2024年11月21日

キャリブレーション

先の兵庫県知事選挙で、失職した斎藤知事が当初優勢だった対立候補に結構な票差で当選した事で、一部メディアではSNSの偽情報で既存メディアの正しい情報が混乱した、みたいな事をまだ言っているらしい。既存メディアとしては、自分達の法堂していた内容と反対の結果になってしまったわけで、先ずはそれが許せないのだろうけど、それをSNSと言う別の矛先に向けるのは間違っているし、そういう所が今では既存メディアが信用されず信頼されない事実に繋がっている事を認識していないことが、一番重症だと思う。

既存メディアの言い分としては、自分達は法律で指定された指針を遵守して、裏付け取材をして、正しい情報を帝京しているのに対して、SNSでは虚実判断出来ない大量の情報が拡散されていて信用できないのに、多くの人がそれを信用する事態になっているのがおかしい、ということらしい。先ず矛盾していると思うのは、その既存メディア事態が最近はSNS発の情報を情報源として扱う事が増えていること。SNSを切掛に、そこから独自取材をして自分達の結論なり報道内容を決めるのであれば、それは取材活動として言えると思いますが、酷い場合には内容も映像もSNSをそのまま持ってきて「こう言う事が起こっています」というだけみたいな「報道」も最近は増えてきていると思う。それに、SNSはよくも悪くもリアルタイムに情報が投稿されて、それがよくも悪くも変異しながら拡散して行く「量のメディア」なのに対して、既存メディアテレビや新聞・雑誌等チャネルは限定されているけれど、圧倒的に太い情報供給量で特定の視聴者・読者に情報を送りつける「密のメディア」だと思う。それ故に、既存メディアの影響力はまだまだSNSを越えている部分が多いと思うし、影響力もよくも悪くも大きい事も事実。

ただ、インターネットが普通に社会インフラとなり、その上を流れていく情報に接する機会が増えてきていると、どうしても既存メディアとSNSが伝える情報内容に乖離が感じられる事態に。また、SNSは様々な種類の情報が流れていくから、多少の偏りはあるとしても、情報の内容としては左右とか上下とかそれなりにフラットに流れてくると思うんですよね。でも既存メディアの場合は、その担当者や会社の方針や思惑で情報がフィルタリングされるから、提供される情報にはバイアスが掛かっている。昔は、それしか入力されていないからそれを信じていたけれど、SNSが広がりよくも悪くも色々な情報が流れてくると、ある意味既存メディアの情報にキャリブレーションがかかり、それで多くの人が「あれ?」と思うようになってきたのが、ここ数年の社会情報環境だと思うなぁ。既存メディアの情報と反対する内容の情報が増えてきたと言う事も重要だけれど、既存メディアの情報を更に誇張するというか、既存メディアを応援支援しているつもりで自らハレーションを起こしているような「応援情報」も逆に疑念を生む材料になるわけで、そう言う意味ではSNSというのは壮大なリトマス試験紙と言えるような存在でもあるとおもう。

ただ、それぞれがどういう情報を長そうと、結局はそれを受けた一人一人がそれをどの様に咀嚼して理解するかが最重要要素なので、そこがこれまでは問題だったわけですよね。既存メディアに依存する所謂「情報リテラシー」の欠如がSNSからの情報供給を無視するような構造が続いていたわけだけれど、既存メディア自体がある部分ではどんどん変質していって、これまでと違うと言うことを感じさせるような状態になってきて、やっと疑問を持つ人も増えてきていてSNSとの比較で補正することを覚えた人が増えてきたことが、今回の県知事選挙の要員でもあると思う。其れ以前の都知事選挙も、そう言う要素が多分にあったように思いますよね。それでも、既存メディアの持つリソースは、特定の部分に集中しているけれどだからこそまだまだ脅威な訳で、そこをどの様に解釈して利用するかが課題なのかな。自分的には「このメディアの言うことは話半分どころか千三つでもいい」とか「このメデイアは、○○分野は信頼性高いけれど、△△分野は素人レベル」とか、そういう自分なりの透過フィルターを持っていると、まだまだ利用しがいがあると思う。それに対してSNSは、とにかく量の勝負だから、まずは自分なりに信頼出来ると思うソースと、出来れば信頼出来る反対意見のソースを並立されて比較するという事が出来れば、かなり有益だと思う。課題なのは、量のメディアなのでそれなりの情報量に接して迅速にスクリーニング出来る能力が要求されることで、それはやはりネットの中で揉まれて苦労して学習するしか無いだろうなあ。そうやって、自分としても自分と180度異なる人からでも「ここは信頼出来る」と判断出来るような情報ソースを見つけられるかどうかが、SNSと共存していく一番のスキルだと思う。既存メディアも、その情報品質を中立化・公正化・信用性を高める事で、まだまだ存在意義は高いと思うし、そういう存在があることで、キャリブレーションを取る意味も出てくるわけだし。ただ、もう遅いかなあ、心を入れ替えるのは。

パソコン世代の境界線

 佐々木俊尚氏のVoicyから、今の高齢者層(70代後半からそれ以降位)がパソコン嫌い・パソコン不使用のまま、退場していくというような話。Windows95が1995年に登場して、これを契機に世の中に一気にパソコンが普及していき生活や社会での道具みたいな感じになるわけですが、70代後半で当時は40代後半位。だから、ある程度会社の中でもポジションを占めていて、それなりに利用する機会もあったはずだけれど、その立場を逆に利用して「パソコンを使う」のでは無く「パソコンを(自分の代わりに)使わせる」という立場の人が多かったから、今に至るまでパソコンを使えない人が多いという話。そういう一面も確かに合ったと思うけれど、どちらかと言えばそのパソコン業界の「中の人」の存在だった自分から見ていると、1995年位だとまだまだパソコンは一般的ではなく、2000年代に入ってから会社でも個人でも一気に普及したと思うので、パソコンに対して得手不得手の境界線を引くのであれば、多分2000年代に入ってからだと思うなぁ。

