2026年4月12日

動画と文章

 佐々木俊尚氏の引用から、タイパ重視なら文章の方が有利という話。自分も、どちらからというと「文書派」の人間なので、情報収集のソースとしてはテキスト(Web、書籍、等)の方が多いけれど、ぶっちゃけ「ケースバイケースじゃね?」(マテ)。

私は社会人になって最初の数年位は保守マニュアルの作成が仕事の一部だったので、保守手順の作成や、それを誰でもどこでも実行可能な「マニュアル」として構成する作業を散々やってきました。基本マニュアルなので、手順や注意点等を文書(一応英語だった)で列挙するわけですが、流石にそれだけでは不十分な場合もあるので、結構挿絵を入れるんですよね。当時はその挿絵を作成する専門のマニュアル開発エンジニアさんもいたし、まぁ結構なお金を掛けていたことは事実。その後時代は進み、マニュアルもWeb化されるようになると、その「挿絵」が「動画」になってくるんですよね。挿絵の場合は、例えば「ドライバーを隙間に挿入する瞬間」しか表現できないけれど、動画だと、どこからどの様な形で挿入すれば良いのか迄再現できるから、作業の正確性や信頼性が格段にアップします。

あるいは料理のレシピの場合、こちらはどちらかと言えば調理工程を見せる動画よりは、簡潔に手順を示した文章の方が私は分かりやすいと感じます。ただ、これは有る程度調理経験があり、基本的な手順や調理方法の知識や経験があるから、文章で記載されていない部分や行間を「読む・推測する」能力が有る程度保有しているからという理由も大きいと思います。情報補完能力みたいなものがあれば、有る程度情報を間引くことが出来、その場合は文章の方が有利と言えますが、そうなると誰でも彼でもそうだとは言えなくなるわけです。それに対して動画ならば、最初から最後ので手順を見たまま再現できるから、そういう事前想定無しで誰にでも訴求できる有利さはあるけれど、ずっと集中していないと肝心な手順を見逃すと何度も巻き戻さないといけない。

更に文章の方が分かりやすいと感じる理由の一つには、文章の場合は最初からその情報(例えば調理手順)を伝える目的でそこに集約して記載されるけれど、動画の場合はどちらかと言えばそういう要素を含んだコンテンツとして作成されるから、どうしても冗長な部分や蛇足的な部分も含まれるわけで、そう言う意味でもノイズが多いことも事実だと思います。例えば文章の場合でも、何処かに旅行してその中で調理した経験を記載するような場合だと、本文の半分以上は地元情報とか旅行の感想みたいな内容になって、本来必要な調理手順なんて少ししか無いかもしれない。逆に動画でも、調理手順だけに特化したらこちらの方が分かりやすいかもしれませんね。例えば、材料を準備するときには上から横から多画面で見せてどの位のサイズにどの様に切り分けるのか分かるようにしたり、調味料を入れる場合は実際に準備しながらでも見逃すことのないようにゆっくりと再生表示したりとか。「タイパ」というとどうしても最短時間を目指すような形になりがちだけれど、「サテパ(サティスファクションパフォーマンス/Satisfaction Performance)」みたいな視点観点がこれからは必要なんじゃ無いかなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