとしてそうなお店だったけどなぁ。
  • 酒と料理の調和を考えていない
    最近、例えばワインと和食とか、日本酒と洋食とか、お酒と料理組合せも複雑化多様化してきて、それは良いことだと思うけれど、お店で提供する場合には、「これとこれは合うけど、これとこれは駄目」という事はしっかり確認して言って欲しい。白ワインを置いていると、何でもかんでも「シャブリで生牡蠣」みたいなパターンは、結構外れる場合が多いと思うんだよな。シャブリでも、熟成香の強いものは牡蠣以外にも海鮮類と合わないし、ニューワールド系の軽目のものならば、逆に日本酒とのマッチングみたいな経験も得られる場合もあるから有りだけれど、そこまで考えているお店って多くないような気がする。赤ワインも、肉なら何でも会うわけでは無いし、レアっぽいステーキならばタンニン強めの赤でも良いけれど、鳥のローストとかだとそれだと私は苦味みたいなものを感じるので、軽めの赤とか白でも合いそうだからそちらをお願いすると思うなぁ。メインだけで無く、付け合わせでも結構違っていて、一時期イタリアンでもフレンチでも、やたらとクミンとかコリアンダーとか、カレー風味の付け合わせが出てくるときがあって、正直私は苦手でした。しっかり火入れしているスパイスから作られたカレーと、スパイスそのものがそのまま使われているような付け合わせでは、全く違うことをもっと理解してほしい気がする。皿に言えば、お酒を飲めない人も居るのだから、例えば日本茶にしてもほうじ茶一つだけでなく、緑茶でも濃いめの粉茶からあっさりした煎茶まで、出来れば種類を揃えてほしいところ。
まだまだ書きたいことは色々あるけれど、なんだか愚痴大会みたいになってしまった(笑)。

2025年12月7日

マイナンバーカード

時事通信の記事から、マイナンバーカードの発行枚数が1億枚を超えて、日本の人口の80%をカバーするようになったという内容。私はマイナンバー/マイナンバーカードの推進派で、特にマイナンバーカードに関しては、既存サービスをどんどん集約化してより効率化した行政・社会サービスを開発推進して欲しいと思っているくらい。

12月2日で、健康保険証が無くなりマイナ保険証へ一本化されたんですが、既得権益と言って良いと思うけれど、以前の保険証で無きゃ駄目という勢力の我が儘(あえて)で、臨時の証明書を発行するなど、余計な手間が増えるばかり。その臨時証明書が「紙の証明書」なので、既存の保険証で問題ないと言うけれど、いゃそこにデジタル化を適用したものが「マイナンバーカード」なわけですからね。ちゃんと周知期間もあったわけだから、キッパリと切り替えても良いと思うけれど、紙の保険証を廃止するために紙の臨時証明書を発行する二度手間をするコストアップは、そういう人達にこそ負担してほしい。 

情報やサービスをワンストップ化することで、効率化したり利便性は高まるけれど、そのカードが無くなった場合には全てのサービスがストップすることになるから、リスクは当然高くなる可能性もあります。そこは安全対策とかデータのバックアップ、さらには万一の場合のリカバリー方法とかしっかり準備する必要は有ります。そういう部分は、正直なところまだまだ足りないので不安も正直あるけれど、ただそれ以上に既存のサービスであってもメリットは大きいと思うんですよね。私はちょっと大きな病気経験があるので、その時の治療費の精算や保険の手続き、さらには確定申告とか凄く大変でした。それがマイナンバーカードに紐付けることで手続きが簡略化される、場合によっては何もしなくても自動的に精算してくれるなら、それはすごくありがたい。勿論、もう二度とそういう病気になるつもりは無いけれど、似たような事は色々あると思います。今回運転免許証がマイナンバーに紐付けられたけれど、それこそそれに関連して、自動車購入の手続きや税金の支払い、さらには保険手続きなどワンストップで手続きや運用できれば、それは凄く便利だと思う。

一億枚というのは大きな数字だけれど、まだ20%の日本人は未取得なわけで、この最後の部分を埋めるのは大変そう。そういう部分を別の手段でサポートしようと思うと、特例を作っていくしか無いのでコストはますますアップするわけで、逆に何かインセンティブを提供して乗換を促進する方が、初期投資は大きいかもしれないけれど中長期的には大きくコストダウン出来そう。特にマイナ保険証に関しては、最近言われている海外からの移住者の不正利用防止にも繋がるし、また不正薬剤の流通改善にもなるだろうから、全体的に社会保証料も少しずつでも効率化出来る気がするけれどどうだろうか。まずはカバー率90%、最終的には95%位がゴールかな。