1990年代中期から後半の頃のパソコン用途で一番多かったのは、私的には「ホストエミュレーター」だったと思います。当時は個人ユーザーは少なくて、殆どが企業ユーザー・法人ユーザーがパソコンを導入していたけれど、その使用目的の多くはホストコンピューターや、ミニコンと呼ばれていたもう少し小型サイズのコンピューターの端末機としての理由が中心だったと思います。当時のホストコンピューター端末は、内部は凄く簡単なんだけれど色々と付加価値(?)が点けられていて、1台100万円近くしたんじゃなかったかなぁ。そこに、当時1台50万円とか40万円位のパソコンを入れれば、3270エミュレーターとか5250エミュレーターが同時に動いたり、使用しないときには123とかFreelance、あるいはExcelやPowerPointが使えるし、なんと言ってもパソコンの中にゲームが入っているし(笑)、みたいな感じが1990年代だと思う。メインがホストコンピューター利用だから、当然個人で使う人はまだまだ少ない時代。公衆回線経由でのアクセスも可能だったけれど、スピードが遅かったですからね。9,600bpsとかが最速じゃ無かったかな、当時は。14.400bpsだと「高速モデム」と言われた時代だった気がする。勿論、Wi-Fiどころか公衆インターネット何てまだ無い時代だし。

1995年頃からは、「個人向けパソコン=コンシューマーパソコン」が登場し始めて、家庭への普及を狙ったけれど、それでも最初は安いモデルでも20万円位で、ちょっと手を出すには高すぎた時代。確かIBMがAptivaのブランドで、99,800円と10万円を切るモデルを出して、これが起爆剤だった気がしますね。ただ当時のコンシューマーパソコンの利用目的は、1番が年賀状や葉書の印刷、2番目がFAX機、3番目がMIDIとか音楽再生やカラオケソフト利用、この辺りが一番人気のアプリで、各社がそういう系統からそれ以外のアプリやゲームを20タイトル30タイトル40タイトルとてんこ盛りにしていた時代。インターネットもアナログ回線利用で、電話代が馬鹿にならなかったから、夜間などのカケホーダイとか利用してパソコン通信をしていましたよね。常時接続出来るようなADSLが普及しだしたのが2000年に入ってからだから、「パソコンを使える」と言える人は、2000年代に30~40代位の世代じゃ無いかなぁ。となると現在の60代位が境界値に成るような気がする。携帯電話のi-modeが始まったのが1999年からなので、「インターネット」という言葉も当時はまだ無かったし。NTTの光ファイバー通信が始まったのが(Bフレッツ)20001年からで、本格的に普及したのは2000年代の中頃からじゃ無いかなぁ。これくらいの時代に30代前後位だった、今の50代前後位の世代が、パソコンを恐れない世代の始まりのような気がする。

パソコンはそういう時代を経過してきたけれど、今の時代はスマホが取って代わる時代で、パソコンに慣れている世代は逆にスマホ利用が苦手で、慣れている20代30代世代からは、多分我々がパソコン嫌い世代を見るような視線を受けているんでしょうね(笑)。さらにChatGPT見たいなAIが中心になってくると、多分デバイス単位で慣れるという時代はもう時代後れで、TaaS (Task as a Service)みたいな感じで、腕時計とかイヤホンとか、アクセサリーとかに内蔵されたI/Oだけが身近にあり、その先のネットに繋がっていてクラウドで処理された情報が戻ってくる、みたいな時代に次は成るんじゃ無いだろうか。SFの設定何かにも登場するけれど、今の人達がパソコンやスマホのハードウェア仕様を気にするように、これからの人達はネットの通信速度とかクラウドのストレージサイズ、あるいはそこでタスク処理するAIの性能や機能にどれだけ投資できるか、と言う時代になるんでしょうね。そういう時代は仕方ないと思うのですが、個人的に気になるのが「音声コマンド・ガイド」の時代になると、周りの人達が四六時中ブツブツ呟いているような光景になりそうで、それが恐い気がする(笑)。本当に独り言なのか、ネットのAIと対話しているのか、あのインターフェースだけでも何とかならないだろうか。思考を直接読み取れるような技術が出来れば一番なんだけれど、脳波はセンスできても、そこから会話するくらいまでのブレークダウンは難しいだろうなぁ。そうなると、インプラントで直接信号を取り出す時代に... (マテ)。

2024年11月19日

外交音痴

石破政権には多く派というか殆ど期待していないのだけれど、それをある意味確定させるような光景をAPECで見せてしまいましたね。

まずは参加国首脳による記念写真撮影に、何故か石破主張の姿が無かったこと。どうも少し離れた場所にある、ペルーの元大統領フジモリ氏の墓前に表敬訪問をしていたらしいけれど、移動の車が渋滞に巻き込まれるなどで集合写真撮影に間に合わなかったとのこと。不可抗力ではあるけれど、結構重要なそういうイベントの前に、リスクのあるそんな移動を含む予定を入れるのか? APEC後に行くとか、現地に到着した時刻にも寄るけれどその時の移動で訪問するとか、やはりAPECの行事を最優先してそれ以外の予定は慎重に行うべきでは。結果、ある意味参加証明でもある集合写真に入れなかったわけですからね。しかも、それ事に誰も気がつかないかもしれないと言う存在感の薄さも問題だと思う。

