2023年4月26日

NRT - HNL (番外編#3) - A380 の印象


無事に今回の旅も終えて帰国しましたが、やはり今回最大のイベントは、ANAのA380 "Flying Honu"に初めて搭乗した事。丁度10年前にタイ国際航空のA380でバンコクへ行ったんですが、当時は、タイ国際航空やシンガポール航空が熱心に導入していて、成田空港に並んで駐機される様子も話題になりました。一時期は、B747以来の巨大機ブームが訪れるかとも思われたんですが、その後の世界的な状況から引退や退役が進むなか、ANAがホノルル線専用として3機発注したことはかなり驚いたもの。で、鳴り物入りで導入したら、直ぐにコロナ禍が始まりずっと宝の持ち腐れ状態に。そんな波瀾万丈な機体が、やっとデイリー運航が復活し、さらに3号機も投入して一日2便のA380運航も始まりそうなのは嬉しいところ。

そのA380ですが、以前のTGの時にはB747とそんなに変わらない印象だったんですが、あの頃はまだB747もそこそこ飛んでいて利用する機会もあったので、余り違いが感じられなかったんじゃ無いかと言う気がします。今でもB777とか大型機は飛んでいるけれど、やっぱり雰囲気はちょっと違いますから。で、今回は運良く往路はBusiness Class、復路はFirst Classの利用が出来たので、その違いも含めて個人的に感じた事を幾つか備忘録として。

  1. 成田空港で初めて間近でA380を見た印象は「デカい」という事。大雑把に言えば、B747のコブの部分がずっと後ろまで続いているわけですからね。また、エンジンも一回り大きいんじゃ無いだろうか。ANAのA380の場合、定員は520名で、これはB747の時よりも多いくらいだと思うんですが、PBBが2箇所つかえるので搭乗時間はそんなに掛からない気がします。B777/B787でもL1/L2二箇所にPBBは接続するけれど、途中から前方だけになるので、殆ど最後まで2箇所に接続してA380の方が効率は良いのだと思います。だから、搭乗に関してはかなりスムースな気がします。
  2. 機内に入って思うのは、2F席窓際席は、結構機体の丸みを感じるなという事。往路では主翼のほぼ真上位の席に座ったので、一番太い部分だと思うのですが、それでも窓側の壁は内側に湾曲していて少し気になるくらい。B747の2F席程酷くはありませんが。また旅行記の本文にも書きましたが、頭上の物入れが小さい。中央部分の物入れは、通常の大きさくらいあるので、そちらを利用すれば良いけれど、機内持ち込み荷物には注意が必要かなという印象です。
  3. ほぼエンジンの真横に座りましたが、B777/B787/B767等と比べるとエンジン音はかなり静かに感じました。特に静粛性で定評のあるB787と比較しても、B787で前方の席に座るよりも、今回A380のエンジンの真横に座ったときの方が静かだった気がします。実際には、外からのエンジン音だけで無く、機内の空調の換気音とかそれ以外の作動音とかの影響も大きいのかもしれませんが、全般的にこれまで利用した航空機の中で一番静かに感じました。
  4. 往路でちょっと困ったのが、トイレでした。A380のシートマップを見ると2FのBusinessのエリアには、左側に1箇所、右側に2箇所トイレが設置されています。座席数を考えると、4箇所は欲しい気がします。また、前の方に座っていると、後ろまでの移動がちょっと面倒という事も。
  5. A380のシートですが、Business Classのシートは背もたれとか座席の移動ボタンがシンプル過ぎて、細かい調整が出来ないのが難点。また、私はメガネを掛けているので、B777のシートのように小物入れが付いているとありがたいのですが。後、本文にも書きましたが、フラットシートの時に足下が入るモニターしたの部分が狭い(高さがない)のか、寝返りを打つ場合だけで無く足を少し動かしても「ガツン」と当たってしまう。同じSTAGGEREDでも、一番寝づらく感じました。
  6. First Classのシートは、従来のタイプ新タイプの中間くらいと言うか、新シート寄りのデザインだと思います。一番驚いたのは、モニターのサイズ(従来は23インチが、A380は32インチ)でしたが、新シートは更に大きい43インチらしいので、どうなるんだろうか(笑)。席の横に小物入れのスペースが複数あるんですが、直ぐ使うものを直ぐ取り出せるように、座席の横辺りに小さなポケットタイプの小物入れがあると、私は嬉しいですね。
  7. 機内の居住性としては、B787程度に湿度も保たれているようで、そんなに喉や口が渇くという印象はありませんでした。またエンジンの静かさは何度も書いていますが、それもあってか室内の騒音もそんなに気にならないですし。ただ、2F部分は通常の飛行機慣れていると、やはり少し狭い印象は受けました。席の前後の間隔とか通路の横幅とか、B777と比較してもそうだし、B787-9/10当たりと比較しても少し狭いんじゃないだろうか。開くまで感覚的な印象ですが。
  8. 大きな機体ですから、誘導路の移動にしても、飛行中の旋回にしても、離発着時の様子にしても、やはり何かもっそりした感じを受けました。まあ、戦闘機じゃないので小回りがきかなきゃいけないわけではないけれど、最近はB787当たりに搭乗する機会が多いので、それと比較すると「あぁ、大型機に搭乗しているんだなぁ」と感じました。
  9. A380の場合、国内で実質的に利用出来るのは成田空港だけですし、さらにその成田の中でも利用可能なゲートも限定されてしまいます。成田空港の場合、今回出発時に利用した54番ゲートと、到着時に利用した45番(46番も利用可)なのかな。出発するときは良いのですが、到着したときには入国審査場に近い方が良いわけで、それを考えると出発には45/46番で到着には54番にしてくれるのが一番楽。ホノルルでも、ラウンジがあるから出発がC4に限定されるのは仕方ないとしても、到着するときにはC9を使うならシャトルバスを出すとかして欲しいですよねぇ。時差ぼけの早朝に、あれだけの距離を開かされるのは結構難儀でした。
念願のA380 Flying Honuに搭乗出来たので、当分は満足出来そうです(笑)。次は、新シートのThe Roomにいつ搭乗できるかだなぁ。それ以上に、まだまだ完全に復活しているわけではないけれど、ハワイは良かった。

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