地下アイドル@中国

昨日の夕方、何となく点けていたテレビの報道番組で、最近の緊迫する日中関係関連の話題として、中国の「地下アイドル」を紹介していてちょっとビックリ。ビックリした理由は幾つかあって、まずは「中国にも地下アイドルっているんだ」という驚き。そして、先日のアニソンイベントや浜崎あゆみコンサート等の中止措置にもかかわらず、地下アイドルのステージは今の所活動可能という驚き。更にビックリしたのは、この取材されていたグループのプロデューサーの女性は、以前日本に留学経験だったかがあり、その時に地下アイドルを知り中国でプロデュース活動をしているということ。

私は日本の地下アイドルすら、その「地下アイドル」という名前くらいしか知らない程度なので、どういうファン層というか活動をしているのかも良く分からない。以前は、メジャーデビューを目標にしている、インディーズっぽい立ち位置なのかなと思っていたけれど、そうとも言えないグループや集団もいるみたい。それに、生活のためなのか怪しい感じのグループもいるみたいで、まぁ混沌とした世界であることは確か。ただ、たまにネット等でライブの様子とかの映像が流れてくると、箱(=会場)は数十人規模くらいの小ささだろうけど、熱気は凄い感じで多分多くの場合はコアなファンが付いていて、熱烈な「推し活」みたいな物に支えられているんだろうなぁと想像しています。

中国の場合も日本と同じなのかどうか分からないけれど、日本以上の競争社会で色々な制約や制限が存在している社会だけに、多分ストレスも大きいんでしょうね。また、その中国社会だけしか知らないならそれが全てと納得出来るかもしれないけれど、今は制限されているとは言え中国でもネット経由で色々な情報は外部から入ってくる時代。そう言うものに対しての憧れや渇望みたいなものも決して小さくないだろうし、そういう気持ちのはけ口というかある意味ガス抜きの場として、中国政府としても有る程度見て見ぬ振りをしているのかもしれない。とは言っても、如何に「地下」アイドルとはいえ日本の楽曲を堂々と演奏するほどの自由度はなく、中国語に置き換えたりと苦労はしている様子でした。

もし中国政府が、この手の活動をガス抜きとして今は見て見ぬ振りをしているとしても、自分達の把握範囲を超えたと考えたら、直ぐに弾圧してくることは確実だろうなぁ。しかも「地下アイドル」と言うだけあって、表には見えてこないことが彼らにとってはさらに疑惑前提の話になるだろうし。今の中国若年層の失業率は、公式発表では17%位との事ですが、例によって水増し前提の統計なので、実質的には40%近いのではと言う話も聞きます。中国も「一人っ子政策」などあり日本以上に少子高齢化が進んでいるとも聞きますが、となると一番働いて社会を支えるべき若年層が、仕事も出来ずに不満だけ積み重ねているとなると、幾ら上からの圧力が大きい中国社会とは言えども、暴発する可能性も決して小さく無い気がするんだけれどどうだろうか。別の話題で、新海誠氏の作品に出てきた日本の光景を、日本に来て同じ場所の実際の光景と日隠するみたいな動画を投稿している中国アニメファンみたいな人が居たけれど、空想だと思っていたアニメの世界観が実は日本の実際の社会とほぼ同じと言う事は、彼らにとってはかなりの衝撃じゃ無いだろうか。「見ると聞くとは大違い」ということが当然という社会が普通だと思っていたら、「見るもの聞くこと、本当の事ばかり」という社会は信じられないし、でもそれがすぐ隣に存在しているとなると圧力の下にいる彼らの気持ちは大きく変わりそうな気がしますね。そのきっかけが地下アイドルになるかも。

2025年12月5日

ナポリタンの誘惑

昔母親が喫茶店を経営していたこともあり「ナポリタン」は自分のとっては「母の味」の一つだし、やはり時々無性に食べたくなる料理の一つなんですよね。日本に良くある「地元料理っぽいけれど地元には存在しない、日本の魔改良料理」の一つ(笑)。こと、スパゲティに関して言えば、ナポリタンだけで無く、タラコパスタとか和風の醤油味のパスタとか、さらには「カルボナーラ」なんかも、日本独自の変更が加えられていて、例えば地元では加えないベーコンとか入れるのは邪道らしい(最近、そんな騒動がありましたよね)。