その「存在感の薄さ」はやっぱり本人の資質というか責任だと思ったのが、その会議の休憩中と思われるときに各国の首脳が石橋に挨拶に来た時の様子。首脳の中では多分一番の新人なのだから、まずは自分から各国首脳に顔を売りに行くんじゃ無いの。それが、相手から来て貰いかつ挨拶をしているのに自分は座ったまま。例えば米国とか英国とかドイツとか、主要国との首脳はこれからもそれなりの頻度で会う機会はあるだろうけど、そうでは無い国の首脳とは機会が少ない分、こういう場所を利用して相手と認識合わせするのは重要だと思うけどなぁ。何か席に座ったままで、しかも学生じゃあるまいしスマホを弄っている様子が映像で撮られたりしていたけれど、それも恥ずかしい姿だよなぁ。せめて資料読みをしているくらいの姿を、晒すなら晒して欲しいけど。

個人的に最悪だと思ったのは、今回の主催国であるペルーが開いた歓迎会で、地元のおどりを各国首脳が見ている様子で、何故か石橋だけは胸の前で腕組みをして厳しい顔で見ているような場面を、やはり映像で撮られていたこと。以前何かの番組で、「腕組み」というのは無意識に出る拒絶のポーズで、相手から自分をブロックするときの動作、みたいな説明を聞いてまさに自分がそうだったので「成るほど」と納得したことがありますが、それが当たらずといえども遠からず、じゃないだろうか。別にニコニコ笑顔で手拍子しろとは言わないけれど、もう少しそのイベントに集中している様子を見せるように、演出位はしないと、回りからは「つまらない人」という印象を振りまくだけになりそう。

少し前に、ネット系女性ジャーナリスト が、石橋氏と食事をしながらインタビューしている動画が公開されたけれど、この時も食べ方が汚かったですよね。ご飯茶碗を人差し指で引っかけるようにして持っていたし、箸を持っての肘をテーブルに着いて食べていたような様子もあったし。別に和食の作法を完璧に覚えろとは言わないけれど、普通に食事をするときに「肘を突くな」「お茶碗は下に手を添えて持て」とか、普通に行儀作法として言われそうなことは言われなかったのだろうか。仮に子供の頃は大らかに育てられたとしても、大人になりそれなりに責任のある地位に就いていたのだから、回りからどの様に見えるのか、判断されるのか、ちゃんと指摘するスタッフが必要じゃないの。あるいは、家族がそう言うことをちゃんと言わないと、そのままだと思う。こんな状態じゃ、当初から言われているように「短命政権」で終わるのは、現実になりそう。

秋をスキップ

数日前には、最高気温が25度を越えて、11月中旬で夏日越えという信じられない天候でした。それが昨日は一気に気温が下がり、秋を通り越して冬が始まったような様子。昨日は仕事でお昼前から名古屋へ行く用事があり、朝の10:00頃に自宅を出ました。この時にはそんなに風もなくて、普通にスーツ姿で十分暖かくも寒くも無い状態。それが浜松駅に到着したら、凄い西風で、体が持って行かれそうなくらいの強風にビックリ。ただ、この時点では風は強いけれど、気温はそんなに低い感じではありませんでした。で、新幹線で名古屋へ到着したら、名古屋も結構風が強い状態でしたが、浜松同様お昼頃はそれ程寒くなくて風さえ我慢できれば快適と言ってよい位の状態。 

お昼過ぎからお客様のサーバールームで夕方まで仕事をしたのですが、サーバールームだから冷房が効いていて大変でした。到着した直後くらいは、外から入ったところなので少し汗ばむくらいで、逆に涼しいサーバールームは助かるなぁと安易なことを考えていましたが、それがその中で1時間、2時間と仕事をしていると、だんだんと体が冷えてくることを実感。お客様事業所のそれもセキュリティの高いサーバールームなのでそう簡単に出入りするわけにもいかず、そのまま夕方の4時過ぎ位まで仕事をしたんですが、その頃にはすっかり体も冷え切っていて、サーバールームから外に出たところでホッと一息。

ところが、お客様の事業所ビルから外に出たら、名古屋は何故か突風が吹き荒れていて、しかもその風が夕方という事もあってか「寒い」。スーツしか着ていないので、体の前から後ろから風が通り抜けていきますが、これならサーバールームに戻りたいと思うくらい強風と低温で体感温度は一桁台の下の方くらいに感じます。その風に逆らうようにして、近くの地下鉄駅に飛び込んでやっと一息。直ぐに駅のトイレに駆け込んだことは言うまでもありません。実は仕事が予定よりも早く終了したので、予約した新幹線をもっと早いものに変更したんですが、さらに調べたら予定していたこだま号の前のひかり号にも間に合いそう。名古屋駅は、いつもはセントレアに行く為にJRと名鉄の移動に慣れていますが、名古屋地下鉄を利用するのは久し振りでどれだけ時間が掛かる不明。地下鉄は桜通線を使用してJR名古屋へ到着しましたが、何となく人の流れに沿って階段を上がり地上に出たら、そこは新幹線改札の目の前で、余裕でひかり号に乗ることが出来ました。

暖かい新幹線車内にホッと一息して、30分ちょっとで浜松駅に到着。昼間の「遠州の空っ風」は収まっていましたが、冷え込みは結構厳しい状態で、震えながら駐車場に向かい自家用車で帰宅しました。部屋に戻ると直ぐにファンヒーターを入れましたが、その時も結構冷え込んでいたけれど、今朝はさらに冷え込みが厳しくて、もう「冬」ですよね。真冬用のダウンジャケットとかはまだ出していないのですが、今日辺りは真冬用のヘビーデューテー系の衣料品を準備して置いた方が良いかも。明日は、さらに冷え込むという予報なのですが、明日は夜に会食の予定がありどう言う格好で出かけるかちょっと悩みますね。日本の四季はますます希薄になり、夏と冬しか無い場所になっていきそうな、季節の急変でした。

2024年11月18日

兵庫県知事選挙

いろいろあって行われた兵庫県知事選挙。最初の頃は、前知事の斎藤氏のパワハラ問題としてメディアでも大きく扱っていたけれど、百条委員会等開かれて色々な情報が出てくると、「それってパワハラでは無いのでは」という意見も逆に大きくなり、その頃から風向きが結構変わってきた気がします。 

