2026年7月29日

RACCO in Japan

中国BYDが、鳴り物入りで日本市場へ投入した、日本独自の軽自動車規格のBEV「RACCO」が、28日から販売開始に。最廉価モデルの価格は214万5000円で、国の補助金を適用すると199万5000円と200万円を切る価格に。BYDは、安全支援装置など多くの機能が標準装備されているとは言え、やはり200万円近い価格は高いなと感じます。家にも3年前に購入した軽自動車があるんですが、これもETC以外オプション類フル装備で前車の下取り含めて200万円をギリギリ切るくらいの価格でしたから、そう言う意味では多少はお得感があるのかも。

自分は自動車に詳しいわけではないし興味も有るのでは無いけれど、「新規ビジネスモデル」としてどの様に展開すれば成功or失敗するのか、頭の体操をするのは悪くないので、ちょっと勝手に想像してみました。先ず一番の購入層はどこだろうかと考えると、都市部ですでにBEVやPHV車を利用していて、自宅に充電設備があり、セカンドカーとして小型車の購入を考えている家族が一番の狙い目何じゃ無いかと。自宅の給電設備を共有出来るし、セカンドカーという位置付けからそんなに遠出することもないだろうから、給電ステーションがあちこちにあることよりも、自宅に泊めている間に満充電出来れば必要十分でしょうし。また、すでにBEVを使用しているので有れば、BEVの運転仕草や扱いにも慣れているだろうし、わざわざガソリン車を個購入するよりは、価格も機能もそんなに違わないのならば選択肢に入りそうな気がします。

逆に一番敬遠されそうなのは、自宅周辺のような地方の市場かなぁ。地方の場合、中高齢者が経費の安さに乗用車から軽自動車に乗り換えることが多いと思うのですが、その場合やはり価格が一番気になるところでは無いかと思うんですよね。また、安全運転支援装置も、最近は取り付ける人も多いだろうけど、色々記事などを観ているとRACCOの場合はちょっとリッチすぎて、特に高齢者からは敬遠されそうな気もします。また、都市部には充実しつつある充電ステーションも、浜松の場合でもトヨタや日産などのディラー店舗と、イオンモールとか結構限定されていて、少なくなってきたとはいえ気軽に直ぐに入れるガソリンスタンドの方が利便性は高いし。また、年間のランニングコストを考えると、ガソリン車よりもRACCOの方が倍近く有利(約100万円vs50万円)という試算も目にしましたが、やはり一番は購入時の実質価格なわけで、国産ディーラーとしても下取り査定を上げたり、定期点検のオプションサービスを付けたりと、顧客確保を優先するんじゃないだろうか。

なんと言っても、全国のディラー網がまだ薄いから、BYDとしては売りたいことは売りたいけれど、余り売れすぎても困るみたいな状況じゃないかな。あくまで個人の勝手な肌感覚ですが、浜松市内でTesla車を見かける確率を100とすると、BYDはまだ1とか2位の印象。輸入車ディーラーのYANASEが販売支援するというニュースもあったけれど、輸入外車よりも利幅が少ないだろうRACCOに、そんなにリソースも割けないだろうし。それに浜松にはヤナセは無いしなぁ(メルセデス・ベンツのディーラーはあるけれど)。大都市圏では、そこそこの需要もサービスも可能だろうけど、全国展開するのは中々厳しい気がしますね。BYDとしては、この製品での成功と言うよりは、日本市場のベンチマークと将来への布石という意味合いが強いという批評も目にします。とは言っても、どれくらいの所に損益分岐点を設定しているんだろうか。もしBYDが日本メーカーのBEVも含めて優位性を確保しようと思ったら、日本のCHAdeMOと、彼らの高速充電I/F併用した充電ステーションを、どんどん全国に設置していき、それが有る程度網羅できたところで、自社I/Fの高速充電可能なBEVを日本投入したら、インフラとエンドユーザー両方押さえられると思うけど、どうだろうか。その場合、国産メーカーは許認可とかで国に色々言うかもしれないしなぁ。

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