2026年7月5日

金利と株価

毎週金曜日夜の定番になりつつある、ReHacQ「教養としての投資」シリーズ。今回は、いつもの永濱利廣氏に、お相手は大和証券の木野内栄治氏に、MCは馬渕磨理子氏というかなり「濃い」組合せという印象。木野内氏登場の回は何度か視聴していますが、個人的には一番信用信頼出来るアナリストという印象。その理由は、コンテンツで提示している、資料や情報が豊富で素人の自分でも有る程度理解出来る解説がそこに加わるから。 「素人投資家」という事すらおこがましい自分レベルであっても、説明に登場する経済用語や指標の意味が分からない状態でも、全体の流れや意味が何となく理解出来て、自分が疑問に感じていた事象に繋がるところが凄いと思う。凄く有能なコーチが、小中学生相手にも必要な事柄を伝えて、動作やプレーがちゃんと実践できるようになるような感じかな。

冒頭いきなり永濱氏批判から始まり何だという印象でしたが、私も一寸疑問だったやや中途半端な円高推移が「偽永濱介入」だったという事で、謎が解けて納得。出演した講演会が、リモート参加でかつ参加者が外国人の人達ということで間に翻訳者が入るため、永濱氏は「一般的な想定(アナリストのコンセンサス)」と前置きしたのに、永濱氏の意見として「利上げ容認」という正反対の意見が拡散されてしまったという貰い事故みたいなこと。前半は先日発表された多日銀の利上げ政策(0.75%→1.0%)に関しての批判大会みたいになり、政府も財務省もお怒りモードと言う話は、個人的には面白かったですね。後半は、今後の経済動向・株式動向の話に移り、ほぼ木野内氏の独壇場みたいな感じでしたが、MCの馬淵さんが目をキラキラさせながらその話に耳を傾けていたのが変に印象的でした。そのデータ内容や解釈・解説には、人により色々意見はあるんだろうけど、自分自身は凄く分かりやすいし、AI半導体関連は自分も仕事柄多少は知っている分野だけに、納得出来る話も多かったですよね。

その中でも印象的だったのはAI関係の話で、生成AIが成長すると「知識集約」が進んでデータセンターが効率化して規模としては縮小していくという予想が外れて、今後もデータセンター需要は拡大していくという話。ここで感じたのが、じゃぁ人間の脳も人が成長するとともにどんどん可動領域が増えていっても良いけれどそんなことが無いのは何故だろうということ。自分なりに思いついた理由は「人間は『忘れる』事が出来る」から、情報が溢れることは無いということ。ただ「忘れる」とは言っても、完全に記憶層の中から削除されるわけでは無く、コンピューターが使用頻度の低いデータをバックアップで別メディアにコピーするように、何処かに隠れているんですよね。それが何かをきっかけに、再び「記憶」として戻る場合も有るし、結局はそこに行きつかず「忘れたまま」の場合もある。そこでさらに思いついたのは、データセンターをどんどん増やすのも良いけれど、宇宙空間に「二次記憶衛星」みたいものを建造して、そこに使用頻度の低いものをどんどん移動してデータセンターの使用可能領域を維持するようなスキームってどうだろうかということ。宇宙空間だから、電力は太陽光発電で賄うとか、通信回線のスピードは多少遅くても基本的に地球から衛星へのデータバックアップ中心だから問題にならなさそうだし。衛星本体は地球の影に置くことで自然冷却しつつ、太陽光発電パネルはその影から離して設置するとか、やり方次第では宇宙空間に広大大容量な「バックアップ領域」が作れそう。日本政府の重点施策にも、AI半導体に宇宙利用もあるんだから、考えてみても良いんじゃ無いだろうか。

最後の方では、データセンター需要に関係する日本企業や、高市政権が進める「責任有る積極財政」の項目毎に中心となりそうな企業の紹介もあったけれど、週明けにはそれら企業の株価が上がるんだろうか(笑)。以前は示していた「優先項目」を最近は言わなくなったのは、外れた項目担当の企業から不快感を示されたからではと木野内氏が突っ込むと、永濱氏は何とも言えない表情をしていたけれど、まぁ内幕はそんな感じなんでしょうね。参加する企業としても、政府のお墨付きをもらったと思ったら、そのお墨付きが「薄墨」で書かれていたのでは納得出来ないだろうし。イラン情勢とかウクライナ情勢とか、色々不安定要素もあるし、さらに予想外の事態が発生する可能性もあるけれど、だからこそ国内産業をいかに確実に成長させていくのか、それもスピード感が感じられるくらいの迅速さで実現していけるか、結構高いハードルだと思う。個人的には、日本の底力を信じたいですね。

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