ビックリしたのは、昨日投開票で直前まで結構接戦とか言われていたのに、20:00になったら直ぐに開票速報が出て「当確」所謂「ゼロうち」が出たこと。それって、出口調査等でもかなりの差が付いていないと言えないわけで、それだけの違いが終盤には生まれていたんだなぁと感じます。その後、メディアの期待値とは反対の結果をどう伝えるのか興味があり、22:00からの「Mr.サンデー」を見ていましたが、何かお通夜みたいな感じの画面でした。しかも、途中流れてきた街頭インタビューでは「メディア信用できない、YouTubeで見た、Mr.サンデーも最近は見ていない」と60代、70代の女性が答えていたのには笑ってしまいました。と言うか、よくその部分使ったよなぁ、自分達の番組で。

番組の中では、あるいは今朝のニュース等でも、斎藤氏がSNSをうまく活用して人気を獲得して得票に繋げたみたいな開設をしていたのだけれど、それはちょっと違うんじゃ無いだろうか。確かにSNSの効果は大きいと思うけれど、浸透度というか拡散力というか、有権者に対しての波及度に関して言えばまだ既存メディア、テレビとか新聞とかの力は大きいと思いますよ。SNS等で、討論メンバー数100万人とか言われても、それはあくまで登録している人数で、その中でアクティブなのは多分一割も居ない位というのはネットでは常識だと思う。それに対して、テレビの視聴率○○%と出れば、それはほぼそれだけの世帯数がその番組を見ていたわけで、そこの差は大きいと思う。ただ、今回SNSが大きな役割を果たしたのは、既存メディアとSNSの情報内容のズレが大きかったことから、既存メディアに対しての不信感が大きくなっていったことは事実だと思う。

SNSには、それこそ0から100迄虚実ごちゃ混ぜな情報が存在するわけですが、そうであってもある程度の傾向というか情報の偏りみたいなものって、既存メディアとオーバーラップする部分も多いと思うんですよね。流石に80%90%重なるとは言わないけれど、60%位は重なっている気がします(あくまで個人的印象)。残り40%が既存メディアの流れとは異なるので「ネットでは」みたいなことを言われて特異性みたいな扱われ方をするんだけれど、それって既存メディアも偏りがあるからそれだけの違いが生まれているとも言えると思うんですよね。それが既存メディアが基底になると想定するから、そもそもの中心がずれているから、中心に近い情報であっても外れているように見えてしまう。でも今回は、60%どころか30%位しか既存メディアとSNSでは共通項が見いだせなくて、70%は違う意見が拡散されていたので、既存メディアから見たらSNSは別世界で理解出来ないことが発生していると感じるんじゃ無いかと言う気がします。ちゃんとキャリブレーションを取れば、自分達の立ち位置が実は大きく偏っているから、本来中立的な意見であっても「偏り」と移ることを既存メディアが今回の選挙で一番反省しないといけないことなのでは。兵庫県政は大変かなと思うけれど、まずは百条委員会の結論をどう付けるのか、さらにどちらも県民の信託を受けて選ばれたはずの県議会と県知事の妥協点がどうなるのか、もしかしたら新しい地方自治のモデルケースになるのかも。

AI留守番電話

詐欺電話対策として、「AIおばあちゃん」に延々と対応させるという記事。このAI技術って、留守番電話に応用出来ないだろうか。つまり、迷惑電話に対しては適当にあしらいつつ長電話をさせて相手の情報を引き出し、その途中に警察などへ警報を転送するとか。そうで無い一般の電話に関しては、最初はAIが対応して挨拶とかしたところで、相手が問題無い相手(例えば知人とか親戚とか)と判断したら、電話口に本人を呼び出して、そのまま会話を継続するとか。

AIだから何らかの学習が必要だけれど、一般的な基礎知識は予め準備するとして、常に電話の会話をモニターして自己学習するようなことにすれば、知人時知り合いとの会話の詳細を記憶して、それは直ぐに通すけれど、そうで無い勧誘とか怪しい電話に関してはAIがそのまま対応する用にモードを準備して切り替えるのは、そんなに難しいとは思えない。固定電話にしても、スマホにしても、例えば電話帳に登録されている番号はある程度信頼出来る相手と判断して、最初から信頼してもよいわけですからね。逆に怪しい詐欺電話に関しては、全国から事例が集まるだろうから、それを整理してAI間で情報共有すれば、最初から確度の高い対応がAIで可能になるのでは。

うちにも固定電話機がまだあるので、時々迷惑電話が掛かってくるんですが、あの手の電話の特徴は、相手がで無い場合には絶対に声を残さないという事だと思っています。うちは以前迷惑電話の着信が酷くて、母親がちょっとノイローゼ気味になりそうになったこともあり、基本留守電モードにして必要な相手に対しては後からかけ直させるようにしていました。例えばクリーニング屋さんから洗濯物が上がったと言うような電話の場合には、留守電に「○○クリーニングですが、ご連絡ください」みたいなメッセージが残るわけです。で、着信しているのにメッセージが無い相手は、少なくとも私が観た限りでは100%怪しい勧誘とか売り込み、あるいはアンケート調査みたいな電話で、最近では留守電にメッセージが無いのに着信している場合は、そのまま消去するようになりました(笑)。

クレジットカード等の問い合わせ先に電話をすると、最初に「この通話内容は今後の品質改善のために録音しています」みたいなメッセージが流れます。まぁ、その通りの目的もあるんだろうけど、あれって迷惑顧客所謂「カスハラ」対策でもあると思うんですよね。記録に残ると分かると、やはり言い方等少し考えるだろうし。でも、「カスハラ」を無意識にしている人は、自分はそんな後ろめたいことをやっているとは思わないので、そんなメッセージも無視して担当者に文句を言うんだろうけど。留守電に関しても、「この通話内容は録音しています」と流すと、結構そこで切られる通話も多くて、AI出無くても抑止力として効果的だなぁと思っています。もしかしたら電話を掛けてくる方も、実はAIが担当していて、AI×AIで延々と会話していくことに成るんじゃ無いだろうか。案外笑い話でも無くなりそう。 

2024年11月15日

LAVIE SOL ≓ MacBook ?

