2026年8月5日

Last One Mile

高市総理が熊本地震の被災地訪問をして、現地の被災者の人達と会談した様子がテレビで流れたとき、「あぁ、これきっと過去の同様の場面と比較して叩く人間がいるだろうなあ」と予想したら、その通りの展開に。一般的には、避難所に総理や同行の大臣・議員が入り、そこで避難している人達と会話するのですが、今回は会議室のような場所に避難民の方が四人だったかな、待機している状態。そこに、高市総理や被災地が地元の金子恭之国交大臣などが入ってきて挨拶をして、用意された椅子(多分パイプ椅子)へ着席という場面。批判する人達は「高市総理のためにお膳立てされた会見」みたいな言い方をするのだけれど、それは違うのでは。

確か高市総理は膝が悪くて人工関節を入れていたはず。その為、正座は勿論床に直接座ったり立ったりする動作はかなりの負担になると思います。その為椅子に座って会談できる様にしたと想像されますが、その場合避難場所に椅子を持ち込んで、そこで被災者の方が座って待つのも変。後絵面的に、やはり「政府側が準備させた」感が強くなり、やはり根拠のない批判の元になりそう。あと、これは毎回思うんですが、その場所にはそれ以外の被災者の方も居るわけで、中にはプライバシーの関係等でそういう場面を望まない人も居るかもしれない。そうであれば、被災者避難者の代表的な人と別の場所で静かに会談する方が、意味は深くなるんじゃ無いだろうか。

あくまで個人の感想レベルですが、今回の被災地支援や対応はこれまでの対応に比べて効率化迅速化されているように感じます。あくまで自分の視野の中での印象だけれど、いつもはネット空間に溢れる支援要求や不満などの書込が、今回はこれまでよりも少ない印象を受けるから。「幸いにも」とは言えないけれど、10年前に厳しい経験をした熊本県だから、その経験を生かした準備を進めていて、それが今回は機能している役立っているという事が大きいのかな。あと、能登半島地震と比べると、能登半島地震の時には道路が寸断されただけでなく、港湾設備も破壊されて、陸からも海からもアクセス出来ない状態が続き復旧に時間が掛かりました。今回も道路網や鉄道網も大きな影響を受けたけれど、少しずつ復旧して行き現在に至るのは、やはり過去の経験が生かされている証拠では無いかなぁ。

そんな中でも、どうしても最後の課題として残るのが「Last One Mile」、各拠点や支援施設と個々の家庭を結ぶ支援が、中々復旧できない。多数の救済地点が発生しているのに、そこに割ける人材リソースは極々限定されているため、末端へ支援が届くには中々時間が掛かるのはどんな場合にも言えること。自治体同士の相互支援体制とか、プッシュ式の物資輸送など、過去の経験から学び効果を出している事柄は沢山有るけれど、今の所最後の各家庭への個別支援だけは必要なリソースが足りなくて出来ない。未来になれば、自立型ロボットが各家庭に配送に回ったり、パトレイバー型ロボットが倒壊家屋の探索とか、昼夜を問わずに震災ゴミの処理をしたり観たいな光景も可能になるだろうけど、まだまだそこまでには時間が掛かりそう。それでも、例えば一人一人が個別認識IDを早着していれば、一瞬に位置情報や安否確認も出来るだろうし、場合によっては直ぐに救助態勢を整えることが可能かも。自動運転が可能になれば、24時間巡回しながら飲料水や食料に生活必需品を配送するシステムもそんなに難しく無い気がします。少しずつではあるけれど、そういう積み重ねを継続することが、被災された方や不幸にして亡くなられた方へ報いることになるのだと思います。

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