昔の「スパゲティ」と言えば、このナポリタンか牛挽肉をトマトソース等で煮込んで作った「ミートソース」の2種類位しか無かったんじゃ無いだろうか。ミートソーススパは、こちらも美味しいのだけれど、子供心に不満だったのはパスタの上に掛けられた「ミートソース」の量の少なさ。肉の部分もそうだけれど、煮込まれたトマトソースの汁気が殆ど無いので、最初は良いのだけれど、半分位食べると肝心な「ミートソース」の「ミート」が無くなってしまい、お皿に残ったミートソースの油やトマトソースに無理矢理麺をこすりつけて味を移して食べていたなぁ(笑)。その点ナポリタンは最初から全体に味付けがされているので、安心して最後まで食べられます。ただ、ミートソースに比べて「肉感」がウインナーソーセージだけというのが、子供心に不満だった気もする。

YouTube等を見ていると、この手の「魔改造スパゲティ」を日本に来たイタリア人が食べて、最初は「なんだこれ」状態なんだけれど、段々とその味に嵌まって行くみたいなパターンが多い気がします。個人的に不満を感じるのは、ナポリタンを説明する時に「スパゲティにトマトケチャップを掛けたもの」みたいな大雑把な言い方をするから、イタリア人は単なるケチャップ和えみたいな印象で「怪しからん」と感じるんじゃ無いだろうか。例えばトマトソース系のスパゲティも、トマトソースや生のトマトをよく煮込んでソースを作るけれど、ナポリタンだってトマトケチャップをベースに使うけれど、それを使って具材とよく炒めてスパゲティに絡めるもの。行ってみれば、オリーブオイルにニンニクや鷹の爪を入れて味や風味を移すみたいに、トマトケチャップを焼いて酸味を飛ばして甘みと旨味を凝縮させるところにナポリタンの肝があるわけで、それを実際に体験するとイタリア人と言えどもはまる人も多いのでは。

ナポリタンは誰もが認める「洋食」の一つなんだけれど、所謂昔からの「和食」である煮物とか煮付けとか醤油系味噌系の味付けの群よりも 、インバウンドの人には取っ付きやすい群じゃないだろうか。和風ハンバーグとかの肉料理、トンカツやチキン南蛮みたいなの揚げ物系、そう言うものの一分類に「スパゲティ類」みたいなカテゴリーがあっても良いかも。あと、洋食系だと日本でもナイフ・フォークで食べる場合が多いので、インバウンド人も不慣れなお箸で食べるよりも食べやすいだろうし。「ナポリ」と関係無いのに「ナポリタン」は、天津には無い「天津飯」クラスの、日本の魔改造料理だと思う(笑)。

ミカンの危機

先日自宅近くのイオンスーパーへ買い物に行った時に、お正月飾りなどが早くも発売開始されていて、さらにその横には地元の「三ヶ日みかん」のミカン箱が積み上げられています。でも、それを見て寂しく感じるのが、ミカン箱かいつの間にかコンパクトになっている事。今スーパー等で箱売りされているミカンは4kgの物が殆どで、昔よく見た10kgのミカン箱の半分以下のサイズ。でも価格はその4kgで4,000円近くするのでビックリ。昔は10kgのミカンでも、2,000円はしなかったと思う。さらに言えば、昔はスーパーや地元の八百屋さんなどで販売されているミカンは、皮に疵も無く綺麗でサイズも揃っていました。で、出荷出来ない位のB級品を知り合いの農家の人がくれるので、殆ど飼うことも無かったのですが、最近スーパー等で販売されているミカンはそのB級品と同等あるいは酷い見た目の物も。味は変わらないのだろうけど、随分と時代が変わった印象を受けます。

浜松の銘品と言えば、まずは鰻なんですが、それとともに有名なのが「三ヶ日みかん」。浜松市の北部の山間部を中心に、昔から温州ミカンの産地で子供の頃は冬になるとミカン箱が幾つも玄関先に並んでいて、一日に10個以上食べることも。逆に言えば、その時代の「甘味」で手軽に食べられる物としては、ミカン位しか無かったとも言えるんですが。今は色々な果物やスイーツもあるから、温州ミカン自体の消費量も減っているし、栽培農家も高齢化など有りどんどん減っているらしい。地元の「三ヶ日みかん」もかなり厳しい状況だというニュースを昨年聞いた記憶があります。

