2016年6月7日

IBM S/1がアメリカを守る?

一寸ビックリした記事。米軍のICBMや核戦略爆撃機の管理に、未だにIBM S/1が使用されているとか。確か、私が社会人になった1980年代後半くらいに、販売が終了した製品。私が入った頃は、S/1の後継機であるS/3の更に後継機の、S/34とかS/36が主流だった時代ですから。

記事のなかでS/1が「メインフレーム」と書かれているけれど、それは無理があるような。メインフレームのように専用のコンピュータールームに設置されるような大型のシステムでは無く、オフィスの片隅において使える、オフィスコンピューター、あるいはミニコンピューターと言われていたものだったはず。そんな手軽さ故に、利用され初めてそのまま使われているんでしょうね。軍隊は物持ちが良いとは言うけれど、流石に30年以上も前のコンピューターを、戦略システムの中で使うというのもなぁ。まぁ、その分サイバーアタックからは逃れられているのかもしれないけれど。

結構こう言う旧式のシステムって世の中にまだまだ存在していて、たまにデパ地下なんかでパソコン画面に商品管理画面みたいなものが表示されている場面に遭遇しますが、まだWindows95とかで動いているものを少し前に見てびっくり。あと、数年前だけれど、飛行場のゲート前の掲示板に、Windows200とかNTのエラー画面がでている場面にも出会ったりしたなあ。昔の笑い話で、日本の自衛隊はNECのPC-98を使用していて、他国のAT互換機とはアーキテクチャが違うから、ハッキングされないねというのがあったけれど、結構笑えないかも。

怖いのは、そういう部分がどんどん隠れていって、気がついた時にはその内容も使用方法も勿論、交換パーツは無い、代替機能を用意しようとしてもI/Fとかががちがちに固まっているので、底だけの置き換えは出来ずに、システム全部を更新しないといけなかったりと、目も当てられない状態に突然なってしまうこと。まあ、普通はフェイルセーフになっているはずだから、仮にS/1システムが使えなくなっても、突然核弾頭が発射されるようなことは無いだろうけれど、米国の核戦術が停止している間に、某4000年の大国が世界進出をはじめることの方が、現実性もありそうで怖いなぁ...

0 件のコメント:

コメントを投稿