スマートグラスの問題は盗撮よりも、情報の非対称性にあるのではという興味深い指摘。「顔を合わせただけで、AIグラスをかけている相手側は、こちらからは分からない情報を得ているかもしれないのだ。例えば3年前にXが炎上したとか、昨日は息子と喧嘩したとか、もちろんどこかで公開している情報ではあ… pic.twitter.com/qTr81gBYsf
— 佐々木俊尚@新著「フラット登山 日本を歩く旅60」絶賛発売中! (@sasakitoshinao) July 14, 2026
佐々木俊尚氏の引用から、スマートグラスに関しての問題点は、「盗撮」よりも「情報の非対称性」ではという危惧。SF小説の世界では、スマートグラスの更に上を行く「インプラント」が視覚神経や脳神経と接続していて、脳内にあるいは視覚情報にオーバーラップして、今対面している人物の情報が掲載される、みたいな話はよく登場する「未来設定」の一つ。いきなり相手の氏名や役職さらには履歴やその他付加情報が瞬時に得られるので、「どうも初めまして。私××会社の○○と申します。」みたいな、初対面の挨拶不要となり、いきなり仕事の話から始まるのが「普通のマナー」みたいな設定もよく見ます。当然プライバシーに関しての設定も考えられていて、一般公開する情報レイヤー、仕事関係のレイヤー、プライベート関係のレイヤーと、それぞれ公開する情報内容やレベルを予め設定して、それが相手側に提供されるので、いきなり自分のプライベートが初対面の人に伝わることは無い、という背景設定があったりします。
現時点でのイメージとしては、公開情報としては例えば「LinkedIn」に掲載している内容が、相手に伝わるような感じにするのが、一番当たり障りが内容な気がします。で、自分のスマートグラスに固有IDが設定されていて、それをLinkedInに登録しておきます。初対面の時には、互いのスマートグラスがそれぞれの固有IDを交換して、受け取った固有IDをLinkedInに投げると、予め公開設定されている個人情報が渡されて、自分の視野の中に表示されたりする。受信情報の全てが表示されるわけでは無く、予め設定されているレベル、例えばレベル1ならば氏名、職位、知っておくべき最近の情報迄表示し、仕事の詳細とかその他公開されているような情報はレベル2/3/4と優先順位を付けて保管しておいて、関連した質問なり問合せが生まれたら回答するし、会話なんかをモニターしていて補足情報として有用なものは表示する、とか。
ただスマートグラスの場合、自分のようすでに通常のメガネを使用しているとちょっと困りますね。一つは、新たに度数を入れたスマートグラスを準備しないといけないので、持ち物が増えてしまう。また、私は近視・遠視・乱視と入っているので(笑)、どの部分に情報表示すれば良いのか、ちょっと難しいかも。また、表示された文字を読むと多分相手からみるとこちらの視線が迷っているというか、あらぬ方向を見ているように感じるかもしれない。実は、街中で何かブツブツ言いながら歩いていると人を見かけると「あれ? 危ない人?」と思ったら、スピーカーフォンで通話しながら歩いている人なんて言うのは最近では珍しく無いけれど、近い将来は視線が泳いでキョロキョロしながら歩いている人がその辺に幾らでも出没するんだろうか。何か、ますます落ち着かない社会になりそう。
記事の中では音声I/Fにも言及されているけれど、これも良し悪し何ですよね。視線を気にしなくて言い分、音声による情報量は多分テキストよりは減りそうだから、効率は悪くなりそう。一方で、観光地の音声ガイドみたいな使い方だと良いかもしれませんね。移動するときの交通案内とか。でも、その音声がスピーカー経由だと周りに迷惑だろうし、イヤホンならば別にメガネにしなくても、そのまま耳に装着していれば良いだけだし。直近に生じるであろう「除法の非対称性」は確かに問題かもしれないけれど、それは今でも「出来る人」との間では生まれるもの。また、例えば生成AIをうまく活用しているとそうで無い人の間には、同様の非対称性が既に存在しているわけで、そこはその人のやる気というか結局は個人の自由になりそう。でも、それがその後有利になるとか、メリットと感じるようになれば、取り入れる人も増えるんでしょうね。例えばレーシックをする人としない人とか、歯科矯正をする人と自然に任せる人とか。ところで、それだけ相手のことを有る程度瞬時に理解出来る時代になったら、人と人との争いは無くなるんだろうか。逆に余計に根深く執拗になったりして...
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