NECPCがZ世代向けノートとして開発したという「LAVIE SOL」という製品。Z世代、特に大学生をターゲットにデザイン・開発された製品ということらしいけれど、その製品の写真を見て思ったのが、「これ、MacBookじゃん」。 


幾つかカラーバリエーションはあるらしいけれど、このシルバーの筐体はLAVIEのロゴがなければ「あっ、MacBookの新モデル?」と思っても不思議は無いデザイン。単に表の見た目だけじゃ無くて、左右のI/O Portも限定されているようだし、背面の吸排気口も無くしているなど、よくも悪くも「MacBookッぽいデザイン」であることは確か。Windowsにしても、Windows11からは基本ツールバーが画面下に固定されるようになったから、その見た目はMacOSに似ているし、結構このパソコンを使用していて、となりにMacBook使いが来て並んでいても、案外違いに気がつかないかもしれない。

別に似ていることが悪いわけじゃ無くて、ある程度今の人の好みとか、慣れとか使いやすさとか追求していくと、一つの回答がMacBookッぽいデザインになるのかもしれませんね。少なくともI/O Portの割り切り方は、一つの方向性だと思う。色々なI/Oが予め内蔵されていることは便利だと思うけれど、毎日使うポートもあれば殆どというか全く使わないポートもあるだろうし。例えば昔だとCRTポート、今ならHDMIポートはミーティングの時等外部モニターやプロジェクター接続で必須のポートだったけれど、最近ではリモート参加者もいるから手元のプロジェクターに接続するのではなく、ネットワーク経由でZoomとかTeamsに接続して、それをプロジェクターで投影するから、プレゼンターでもわざわざ有線接続する必要は無い。昔WiDi (Wireless Display)とか最近だとMiracastとかあるけれど、パソコンと表示装置を1-to-1で接続するのではなく、表示装置もネットワーク接続デバイスの一つとしてネット接続して、そこに別のクライアントが接続して画面共有するという形に今はなっていて、これも時代の流れだなぁと感じます。

ところで、これだけMacBookに似ていると、「MacBook紛い(Tiny MacとかPoorman's Macとか-マテ)」と言われないか心配(マテ)。そういえば、昔々MacBookに似たデザインのWindowsパソコンを出したメーカーがあったような気がするけれど、なんだったかなぁ。そう言う意味では、MacBook、Macパソコンって、Windowsパソコンから見ると「高嶺の花」的位置にあったような気がする(今でも?)。これで1kg切っていたらちょっと欲しくなるけれどなぁ... ターゲットの大学生とかの人気はどうだろうか。

Lexus NX350h Impression (19) - 追突事故

愛車のNX350hに関して、前回こんな記事を投稿した後、とある交差点で追突事故を受けてしまいました。その日は朝から雨模様の天候でしたが、ガソリンの残り1/3を切ってきたのでこれを入れて満タンにするのと、ついでに買物もしてきましょうとお昼前に出かけました。ガソリンを入れて、そこから戻ってイオンスーパーへ行く途中の事。とある交差点で信号が黄色に変わったので、ブレーキを踏んで速度を落として停止線の前で停止した、と思った瞬間鈍い感触とともに「ズズズズ」とタイヤが滑るような音がしました。一瞬ブレーキの踏み方が悪くて路面も濡れているから、タイヤロックしたままスリップしたのかと思ったんですが、そんなスピードではないし、自分的には一瞬停止したと思ったら滑ったような感触でした。で、バックミラーを見たら、後ろの車がハザードを点灯していて、ここで「あっ、ぶつけられた」と認識しました。

後から考えると、この時点でプチパニックになっていたようで、「何する、どうする」と少し混乱気味に。「そうだ、こう言う時にこそ非常ボタンだ」と、ルームライト横に有るエマージェンシーボタンのカバーを開けて押しますが、何も反応がありません。オーナーズデスクに繋がるはずなのにと、何度か押しても無反応。仕方が無いので、取りあえず現状確認と外に出て背後に回ってみます。追突した側の車は、 ボンネットの前が折れてエンジンルーム内が少し見えるような状態で、多分最後に右にハンドルを切ったからでしょうか、左ウインカー中りの損傷が酷くて壊れています。取りあえず先方のドライバーに警察を呼びますと言ったんですが、多分まずはオーナーズデスク経由だろうなあと思いつつ、スマホから電話を掛けてみます。で、直ぐにスタッフさんが電話口に出て、状況の確認とエマージェンシーボタンを押してくれと指示されますが、何度押しても無反応。電話口では「カバーは外していますか」とか「何度か押してみてください」みたいな事を繰り返すんですが埒が空きません。ここでふと気がつきました。実は事故直後に、多分反射的にスタートボタンを押して車内の電源を落としていたんですよね。その状況でもワイパーは動いているし、ハザードランプも点灯しているので、社内システムには通電していると思っていました。でもしかしたらと思って、スタートボタンを押してAUXモードにしてからボタンを押したら、今度は一発で繋がり以後警察へも連絡が行くことに。