そんなミカン農家が、より付加価値が高いアボカド栽培へと移行しているという記事。 この話も最近地元のニュースで聞いた記憶があって、この時には「何でミカンの代わりにアボカドなの?」と疑問でした。確かに最近人気の食材の一つで、ある意味年間通して需用もあるだろうし、栽培方法さえそんなに大変で無ければ、やっぱり農家としてはより収益が見込めるアボカド栽培へと以降するでしょうね。でも、そうなるとますますミカン農家が減っていき、地元の名産どころかミカン自体が衰退して言ってしまうかも。とは言っても、気候温暖化の影響もあり、それまでは産地としてミカン栽培の最適値だった浜松も高温下で栽培が難しくなれば、それは別の手当を考える必要があるのも現実だしなぁ。三ヶ日のミカン栽培は、浜名湖奧の山間部の斜面を利用して、温暖な気候もあって甘いミカンが収穫出来ていましたが、温暖化で浜松辺りでも亜熱帯果実のアボカドが栽培できるようになるのは複雑な心境でもありますよね。

野菜や果実だけでなく、魚介類もどんどん北上化していて、以前は南の海で採れていたものが、今は北陸とか東北などで漁獲できるようになるなんて言う話は、もう珍しく無い。自然界の変化に、それに依存する人間も適応していく必要はあるのだけれど、やはり昔からの「銘品」「特産物」みたいなものが無くなるのは寂しいですよね。私の高校時代の知り合いも、いつの間にか地元でオリーブ栽培をしていて、オリーブも確かそれなりに暖かい土地で育つ植物だと思うんですが、浜松の名産もどんどん変わっていきそう。それとともに、有名な淡路島のタマネギに負けない「篠原のタマネギ」とか、そういう特産物の保持というか継続も考えてほしいですよね。

一気に冬模様

12月に入ってからも、そこそこ暖かい日が続いていて油断したわけでは無いけれど、昨日の朝は久し振りに「ゔっ、寒い」と思いつつ目が覚めました。部屋のファンヒーターを付けたときも、起動時の室温が一桁で表示されたのは今シーズン初めてじゃ無いだろうか。ただ、まだ流石に「真冬」では無いので、掛け布団(羽毛布団)だけで間に合うので助かります。でも、今月末くらいには毛布も出して、本格的な「冬」対策をしないといけないかも。

全国的に急に寒波が襲来したからか、昨日のニュース等では、北の地域の雪化粧の様子を何度も放送していたけれど、鳥取砂丘も雪が降っていたりと、日本海側は大変そうですね。関東でも、群馬県とか日本海側に近い場所ではそこそこ積雪も出来たみたいだし、この週末はこのような状態が続きそうなので、注意しないと。 

私は「暑がりな寒がり」という超絶我が儘なんですが(笑)、やはり寒さよりは暑さの方がまだ我慢できる気がします。それに、浜松の場合は気温が下がると同時に、西からの空っ風が強くなるので、更に体感温度は下がります。今朝の気温を見ると、早朝の最低気温が3度で、その後日中は日もさしていたけれど最高気温は9度と、とうとう一日通して気温は一桁台で終わりそう。この時の翌日(=今日)の予報では、朝の最低気温は少し上がって6度で、日中の最高気温も12度くらいてまで上がるという予報で、天候が午前中は曇りの予報なので、それで気温が保温されるのかな。この後少し暖かくなってくる予報で、日曜日は最高気温の予報が17度になっているけれど本当だろうか。それなら、風がなければ洗車とかしたいところです。

若い頃は(苦笑)、それなりにスポーツとかやっていたこともあり、結構筋肉質の体だったので、寒さにもそこそこ強くて、真冬でもそんなに着込むこと無く結構薄着でも平気でした。それが加齢とともに筋肉も落ちてきて、体を温める「筋肉の中綿」が無くなってしまったのが一番大きいですね。寒いし筋力も下がるからますます運動というか動くこともなくなり、それでますます寒さ耐性が下がっていくという負のループから中々逃れられません。そんな急な冷え込みが原因なのか、実は昨日は朝少し喉が痛くて「やばい、インフル?」とか思いつつ、お昼過ぎには大事を取って少し薬を飲んで休んだりして、何とか夜には体調も戻ったんですが、今日明日くらいは暖かくして体調を崩さないようにしないと。12月に入り、そろそろ少しずつでも年末の大掃除に向けて整理や片付け、さらには新年の準備もしないといけなくて、文字通り「師走」な状態になるわけで、そのためにはまずは体調管理が一番重要。無理しないことが一番大切な気がします。