2026年11月4日

持ち帰り文化

佐々木俊尚氏の引用から、日本でレストランの食べ残しを持ち帰る文化が無い事の話。地域や時代によって違いがあると思うんですが、自分が子供の頃は「お持ち帰り」は出来たと記憶しています。勿論、お刺身などの生物は駄目でしたが、煮物とか焼き魚とか揚げ物は「お持ち帰り」して、翌日の朝食のおかずになっていました。

当時は、今のようにタッパーとか持ちかえ利用の透明な容器は無くて、木を薄く剥いでシート上にした「経木」で包んでくれたり、それが箱状になった入れ物が合って、それに入れて持ち帰っていました。それが自分が小学生位まではあったかなぁ。その後、確か食中毒とか法律が厳しくなったりして、持ち帰りを断るお店が殆どになり、それで「お持ち帰り」が途絶えたような気がします。それでも、肉屋ならばコロッケとかメンチカツとか揚げ物の持ち帰りはあったし、魚屋さんならば煮魚や焼き魚のお惣菜を販売しているお店もあったし、そんなに「持ち帰り文化が無い」と言うほどの状況では無かった気がします。

アメリカだと「Doggie Bag」と言って、持ち帰り用の入れ物を貰って残ったパンとかフレンチフライとかピザとか持ち帰り、翌日温め直して食べることは普通ですが、出される量が日本と比べると1.5~2倍かそれ以上はありますからね。自分くらいの世代だと、子供の頃に「出されたものは残さず食べなさい」と言われてきた世代だと思うし、当時は今のように大量に食事を出すようなお店は殆ど無かったから、食べきれないほどの分量の食事を注文すること自体先ず無かったこともあるんじゃ無いかなぁ。和食などは、例えば法事とか何かのお祝いみたいな席で、多人数が利用するような場合は、どうしても食べきれないものが残るから、そう言うものを持ち帰る事は普通だったし。良くあったのは、尾頭付きの鯛の塩焼きなどは一人一尾出されるけれど、食べきれないことは分かっているからその場では家族で一尾食べて、残りは持ち帰っていたし。 

最近はテレビ等でも大盛のお店がよく登場して、食べきれない場合には持ちかえ利用の容器を貰って持ち帰る様子も放送されていたりしますが、ああ言うのって「食べきれなかったら持ち帰る」というよりも最初から持ち帰りを想定しているような気がして、ちょっと意味が違うような気もします。あと、少なくともアメリカの場合は外食するときには大体の場合車でで掛けるので、持ち帰りの容器が増えても困らないけれど、日本の場合は近くのお店なら良いけれど、電車とか遠出する場合には持ち帰りが荷物になってしまう場合もあるのも、持ち帰りをそんなに考えない理由になるかも。ただ、いずれにしても最初から持ち帰る事を考えるのは個人的には抵抗を感じるところ。大盛りとか提供される料理の種類の多さなど、お店の個性だとは思うけれど、お店側としても利用する側としても、そこで食べるのがベストの状態で提供されるのだろうから、やはりその場で食べ切れて満足出来る分量と内容が、食事として理想なんじゃ無いだろうか。

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