その後、担当の警察官が来られて交通の障害にならないように近くの店舗の駐車場へ移動して、必要な書類作成等をして、こちらも先方と連絡先の交換などをしました。この時追突された後ろを見た限りでは、バンパーが傷ついているくらいしか見えなかったので「そんなにスピードも出ていなかったしパンパー交換で終わりかな」と楽観視していました。私は自走可能だったので、そのまま自宅に戻ると、直ぐに担当営業さんから連絡があり取りあえず伺いますとのこと。で、改めて担当営業さんと追突された部分をみると、バンパー以外にも後部のカバーがめくれていたり、後ろからの衝撃でリアフェンダーが歪んでいたり、結構な被害。フレームが曲がっていて板金まで必要となると、折角新車購入して3ヶ月なのに困るなぁというのがこの時の印象でした。衝突時の様子は、内蔵されているドラレコからリモートでオーナーズデスクが保存していて、その様子を見る限りではこちらに非は無く0:10で先方の補償になるだろうという話でしたが、まずは損害状況とその後の修理の手配で二週間くらいは掛かりそうという話でした。取りあえず営業所へ運びますと、事故から1時間もしないうちに愛車君はドナドナされていき、こちらで出来る事も当分無くなります。

Lexusの場合、アプリで車の状況とか現在位置が分かるんですが、三日後位からステータスが変わらなくなり、多分車装システムの電源が切断されて、修理に入ったのだろうと推測。でも、そこからが長かった。それから一週間位して、再びアプリにステータスが反映されるようになり、そのタイミングで担当営業さんから連絡があり、幸いにも板金の必要は無く、外装の交換だけで問題無さそうというお話でホッと一息。損害費用も0:10で100%先方の保険でカバーされると言う事でしたが、それでもこちらが損した気持ちになるのがこういう時の被害者側の気持ちなんでしょうね。それから一週間ほどして、やっと愛車が戻ってきました。板金が入らなかったので、幸いにも評価額も下がらず、修理費もそんなに掛からなかったので、まぁ先方もホッとしたかも。自分の場合、以前のハリアーの時にはまだ運転に慣れていなくて、自宅の駐車場で擦ったりぶつけたりみたいな自損事故は経験していますが、今回の様に突然衝突事故に遭遇したのは初めて。エアバッグが飛び出るような状態では無く、本当に停止していたら「ゴン!」という感じで後ろからぶつけられたので、変な話ですがそのまま気がつかずに発進してしまっていたかもしれないくらいの感じで、それでも「衝突された」と思った瞬間パニックになるんだなぁと、改めて思い返しています。事故の経験なんてしない方が良いし、そんなにしょっちゅう経験するものでは無いけれど、だからこそ偶々経験してしまうとアタフタしてしまうことを改めて経験しました。運転免許更新の時に30分間交通安全ビデオを視聴しますが、もう一度観直すなり、万が一の場合の安全確保とその後の手順を再確認しておかないと。そうそう、車の電源も無闇に落とさず、まずは電装系が生きている間に、エマージェンシーボタンで連絡することを、次はいの一番に実行しないとと肝に銘じました。貴重な教訓でした。

「テレビ」離れ

この記事を読んで思いだしたのが、暫く前に自宅に帰省してきた弟夫婦の事。自宅にはテレビが何台かあり、そのうちの数台には地元ケーブルTV局のSTB(Set Top Box)を繋いであるので、地デジ/BS/ケーブルTVが視聴できるようになっています。最近は、地デジ(地上放送)やBSもそんなに興味が沸かなくなり、逆に専門チャンネルがあるケーブルTV(所謂CS系)を見る機会が増えているんですが、ある時弟夫婦がテレビを見ているようすが目に入ったら、YouTubeの動画を再生していてビックリしました。

実は、自分の部屋にあるテレビは、結構短期間で買い換えたりしているのでネットワーク機能もあり、私もネットワーク経由の動画配信を主に視聴しているんですが、それ以外のテレビはネットワーク機能無しの古いタイプや、廉価モデルなのでそのままではネットワーク接続出来ないものばかり。何だろうと思ったら、弟夫婦がFire TV Stick を持参してきていて、それをテレビのHDMI端子に接続して使用していたんですね。自宅の中は、Wi-Fiのメッシュを設定しているので、Wi-Fiであればほぼ自宅内どこでもネットワーク接続可能。だから、最新のテレビに置き換えればそのまま接続も出来るんですが、そう毎日利用するものでも無く利用頻度も高くないので、もう何年も買替えはせずそのままだったので、ちょっと新鮮な驚きでした。

Fire TV Stick事態は、Amazonが販売を始めた時から知っていて、ただ当時はまだネット配信もそんなでは無く、YouTube以外で利用することも無いだろうという状況だったから、こんなもの直ぐに廃れるのでは、と思っていました。でも、やっぱりAmazon、腐ってもAmazon、今ではネット配信が主流になり先見の明があったことが証明されましたね。ただ、そのために、テレビ本体にネットワーク機能は内蔵されるのが普通になり、Fire TV Stick自体の必要性は逆に下がってきている気はするけれど。ただ、全てのテレビにネットワーク機能が内蔵されているわけでは無いから、そこに数千円程度でネット接続出来るデバイスは、まだまだニーズはありそう。

ところで、そんなにデジタルに明るくない弟夫婦がなんでFire TV Stickとか持っているのか不思議でしたが、聞いてみたら甥っ子夫婦のところでテレビを買い換えたネット機能内蔵モデルで、それまで使用していたFire TV Stickが余ったので、それを貰ったらしい。それと、私はFire TV StickってUSB接続して使用するものと勘違いしていたんですが、HDMI接続なんですよね。古いテレビだとUSBがType-AのGen1とかGen2なら良い方で使い物にならないと思っていましたが、それもちょっと以外でした。HDMIも世代があるから、今回のテレビのHDMI 1.0でも使えるのは、やはりそういうレベルのテレビでも使用できるようになFire TV Stick側が対応してからだと思うんですが、そういう所もよく考えているなぁと言う気がします。細やかだけれど、ちょっとした「テレビ」離れを見た気がしました。 

2024年11月14日

VAIO+Nojima=VAjima?

