ウクライナとロシアの戦争は、もう4年も続いていますが、圧倒的物量のロシアに対してウクライナの粘り強い対応が徐々に功を奏してきて、最近ではとうとうウクライナによるロシア中枢や深部への攻撃も成功する状況に。最初の頃はロシア軍の侵攻部隊に対して、対戦車砲の「ジャペリン( Javelin)が話題になり、「日本の自衛隊にも」みたいな話が毎日のように出ていたけれど、それも直ぐに消えて代わりに登場したのが「ドローン(Drone)」。こちらはジャベリンとは事なり、現在でも攻撃の中心となっていて、その後発生したアメリカとイランの戦争でもイランの主要な武器として活躍(と言って良いのか分からないけれど)しています。少し前までの「ICBM」とか「戦術●●」というキーワードが、最近では「ドローン」一色に変わったように見えます。
ドローンと言っても、一番身近なのは複数の回転翼を備えたヘリコプタータイプのもので、これは一般の空撮用の機材なんかも多くで回っているので、先ず想像するのはこのタイプ。但し、構造上余り重量物は搭載できないし航続距離もそんなに長距離飛行できないので、どちらかと言えば近接戦でゲリラ的に利用されることが多いような気がします。もう一つ最近登場しているのが、無人機タイプ(UAV/ Unmanned Aerial Vehicle)で、これは一般的には「無人機」としてウクライナ戦争以前から偵察機として既に実用化されていたもの。ただ、コストの面で効果だったので、UAVにミサイルや爆弾を搭載して攻撃機として使用することは会っても、それ自体をミサイルの様に消耗品として使用されることは無かったと思います。それが、コストが安いUAVがどんどん登場してくると、低速のミサイルみたいな使い方が一般化して、さらにそれらUAVを多数まとめて使用する事で、所謂「飽和攻撃」が可能になり、アメリカ軍が高価な迎撃ミサイルを使用して在庫不足になるという笑えない話も。
安価で大量生産可能でそれなりの攻撃力のある「ドローン」が、何百何千と纏まって襲来してきたら、それを防ぐ手段は中々難しい。対ドローン用ドローンみたいなアイデアもあるみたいだけれど、戦闘機の空中戦のように一対一で対決するならまだしも、飽和攻撃状態の時にそれを上まわる対抗ドローンを準備して使用するのは、中々難しい感じます。しかも、それが一回で終われば良いけれど、第2波第3波と波状攻撃することは自明なわけで、そうなると生産能力の大きい中国なんかは幾らでも何回でも投入してきそう。日産自動車の追浜工場跡地に、アメリカの新興ドローンメーカーが製造工場を建てるという話も聞こえますが、それでも中国の生産能力を考えると、まだまだ何倍も差があるように思います。
例えば1000機のドローンが攻撃してきたとき、これを完全に対策しようと思うと、多分10倍100倍の対抗ドローンでは効かなくて、1000倍10000倍の対抗措置を講じないと、その防空網を抜けて目標に到達するものを完全には防げない。そうなると、ドローン用ドローンはマダムだが多い気がして、もっと大量に防空網を構成出来る方法が必要なんだろうなと思います。例えば、パチンコ玉の半分位の「玉」を万単位で高速に空中三部出来るような仕組みがあれば、そこに突入したドローンはかなりの損害を受ける気がします。レールガンで散弾銃みたいなものを撃ち出すイメージなんですが、10Kmとか20Kmとかそんな距離が無くても数Km位の射程で対応出来れば多分問題無いと思うので、そんなに難しいとは思わないけれどどうだろうか。あるいは、やはりレーザー銃タイプの射撃システムで、兎に角強力な発電装置を背景に、一秒間に何万発ものレーザー発射出来れば、かなりの範囲のドローンを撃墜できる気がする。で、どちらの技術も自衛隊がそれなりに実用化しつつあるわけで、完全に「防御兵器」として日本が開発して行くという手もあるんじゃ無いかと最近感じています。但し、空調ドローンはそれで何とかなっても、陸上移動のドローンとか海上海中ドローンは量より質の対策が必要なわけで、結局は「矛盾」では無いけれど鉾と盾の競争が続くというのが結論なんでしょうね。
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