産経新聞の記事から、先の衆議院選挙で落選した立憲民主党や中道改革連合からの立候補者などで、新しい政治団体「護憲リベラル共生(略称『ゴリラ』)」を設立したという記事。意地悪言うわけじゃ無いけれど「ゴリラ」では最後の「共生」が入らないじゃ無いの? 「ゴリキ」じゃ無いだろうか、「護憲リベラル共生」のそれぞれの頭文字を取ったら。いずれにしても、個人的には離れたはずの「中道改革連合」レベルの「センスの無さ」を感じる命名。
「ゴリラ」と聞けば、多分99%の人は森の中に住む動物の「ゴリラ」を思い浮かべるはず。大きな体とパワーの象徴のように言われる事も多い動物ですが、実は性格は優しく知能も高く「森の賢者」と言われることも。一昔前だと、パワーだけのどちらかと言えば暴力的な意味合いも感じる様な代名詞にも使われる事も多かったけれど、最近では「気は優しくて力持ち」という印象が強いと言って良いかも。だから決してネガティブな印象は無いのだけれど、もう一つの特徴というか、ゴリラという動物には「集団生活」の印象は無くて、それが「政党」という組織体・グループ・集団というイメージと乖離していると思うんですよね。
早速選挙ドットコムちゃんねるに、毎日新聞の田中裕之記者が出演し、この日行われた「ゴリラ」の会見の様子をレポート。自分が想像したとおり、「護憲リベラル共生」と「ゴリラ」の繋がりは、「護憲」の「ゴ」と「リベラル」の「リ」と一つ飛ばしての「ラ」というかなり苦しい略し方。百歩譲って、ゴリラが、「護憲」「リベラル」「共生」のいずれかの象徴的な意味合いがあるとか、そう言うものを表すようなメタファーとしての実績があるとか言うなら理解しないでも無いけれど、それらとも関係無い。最初に「ゴリラ」ありきだったとは思えないので、「護憲」「リベラル」「共生」という言葉を色々捏ねくり回して「あっ、ゴ・リ・ラが居るじゃん」と思いついたんじゃ無いかと邪推するけれど、何だかなぁ。もし自分がそう言う名前を決める立場だったら、「ゴリラ」ではなく「護憲のゴ、リベラルのリ、共生のキから『ゴーリキ(剛力or強力)』」とか提案するけどなぁ。「重い荷物=課題を背負い、頂上目指して一歩一歩進む、強力のような歩を目指す政党」という立て付けなら説得力もそれなりにありそうだし。MCの山本期日前氏が、「ファーストペンギンならぬ、ファーストゴリラ」と慰めのフォローをしたのに、田中記者は「今がピーク」と優しい表情で容赦ない一言をぶち込むのには笑いました。
先の選挙で大敗為た理由の一つに、「中道改革連合」という聞き慣れなく意味も良く分からない「名前」に戸惑いが大きかったと言う事があったと思うんですよね。どんな名称が良いか一概には言えないけれど、例えば若い世代に訴求しようと思えば「チームみらい」というのは響くと思うし、与野党含めて既存政党との違う改革を進めるという印象付けでは「れいわ新選組」というのは忠臣蔵のイメージも自然と浮かぶし、日本人の気持ちには響くところも多そう。そう言う意味では、彼らが目指すリベラル系の多分中高年世代に訴求するのであれば、それこそ直球で「護憲党」とか「リベラル新党」とかの方が響くんじゃ無いだろうか。それこそ若い世代にも訴求したいのであれば「シン・リベラル」とか(笑)。あるいは「社会共生党(略称「社共党」)」とか、余り奇を衒わずに分かりやすい名称の方が、これからスタートする政治団体としては認知度も上がるんじゃ無いだろうか。それにネットの時代で「ゴリラ」と入れて検索したら、ここ数日はこの政治団体のニュースがトップになるだろうけど、暫くしたらやはり動物のゴリラが優先してきて埋没してしまう気がする。そう言う意味でも今回の名付けは失敗している気がするけどなぁ。で、この背景には小沢一郎氏がいるのではと言う話を聞くと、何となく納得してしまう。なんせ政党要件を満たすために当時の山本太郎議員を自らの「生活の党」に引き入れて、「生活の党と山本太郎と仲間達」という政党名にしてしまう位なんだから。そういう豪腕政治家が背後にいるのだから、やはり「ゴリラ」では無く「ゴーリキ」が合う気がする(笑)。
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