数日前に発表された、家電量販店ノジマによる、SONY系パソコンメーカーVAIO買収のニュース。量販店が多角経営で、リフォームとかに事業拡大したり、自社開発の家電製品(白物家電)を開発販売する事も珍しく無くなってきたけれど、ノジマがVAIOを買収というのはちょっと意外な組合せに感じます。私は、就職して最初に住んだのが町田で、その後横浜の青葉区に引っ越しをしたので、「ノジマ(Nojima)」はもう30年以上前から良く知っているお店。町田に居た頃は、徒歩20分位の所に結構大きな店舗があって、その当時のノジマは「家電量販店」の中でもちょっと高級な製品を扱うお店、みたいな位置付けだったように思います。実際店舗へも何度か言ったことがありますが、他の系列店と比較して高めの製品が多かった記憶があります。確か神奈川県が本拠で、当時は神奈川県を中心に関東圏でもそんなに知名度は高くなかったように思うけれど、今では全国区のチェーンになって隔世の感。

VAIOは、SONYから分離してPC専門メーカーになって、個人的には「このまま消えちゃうかも」という気もしていましたが、10年間ちゃんと「VAIO」というブランドを維持してきたわけで、そこは昔から根強い「VAIOファン」が今でも健在なんでしょうね。自分がPC関係の仕事を始めた30年以上前から「国産メーカー」という意味で今でも残っているのは、富士通、NECPC、VAIO、Panasonic、Dynabook位かなぁ。富士通とNECPCはLenovo傘下だし、Dynabookも東芝を離れて今ではSHARP傘下だし、純粋に残っているのはPanasonic(Toughbook)位かぁ。今回の買収額は111億円との事ですが、あれだけ一時は国内PCメーカーでもぶぃぶぃ言わせていたVAIOとしては安いのか高いのか...

こちらの記事を読むと、一時期停滞していたVAIOも、ここ数年は法人需要に支えられて盛り返してきているようで、多分COVID-19の影響でリモートワークへシフトしたことが、ノートブックパソコン中心のVAIOとしては結構恩恵を受けたんじゃ無いだろうか。私がVAIOを触ったことがあるのは、もう何年も前のまだSONY下の時だったけれど、キーボードが妙にぺしゃぺしゃした感じで打ちにくそうな印象があって、それ以来触ったことはありませんが、最近はどうなんだろうか。自分達から少し下くらいの世代だと、メカニカルキーボードから入ってきた人なんかも多くて、打鍵時の感触を結構気にする人が多かったけれど、それよりも1世代2世代と先の世代になると、メンブレンのソフトタッチのキーボードが主流になってきていたから、ああいう感じでないと逆に疲れると聞いたことも。個人的には「打ち応え」のあるキーの方が逆に疲れない気がするんですけどね。ソフト系だと撃ち方を加減するよう感じになり、逆に神経も使うし指先も疲れる気がします(笑)。

今回の買収で、国内のPCメーカーの再編に繋がる事は無いと思うけれど、家電量販店が事業拡充の一環でPCメーカーを保有するというのは今後どんな影響が生まれるんだろうか。Panasonicも、自社内には家電系だけで無く住宅系もあるし、それこそパソコンを家の中に埋め込む、生活の中に埋め込むようなビジネスモデルも作れそうだけれど、案外このノジマ+VAIOがその先鞭を付けるのかも。他のPCメーカーが、より大手のPCメーカー傘下、あるいは情報関連企業参加で、どうしてもパソコンも情報端末としての位置付けから大きく変わりそうも無いけれど、ノジマやPanasonic何かだとそこから一ひねりしたライフスタイルの提案が生まれてくるかも。

 

中った後の手当

先週の連休中に、自宅で冷凍保存していた豚肉(豚バラスライス)を使用して自炊したところ、多分保存期間が長すぎて細菌が増殖していたのだと思うんですが、酷い胃腸炎に中り七転八倒の連休となりました。 その時の冷凍豚肉で残っていたものは、その後全て廃棄処分にして暫くは「豚肉断ち」していました。で、先日、ちょっと寒くなったこともあり、今年初めての「鍋」をやろうとして、白菜と豆腐と豚バラの薄切りでの「白菜豚鍋」を作ったんですよね。

購入して直ぐの豚肉だったので、大丈夫だろうと思っていたんですが、食事後暫くすると何となく胃の辺りが重くなり、それがどうも小腸・大腸と移動していて、前回同様右脇腹下辺りで止まっているような感じになります。「ヤバイ、今回もだめだった? でも買って直ぐだぞ????」と思いつつ横になって数時間。だんだんとその固まりみたいな印象が少し移動して、夜中近くくらいになってトイレに行って排便したところ、その固まりみたいなものも移動したのか外に出されたのかちょっと楽になりました。その日は少しは多めに水を飲んで休み、翌日にはほぼ通常の状態にはなったのですが、流石に疲労していたのか朝食を食べる気力は無くて、一日くらいは半病人みたいな感じになりました。

今回は購入して直ぐのものばかりなので、衛生面では問題無いはずなんですが、なんで調子が悪くなったのか不思議です。もしかしたら、豚肉アレルギーに成ったの中というのが今の所の個人的印象。数日後には牛肉を焼肉にして食べたんですが、こちらは全く問題無し。その前には、鶏肉のつくねも食べて問題無かったし、今の所豚肉がちょっと怪しい感じです。肉本来と言うよりも、油との相性が悪くなったのかなぁ。私は元々胃腸が弱い方で、特に加齢もあってかここ数年は揚げ物が苦手になってしまいました。揚げ物というか、多分その揚げたときの油の状態にも依存して居るのかなぁと言う印象も受けます。個人的には、獣肉よりは豚肉の方が好みでもあったので、この状態が続くとなるとちょっとショックです。

