2015年3月18日

任天堂+DeNA=任NA ?

10年くらい前だと、任天堂ってスーパーマリオを中心に、行け行け状態だったけれど、やはり盛者必衰じゃないけれど、いつまでも栄華が続くわけじゃ無いと言う証明ですよね。とは言っても、やはりゲーム専業メーカーの任天堂と、モバイルゲームのDeNAの資本・業務提携というのはビックリする組合せです。「ゲーム」という共通項はあるものの、そのマーケットやプラットフォームが異なる点では競合部分は少ないだろうから補完効果は大きいでしょうね。ただ、それぞれのユーザーを効果的に相手のプラットフォームに誘導して相乗効果を生むところまでスムースに行くのかは疑問。まぁ、私はゲーム系には興味ないので、知らない部分では色々と相互メリットがあるのかもしれないけれど、でもやっぱりちょっと意外な組合せ。

同業他社を買収、合併して、そのマーケットを寡占するよりは、似て非なるマーケットを拡大させる方が、伸び代としては期待出来ますからね。もっとも、逆に相互の思想の違いから失敗するリスクもあるんだろうけど。いつも思うんですけど、こういう「お見合い」の機会って、どういう風に生まれるもんなんでしょうね。仮に同じマーケットでビジネスしている同業他社を買収して規模の拡大を狙うにしても、買収してマーケットシェアが増えたから良いというわけでは無いですしね。その買収した同業他社が負担になって、逆にシェアが減るかもしれないし、結局は買収失敗で終わるかもしれない。それ以上に別のマーケットの企業と提携・買収するような場合にはさらにリスクは高くなるけれど、異なるマーケットでもともとビジネスしているから、成功した場合のリターンは大きいと思います。ハイリスクハイリターンなのかローリスクローリターンで良いのか、その辺の詐欺加減というか先を読む力が「企業人の資質」なんでしょうね。角川と経営統合したDowango何て、まさに意外な組合せでもっとビックリしたけれど、これは角川側の意識の先進性もあって、Dowangoに美味く混ざって言っている気がします。こういう風に上手く行けば良いけれど。

自分の仕事に置き換えてみると、いろいろな機能、パーツ、ソフトを組み合わせて新しい製品を作っていく部分が、こういう提携・買収・合併と言うビジネス行為と似ているかも。単体では優れた機能、パーツであっても、組み合わせてシステムにしてみるとどうもしっくりこないとか、場合によってはトラブルの元になってしまう場合も。それでも、こういう組合せはエンジニア、プランニングという上から見て考えてくれる人が居るからまだ良いんですよね。企業合併の場合は、それぞれ「機能」なり「パーツ」なりが自ら相手を見つけて判断して組み合わさらないといけないわけで、どうしても見えていたものと実際に相手と合併してからの印象が違ってきます。今回の場合はどうなんでしょうね。

個人的には、新しいゲームが生まれるよりも、何かゲームを超えたコミュニケーションツール、アバター、エージェント機能みたいなものが創造されると一寸嬉しいかも。

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