ReHacQ金曜夜の定番コンテンツ「教養としての投資」シリーズ。ゲストは、永濱利廣氏と木野内栄治氏というゴールデンコンビで必聴コンテンツと思いつつも、MCが「あの」山口真由氏ということで、実は躊躇すること二度三度。経歴を見れば、凄く優秀な人だということは良く分かるし、それなりに努力や苦労もしてきたことも伺えます。所謂「地頭」が良いから、自分の専門外の話もそれなりに理解するのだろうけど、正直MCというかファシリテーターとしては向いていないと思う。その最大の理由は、その場の議論を効果的に回すと言うよりは、自分も視聴者の一人になって「なぜなに君」状態になってしまうから。
日曜日の午後にテレビのチャンネルをザッピングしていると、読売テレビの「そこまで言って委員会NP」にある時があり、時々この山口氏がゲストの一人として出演しています。この番組、やしきたかじん氏の頃は良くも悪くも彼の個性が出ていて面白かったけれど、やはり核がなくなるとその後は結構迷走してきたというか、単なる左右での「悪口合戦」みたいな印象に。司会をしている読売テレビの黒木千秋アナウンサーは、秋から同局の全国番組「ミヤネ屋」の後番組のMCを務めるらしいけれど、それだけ実力は感じるアナウンサー。でも、やはり「たかじん」ありきの番組だっただけに、名称は継承しても内容的には以前ほどの魅力は無くなっている気がする。そんな中で「なぜなに君」の山口氏は、取り上げられる色々な話題に対して、素朴な疑問を提示するというポジションでは結構嵌まっている感じはします。ただ、場の会話を回して行く立場のMCの役割からすると、それって真逆な行為でもあるわけで、そう言う意味ではそういう作業に慣れている常連の森本智子さんとか、やはりフリーアナウンサーの松尾英里子さんとか、経済番組のMC経験などある人は安心して視聴出来ますよね。
閑話休題。コンテンツの内容では、木野内氏が得意のデータを駆使して過去の事例との相関から今後の動向を推測したり、nVidiaとその関連企業の結構特異な動きを紐解く内容は、それが正しいかどうかは別にして聞いていて気持ちが良いというか、推論の筋立てとして一つの物語として成立している気がします。それに掛けて投資をどの様に進めるかは個人の判断と責任なんだけれど、自分としては参考になる基本情報の一つだなという気がします。ところで、今回気になったのは横で聞いている永濱氏の様子。立場上自由な発言が出来ないし、これまでも発言の一部が切り取られて意図しない報道や扱われ方をした経験からか、どうしても発言は少なめ。だからか、木野内氏に代弁して貰おうという雰囲気が強く感じられたし、本当はここでこう言うことを言いたいんだけれどそれが出来ないから何かもじもじしている雰囲気も。代わりに木野内氏に言って貰おうと、何か誘導質問みたいな印象の場面もあったし。
山口氏の発言で一つ「なるほど」と感じたのは、彼女自身はデフレの状態しか経験していないので、「インフレ」というものに対してどうしても負のイメージだったりそれがどの様に経済に波及するのかイメージが沸かないということ。自分はバブルの最後の方に社会人として仕事を始めたから、良いときも悪いときも経験しているから今の経済対策は評価しているけれど、デフレしか知らない人から見たら、もっと効率的に即効性のある対策を打てという気持ちが強いのは理解出来ますよね。そんな中で、今回の経済対策の効果が出てくるのは2~3年後というのは、多分絶望的な話ではないだろうか。そこが30年間のデフレからの脱却の、一番の課題だし悩ましい所だと毎回感じます。どこか先行してくれれば、それが呼び水になって好景気が広がっていくんだろうけど、その牽引役の半導体関連は頭打ちになりそうだし、ウクライナ侵攻にイランの石油問題、さらには中国との関係とか、予想外の話ばかり生まれてきて邪魔をする。ここから日本経済が再生すれば、それは凄く足腰が鍛えられたヘルシー且つ強靱な体制が出来るとは思うけれど、長いデフレという養生生活の後でそれだけの体力が残っているのか、そこが一番の問題のような気がしますね。
0 件のコメント:
コメントを投稿