昨日の夕方、何となく点けていたテレビの報道番組で、最近の緊迫する日中関係関連の話題として、中国の「地下アイドル」を紹介していてちょっとビックリ。ビックリした理由は幾つかあって、まずは「中国にも地下アイドルっているんだ」という驚き。そして、先日のアニソンイベントや浜崎あゆみコンサート等の中止措置にもかかわらず、地下アイドルのステージは今の所活動可能という驚き。更にビックリしたのは、この取材されていたグループのプロデューサーの女性は、以前日本に留学経験だったかがあり、その時に地下アイドルを知り中国でプロデュース活動をしているということ。
私は日本の地下アイドルすら、その「地下アイドル」という名前くらいしか知らない程度なので、どういうファン層というか活動をしているのかも良く分からない。以前は、メジャーデビューを目標にしている、インディーズっぽい立ち位置なのかなと思っていたけれど、そうとも言えないグループや集団もいるみたい。それに、生活のためなのか怪しい感じのグループもいるみたいで、まぁ混沌とした世界であることは確か。ただ、たまにネット等でライブの様子とかの映像が流れてくると、箱(=会場)は数十人規模くらいの小ささだろうけど、熱気は凄い感じで多分多くの場合はコアなファンが付いていて、熱烈な「推し活」みたいな物に支えられているんだろうなぁと想像しています。
中国の場合も日本と同じなのかどうか分からないけれど、日本以上の競争社会で色々な制約や制限が存在している社会だけに、多分ストレスも大きいんでしょうね。また、その中国社会だけしか知らないならそれが全てと納得出来るかもしれないけれど、今は制限されているとは言え中国でもネット経由で色々な情報は外部から入ってくる時代。そう言うものに対しての憧れや渇望みたいなものも決して小さくないだろうし、そういう気持ちのはけ口というかある意味ガス抜きの場として、中国政府としても有る程度見て見ぬ振りをしているのかもしれない。とは言っても、如何に「地下」アイドルとはいえ日本の楽曲を堂々と演奏するほどの自由度はなく、中国語に置き換えたりと苦労はしている様子でした。
もし中国政府が、この手の活動をガス抜きとして今は見て見ぬ振りをしているとしても、自分達の把握範囲を超えたと考えたら、直ぐに弾圧してくることは確実だろうなぁ。しかも「地下アイドル」と言うだけあって、表には見えてこないことが彼らにとってはさらに疑惑前提の話になるだろうし。今の中国若年層の失業率は、公式発表では17%位との事ですが、例によって水増し前提の統計なので、実質的には40%近いのではと言う話も聞きます。中国も「一人っ子政策」などあり日本以上に少子高齢化が進んでいるとも聞きますが、となると一番働いて社会を支えるべき若年層が、仕事も出来ずに不満だけ積み重ねているとなると、幾ら上からの圧力が大きい中国社会とは言えども、暴発する可能性も決して小さく無い気がするんだけれどどうだろうか。別の話題で、新海誠氏の作品に出てきた日本の光景を、日本に来て同じ場所の実際の光景と日隠するみたいな動画を投稿している中国アニメファンみたいな人が居たけれど、空想だと思っていたアニメの世界観が実は日本の実際の社会とほぼ同じと言う事は、彼らにとってはかなりの衝撃じゃ無いだろうか。「見ると聞くとは大違い」ということが当然という社会が普通だと思っていたら、「見るもの聞くこと、本当の事ばかり」という社会は信じられないし、でもそれがすぐ隣に存在しているとなると圧力の下にいる彼らの気持ちは大きく変わりそうな気がしますね。そのきっかけが地下アイドルになるかも。
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