もう一つ素人ながら考えたのは、その連休中の胃腸炎で胃腸内がまだ疲弊した状態から戻っていなくて、それで負担が掛かるものを食べるとそれまで以上に違和感を感じるのかもしれません。暫くは野菜中心の胃や腸に優しい食べ物を取りつつ、乳酸菌(ヨーグルトとか発酵食品)を取り入れるようにして、少し腸内細菌を整えた方が良いかもしれませんね。私は結構好き嫌いもあって、若い頃はそれこそ「好きなものを好きなだけ食べる」みたいなことをやっていましたが、それでもスポーツをしていたこともあり、自然と体が欲する必要なものを口に入れていたように思います。それが体を動かさなくなり、代謝も変わり、食事内容も硬直化してくると、どんどん無理は出来なくなってきますね。「食欲の秋」はどこへ行ったんだろうと思うけれど、「食育の秋」を目指して、食べるものに気を配るようにしないと。

2024年11月11日

制度設計

国民民主党には「真っ当な野党」として、今回の選挙結果も含めて期待しているのだけれど、こう言う事を言っちゃったらやっぱり「無責任な野党」と思われてしまうだろうなぁ。 現在の「103万円の壁」を、それが決まった30年前と現在の最低賃金の差分でもある「178万円」まで上げるという公約は、実状に沿ったよい提案だと思うけれど、「言うのはこっち、やるのは君たち」みたいな話になるのはなぁ... 

例えば、そういう法改正なりが与党だけで行われているのであれば、そういう言い方も成立するかもしれないけれど、術の法案は与野党が協議をして決定していくわけだから、その過程には野党にも義務と責任があるはず。だから思いつきみたいな提案や公約では無く、ちゃんと論理的に成立するようなシナリオも含めた「提案」をするべきだしそれこそが国会議員の仕事なのでは。勿論、細かな部分までいちいち決め手という話ではなく、大筋の道筋くらいは含めないと意味が無い。それって無邪気に「消費税を無くせ」とか言っているのと同じ事では無いだろうか。

今回の場合、単に控除の金額を103万円から178万円まで上げるだけでは無く、その途中にある所得税の閾値や社会保険の閾値なども含めて検討しないと、本当に手取りが上がるのか、逆に出ていくお金の方が大きくなるんじゃないかみたいな話も。税金は兎も角、社会保険料は関係は大きいだろうなぁ。ただ、その瞬間では出ていくお金の方が増えるのだけれど、将来的に考えたら年金受給額も上がるし、決してマイナスでは無いはずなんですが、でもやっぱり10年先のお金よりは、今日明日のお金というのが切実な願いだろうし。

今回の178万円迄のアップでは7兆円が必要と言われています。年々税収は増えているはずなので、その分を差し引くとしても、それでも数兆円規模のお金が入らなくなることに。その財源捻出のために、どこかの支出を減らさないといけない。本当ならば、一番大きな部分を削るのが常道だけれど、それだけ社会保障費に手を付けることになるから、そうなると国民からの抵抗は大きくなるだろうし。ただ、来月からマイナンバーカード保険証に統一されるけれど、そうやって効率化をして支出を減らしていかないと、高齢化もあってどんどん野放図に増えるばかり。でも、ここを改革して財源を浮かせることを考えないと、今後も何か支援政策をしようと思っても無理なんだろうなあ。そういう所も含めてちゃんとパッケージとして提案することで、「政権担当能力」の有無が評価されるものだと思う。

2024年11月8日

食中毒

最初に「成田着のJAL機で高校生らが食中毒」と聞いて、「えっ? JALで?」とビックリ。直ぐに、「同じく成田着予定のUA機でも、高校生が食中毒で緊急着陸」と聞いて、「えっ? えっ? UAも?」と二度びっくり。 どちらもグアム発成田行きのフライトで、同じ高校の多分修学旅行の団体が別れて搭乗していたようですね。

機内食で食中毒が絶対無いとは言い切れないけれど、調理から搭載されるまで温度管理はされているし、サーブされるときもパッケージで提供されるから、よほどの事が無い限りは汚染されるようなことは考えられない。それに、多分JAL機の場合は成田搭載で往復するだろうし、UA機はグアム搭載での往復だろうから、仮に機内食が原因でも別々の2機で発生する偶然はかなりゼロに近いだろうし。一つ考えられるのは、高校生達には(食欲旺盛だろうから)別にお弁当みたいな形で同じものが空港で提供されて、それが原因である可能性はあるのかな、と。国内線でも修学旅行の団体と同乗することがよくありますが、時間帯によっては結構大きなお弁当の包みを全員が持って機内に入ってくる様子を何度も見ましたから。

ただ、一番ありそうなのは、多分出発前現地で食べたであろうお昼ご飯当たりが怪しいんじゃ無いだろうか。実際こちらの記事では、搭乗前から体調不良を訴えていた高校生がいたと説明しているし。夕方7時頃に成田到着というので、該当しそうな昨日のフライトを調べてみると、

  • JAL942: GUM 16:35 (act. 16:29) - NRT 19:25 (act. 19:08)
  • UA873: GUM 17:00 (act. 16:54) - NRT 19:55 (act. 19:33)
なのかな。昼食とかでは無くて、空港で待っている間に空港内の売店とかで食事とかして中っちゃったのかな。でも、修学旅行生がそんなに買い食いとか出来るような状態でも無いと思うけれど。

折角の思い出の旅行で最後に大変な目に遭ってしまって残念だったかもしれませんが、それがまた後には「そんなこともあったなぁ」というより深い思い出になったりするかもしれないし。幸いにも重篤な状態の高校生はいなかったみたいで、それが唯一の救いかも。いずれにしても、フライト中に急に具合が悪くなったりしても、直ぐに救急車を呼ぶわけにも行かないし、飛行機での移動では普段ならそんなでも無いことが結構なリスクになったりしますよね。彼らも、別に食中毒になりたくて食べたわけじゃ無いだろうけど、でも出来るだけ注意することに越したことはない。自分も体力は落ちているから、尚更注意しないと。