2011年8月19日

適正価格

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、高速通信データサービスのパケット価格について。自分はまだスマートフォンには切り替えていないけれど、それでも携帯からEX-ICを利用したり、ちょっとした乗換案内、携帯メール、ニュースなどのチェックでも、結構パケットを消費しますよね。自分はdocomoユーザーですが、Push型のコンテンツもありますから、あんなの利用していたらどれだけパケットを消費するのやら。ユーザーの勝手な我が儘を言わせてもらえれば、定額制だろうが従量制だろうが、自分にとって早く安くなるならどっちでも良いわけで、その値付け方法自体には興味は無いものの、コラムの中で試算されているように、まともに使ったら月に何十万円という利用料金が定額サービスで5,000円ちょっとになっているというのは、確かに「おかしい」と感じますね。最も、そういう価格設定をしてユーザーを増やして、さらにもっと回線利用料が逼迫するようなTV-CMとかサービスを流しているキャリアー側にも問題があると思うけれど。

仕事の関係も有り、クラウドとかリモートアクセスみたいなことをいろいろ考えているんですが、仮にそう言うサービスを普通に毎日利用しようと思うと、ちょっとデータ量が半端でなくなるかも。今の逼迫する電力供給と同じ話で、限られた資源は有効に利用しないといけないなとちょっと反省しつつ、でも肝心のボトルネックは何と思えば、結局は基地局の足りなさ、ということになるんですよね。まぁ、以前読んだ記事では、バックボーンのキャパシティもこのままでは結構厳しいとは書かれていたけれど。その当たり、実際にはどうなんでしょうね。一方で回線が逼迫していると言われて、片方ではモバイルにはスマートフォンと言われ、定額制がお得といいつつ、でもヘビーユーザーかいるから従量制も必要と言われるし。

ざっくりと考えると、自動車と道路の関係に近いのかもしれません。より高速に移動するなら有料の高速道路を、それなりの速度でも良いのなら無料の一般道路を、みたいな棲み分けで、より高速のデータ通信なら少し上乗せする、あるいは光学の定額料金にするけれど、一般的な利用範囲なら十分な速度・容量については、今のような定額で提供するとか。あと、一日とか一週間とか、短期間だけ高速通信を利用したいという時に、何かクーポンみたいな形で手軽に利用出来る仕組みも欲しいですね。Wi-Fi何かだと、1 Day Passと月極の料金って結構開きがあって、出来るだけ長期利用に誘導しているけれど、もう少しその部分は妥協して貰って、必要なときには必要な料金をユーザーは払うから、キャリアー側もそれに合わせて適切な料金設定をするとか。

とは言っても、急に回線が増えるわけでもなく、利用者のニーズにキャリアー側の対応が追いつかなくなる可能性も大きいと思います。その場合どうするのか。一つ思うのは、例えば今のモバイルルーターの様なデバイスが、キャッシュ機能も持つようになり、一度アクセスしたデータはそこにため込んでいって、ユーザーから見ればネットワークアセスしているけれど、実際のデータストリームはローカルで閉じているような、そんなデバイスが登場するかも。個人に特化した、携帯型のプロキシーというか。当然、例えば自宅で利用した時には、ネットワークにアクセスしてデータの整合性を取ったりすることも必要だろうし。実際、インターネットが世の中に普及しだした頃は、急激に増加するユーザーアクセスを賄いきれなくて、企業とかISPでは積極的にProxy Serverを利用していたわけですからね。それと同じ事が、しばらくしたらデータ通信の世界でも発生するかも。その時のデータアクセスコストって幾らくらいになるんだろうか。丁度デフレの時期にあたって、「価格安く」になっていたら嬉しいけれど(笑)。

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