これまで、UA国際線のY+の座席には何度も搭乗しましたが、多くの場合はB747での経験。B747のY+の場合、単にYのシートピッチを広げただけという感じで、それほど居心地が良いとは感じられないものでした。しかも、パーソナルモニターが無いので、暇つぶしも出来ないし。一度B777でY+に搭乗したとき(これもアップグレード失敗)、20番台の前に座席が無い席に座ったことがあります。いわゆる非常口前と同じ感じの席ですが、確かに前が空いていて開放感はあるけれど、カートや人が通る度に座席や足にぶつかり、正直居心地の良い席ではありませんでした。パーソナルモニターもアームレストに組み込まれた物だったけれど、他の座席の前の座席に組み込まれた物より画面サイズが一回り小さくて見づらいし、確かこの時は故障していた気がします。今回は過去の経験から、あえて21Dという席を押さえておきました。
もしかするとY+の座席でもパーソナルモニター内蔵の席は新しくなっているのかな、まず座り心地が少し良くなっている感じがします。で、何か映画でも見ようかと前の座席のポケットに入っているヘッドホンを取り出したら、カラカラ音がします。どうも、右耳のヘッドパット内部のスピーカーが外れているみい。試してみると音も出ないし。ここで交換して貰おうかと思ったんですが、実は前日まで空席も結構あったこのフライと、出発時にはいつものUAマジックで「満席」。私の横の3列席真ん中の席も、出発前にインド系の男性が乗り込んできて埋まってしまいました。そんな状態なので、予備のヘッドホンなんて無いだろうなと思いつつ、実はこのヘッドホンのジャックが、標準的な3極端子なんですよね。そこで自分のiPod touchで使っているインナータイプのイヤホンをアームレストのジャックに接続してみると、結構それなりの音質で音が出てきます。と言う事で、壊れているヘッドホンはポケットに戻して、以後は自分のイヤホン(ER-hf5)で珍しく映画を3本堪能してしまいました(Avengers、テルマエ・ロマエ、Start Trek-笑)。このパーソナルモニター、すべてタッチ操作で、その操作感には少し問題有りでしたが、画面の小ささはシートピッチの短さでカバーされているというか、画面が目の前にあるので、新Business Class Sheetで見るよりかなり見やすい感じでした。タイトルは、Y+でも上位クラスでも共通何でしょうか。内容的には、今ひとつ二つ物足りないものでしたけど。でも、7時間位のフライト時間で、時間帯も考えて寝ずにフライトするなら、この程度でも十分かなという印象です。
ただ、流石に食事はそれなりでしたね。でも、最初に出されたスクランブルエッグ(か、Singapore Carrot Cake)はまあまぁ食べられたし、惜しむらくはこれにパンがついていれば分量的にも合格だったこと。飲み物も、私がいつものようにApple Juiceを頼んだら、何故かカップだけで缶は置いてくれなかった。隣の人が、Cokeを頼んだら缶ごと置いていったのに... 到着前のスナックは、サンドイッチ二切れと、それなら要らないよと言いたくなるようなもので、しかもこれチキンサンドイッチでしたが、中に入っているチキンの匂いが強くて、個人的には食べられませんでした。まぁ、食べ物は仕方ないとしても、今回のB777でのY+の座席、これはNRT-SIN往復くらいだったら十分「有り」かなというのが今回の印象でした。基本、アップグレードは掛けるけれど、駄目なときの保険として座席を担保しておけば、それほど負担にならずに利用できるかなと思います。
成田へはほぼ定刻通りに到着したんですが、ここでトラブル発生。乗客の中に容体の悪い人がいるので、到着すると直ぐに救護班が入るから、暫く着席したままでいろという指示。その為か、A滑走路に北側から進入するといつもより速い速度で誘導路を進み、27番ゲートにゲートイン。ここで直ぐにCAさん達が「病人を優先するから座ったままで」と指示すると、流石にこういう場合ですね、誰一人席をただすに待っています。ストレッチャーでも入ってくるのかと思ったら、後の方の席から若い20台位の男性と女性が歩いて前の方に歩いて行きます。この後に誰か搬送されるのかなと思ったら、この二人のどちらかが急病人だったらしく直ぐに降機が始まります。ドアから外に出てみると、先ほど歩いて先にでた男性の方が車いすに辛そうに座っていて、横には関係者の男性が何か書類に書き込んでいました。病状まで分からなかったけれど、直ぐに回復する事を祈って入国審査場へ移動します。前回もそうだったんですが、この時も凄い行列。時間帯が悪いんですかねぇ。それでも、係官もどんどん処理するのか10分程度で抜けて、無事に日本に戻ってきました。これで、来年度のMP 1Kまで、1万PQM一寸になったはず。次の予定は、年末の再びSingaporeですが、その前にも近場で良いからどこかに行きたいですね。(完)
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