イラン攻撃中に撃墜されたものの、脱出には成功したF15-Eのパイロットと兵装管制士官。パイロットは直ぐに救出されたけれど、兵装管制士官(WSO)は負傷した上直ぐに配置確定が出来なかったのか、今回48時間後に救出されたのかな。ただ、流石アメリカ軍ですよね、その救出作戦は壮大なもので、特殊部隊100名に輸送航空機や陽動目的の戦闘機など100機以上も導入される作戦に。さらに輸送機のC130がスタックして離陸できない状態になると、その2機は廃棄するとともに爆破処理をして機密情報や鹵獲された機体が相手の宣伝材料にならないように、完全に爆破処理し、代わりに3機のC130が救助に向かうというバックアップ体制。
不謹慎を承知で言えば、自分がよく読んでいる軍事小説でよく見るシーンが実際に展開されたと言える状況。しかも、イラン側には阻止部隊に犠牲者が出たけれど、米軍側には少なくとも死者は無く全員が無事に戻ったらしい。まぁ、軍事小説の場合には、実際に軍に勤務した経験者、しかもそれなりの地位まで昇った人が退役をして小説家になる場合も多いので、まぁ今回に救出ミッションに限らず、似たような状況は過去に何度もあり、その中には今回のようにほぼ完璧な成功と言えないこともあったんでしょうね。
今回の作戦では、多分数百億円規模の航空機やその他資産が消滅して、それによって人間一人が無事に救出されたわけですが、その「費用対効果」を問題視する意見もアメリカでは出てきているらしい。ただ、生きて捕虜となった場合相手がどの様に利用してくるかは、日本人の場合でも戦闘行為での捕虜では無いけれど、無謀なジャーナリストが相手に捕まるようなことは過去に経験しているわけで、決して望ましい状況では無い。最終的には、捕虜の命の保証だって有るようで無いようなものだろうし。そういう状況も有るだろうけど、やはり米軍の伝統としては、必ず生きた状態で救出するしそのためにはどの様な損害も厭わないということは一番守らなきゃいけない規律なんでしょうね。
日本の場合は、海難救助、山岳救助が近い状況だと思うんですが、こちらも自分の命と引換に遭難者救助をしているような状況で、根底にある部分は変わらないと思う。寄りリスクの高いことを理解して、それでもそういうミッションに付くと言う先ずは精神力が桁違いだと思うし、当然その無理なミッションを完結するための物理的な実力だって彼らの組織の中でも桁違いな存在なんだと思う。ただ、こんなリスクを作った元々の原因はトランプ大統領の多分深く考えずに始めたイラン侵攻なわけで、そう言う意味で彼が今回の救出成功を自分の手柄のような扱いにしそうなのは納得いかない。まぁ、一番矛盾を感じているのは軍自体だと思うけれど、そういう矛盾の中でも国家のために奉仕をすることが、彼らの存在意義(raison d'être)なんだろうなあ。「事実は小説よりも奇なり」とは言うけれど、まさにその通りの今回の救出ミッションだったと思いますね。
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