2025年12月2日

新語・流行語大賞2025 Top 10

今年も発表された「現代用語の基礎知識 新語・流行語大賞2025」。どうせいつもの様に、恣意的な言葉が選ばれるんだろうなと思ったら、ノミネートされた30語も含めて、選出されたトップ10もそれなりに納得出来る言葉ばかりで、いつもの「そんなの何処で誰が流行らせてるんだよ」みたいなものが無い。何故だろうと思ったら、 これまで20年間協賛をしていた通信教育のユーキャンに変わって、今年から「T&D保険グループ」になっているらしい。選考委員を見ると、ほぼ例年通りみたいに感じるけれど、メディア関係の人間が入れ替わっているんだろうか。いずれにしても、これまでの政治ショーみたいな物がより国民感覚に近い物になったことは、イベントの目的として良いことなのでは。ただ、これまでの選考内容を評価していた人達は「何だ今年の大賞は!? あぁ、スポンサーが変わったからか。もう価値がない」とお怒りモードなのも面白い(笑)。

大変失礼ながらも、実は「T&D保険グループって何?」というのが最初の印象。「保険グループ」と付いているから、何か損保関係の会社・企業体なんだろうけど、そんなとこ有ったかなぁと調べてみたら、太陽生命と大同生命を中心とした親会社で、「T&D保険グループ」としては1999年に誕生していたんですね。全然知らなかった。TV-CMでは、それぞれ太陽生命、大同生命の名前で打っていてT&D保険グループとしては効いたことが無かったから仕方ないとは思うけれど、へぇーそうなんだとちょっとビックリしました。

閑話休題。今年の対象には、高市総理が総裁選で当選したときの言葉「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」という言葉と、日本初の「女性首相」という合わせ技で受賞。確かに良くも悪くも話題になった一言では有るけれど、新語・流行語という意味ではどうだろうか。個人的にはやっぱり今年の大賞は「ミャクミャク」だと思うなぁ。まず「新語」であるし、誕生したときの「気持ち悪い」から「可愛い」へ変化して、キャラクターとしても成功したし、そこから「こみゃく」とか派生語も生まれているし、大阪関西万博が終了してもその人気は続いているし。まぁ、最後は授賞式の話題作りで、高市総理に軍配が上がったのかなとちょっと邪推(笑)。

毎年通常のニュースでも取り上げられるこの「新語・流行語大賞」の話題ですが、今年はトップ10に「オールドメディア」が入っているので、ちょっと伝えにくそうに感じるのは私のバイアス?! (笑) 少し前に「レガシーメディア」という言葉が出てきて、これは新規メディアに成りつつあるSNSに対して、既存メディアの立ち後れみたいな物を待避しての言葉だったと思います。それに対して今回は「オールドメディア」と、その時代感の後進性を指摘されているわけで、言葉としては似たような印象だけれど、意味としてはより辛辣な感じなのかな。日本語に訳すとすれば「斜陽メディア」「斜陽報道機関」とでも言うのだろうか。高市政権が直接自分達の発表会見内容を公開したり、企業が自社メディア機関みたいな物を作ったり、時代が大きく変わりつつあることは事実。オールドメディアから脱皮できるか試練の時期なのは確かですね。「ニューメディア」なる存在が生まれるか、どうかなぁ...

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