2026年5月29日

熱交換システム

佐々木俊尚氏の引用から、データセンターの廃熱により周辺の気温が最大2.2度上昇するという話。最近日本国内でもデータセンター誘致の話が幾つも出てきているけれど、その事業内容が良く分からないみたいな理由から候補地周辺の住民から反対運動が起きるケースも有ります。さらに年々猛暑から酷暑へと変わっていき冬も温暖化が進む日本では、さらに平均気温が2度もあがるとなると、それを理由にさらに反対運動が大きくなりそう。 

データセンターとまでは行かなくても、会社のサーバールーム管理とかの経験があれば、どれだけサーバールームの冷却必要かは身を以て知っているはず。自分の会社のサーバールームは、20畳位の広さに標準タイプのラックが20本位だったかな。半分位のラックの6~7割位にブレードサーバー、残り10本のうち8本位がストレージで埋まり、2本がルーターやハブ用に使われていたような感じ。専用のビルではなかったのですが、ビルオーナー会社と相談して、そのサーバールームだけは空調設備を増強し、さらに電源関係や耐荷重等も補強して、かなりお金を掛けてました。そして、サーキュレーターを何台も入れたんだけれど、サーバー用の電源は補強したけれど通常の100Vの電源はそのままだったので、サーキュレーターを全部回すと、それ以外の100V電源利用もあって上限を超えてしまい、慌てて後日こちらも補強したほど。大体常時摂氏22度位に維持されていたので、オフィスエリアの空調が弱くなるときには、サーバールームで仕事をしていたなぁ(笑)。

部屋が寒くなれば、その下がった分以上の熱は別の場所へ廃棄されるわけですから、その対策は考えないといけない。オフィスビルの場合は、大体屋上に大きな室外機が並んでいて、24時間365日ファンが回って廃熱しているもの。周りにも同様にオフィスビルや商業ビルが建ち並んでいたから、あの地域の廃熱量ってどれだけあったんだろうか。そう言えば、「廃熱」と言えば可燃物のゴミ焼却場もかなりの廃熱があるはずですが、そこではどういう工夫があるんでしょうね。今の浜松市の焼却場は分からないけれど、昔の焼却場では焼却時の熱で水を温めて、それを隣接している温水プールへと供給する仕組みがありました。温水プールでなくても、スパ施設でも良いですよね、お湯を使うのであれば。余裕があるんだったら、地域温水配管システムとか作っても良いと思うし、雪国ならば融雪用の水にしても良いだろうし。あと、養殖設備に利用するという手もあるかもしれない。

「熱交換」という言葉を聞くと、私は何故か三菱電機の「ロスナイ」を思い浮かべてしまうんですが、上手く熱交換できるような仕組みが出来たら、例えばデータセンター側も廃熱温度をわざわざ下げなくても良くなり、そのランニングコストも下がり、周辺地域は回収された熱エネルギー利用の生活支援サービスを受けられれば、それこそWin-Winで美味しいと思うんだけれど。都市圏だと土地代も掛かるだろうし、極端な話電源が引けてデータ通信線が引ければ、場所は選ばないのがデータセンター。それこそ過疎地域対策として、遊休地を整備してデータセンターにして、その廃熱システムで過疎地域の住人への生活サービスシステムを構築して地域負担を軽減するとかどうだろうか。こう言う細かな部分の作り込みというか拘りは日本人の得意なところだけど、結構効率的なエコシステムが出来そうな気がする。

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