2023年7月8日

メモリー増設の効果

PCWatchに掲載された、パソコンのメモリー増設によるパフォーマンスアップの検証記事。システムメモリーを32GBから倍の64GBに増設したところ、期待値ほどのパフォーマンスアップには繋がらないという、ある意味身も蓋もない結論なんですが、実は私も同じような事を体感しています。

現在のメインマシンであるThinkCentre M720tを購入したのは、もう5年近く前の2018年10月。メモリースロットは4スロットあり、購入時には今後のメモリー増設も考えて16GBの1枚で発注。その後、同等製品(というか、見る限り同じ製品)を購入して16GB×4枚=64GBに現在は増設しています。5年前の製品なので、メモリーはDDR4で、同スペックのメモリー4枚差しにしているのでデュアルチャンネルになっていると思うのですが、実際にどうかは不明。そんな状態で使っています。

それ以外にも、OS起動や実行が少しでも早くなるようにと、起動ドライブにはHDDではなくSSDを選択してあり、確かに電源投入からログイン画面が出るまではかなり早い気がします。ただ、短い期間であったけれど16GBで使用していた時の使用感と、64GBに大幅増設した後の使用感って、そんなに違わないんですよね。自分が使う一番重いソフトは、AdobeのPhotoshopやIllustrator等の画像・動画関係のアプリですが、実は16GBの時の使用感に比べて、64GBに増設した後の使用感は、確かに早くなって動作がキビキビしたような印象を受けるけれど、メモリー増加分程の効果は実感できない。メモリー量が4倍になっているので、流石に4倍は無理としても倍増くらいの体幹は得られるかなと期待していたんですが、とてもそこまでの効果は実感できません。システムリソースとか見てみると、システムが32GBで、アプリ側も残り32GBをリソースとして認識しているみたいなんですが、持てあまし気味みたいな感じに見えます。自分が使用して居るデータが、そんなに負荷を掛けるほどでも無いと言う事も有るんだろうけど、正直拍子抜けしているところです。

メモリー以上に効果を感じたのは、やはりGPU(グラフィックアダプター)ですね。購入時はオプションでnVidiaのGT-730を追加してこれで使用していました。そのGT-730のファンが壊れたので内蔵のIntel Videoに切り替えたんですが、この時は明らかにパフォーマンスが落ちたことを実感しました。例えばPhotoshopで対象の切り抜きとかやると、1.5倍位時間が掛かる感じ。その後、GT-730よりも速いnVidiaのGT-1030に更新したんですが、体感速度やパフォーマンスは明らかに向上しました。以前のGT-730と比較は出来ないのですが、GPU自体速くなっているし、Video Memoryも今回のカードはDDR5を使用しているので、多分以前のGT-730よりも速いはず。メモリーも大切だけれど、GPUはそれ以上に体感的効果を感じさせる気がします。考えてみると、Windows自体以前よりもメモリー量に依存しないような動作をするように変わってきていると思います。昔はリソース食いのOSでしたが、その後モバイル環境を意識してか、8GBとかでもそこそこ使えるくらいに改良されていて、今では16GBもあれば一般的なアプリなら十分なくらい。そこにアプリが利用するリソースを考えても、32GB位がコスパ的には一番よい位かな。この辺り、ハードウェアだけでなくソフトウェア(OS)の改善もあって、昔の常識は段々と通用しなくなってきていると言うか変わってきていることを実感しています。 

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