2026年4月20日

技術革新

東京電力の福島第一原発廃炉作業は、まだまだ長い作業の最初の一歩を踏み出したばかりですが、まずは内部の様子を正確に把握することが必要。最初の頃は長い棒のような物にカメラをつけて内部に挿入したり、車型のロボットを内部に送り込んだりしていました。しかし、激しい放射線に内部回路が破損したり、映像センサーにはノイズが殆どで情報としては不完全なものしか映らないし、ロボットも内部で動作停止してしまうなど、初期の頃はそんな失敗の報道ばかり聴いていたような気がします。

ここ最近(1~2年)位だと思うんですが、時々報道される原子炉内部の映像から、かなりノイズが如帰された映像が使用されるようになり、当初はかなりノイズリダクションを掛けた映像なのかなと思っていました。そのうちに、どうも映像センサーの改良や外部からのノイズ防止策などを積み重ねて、現在ではかなり明瞭な映像を取得することが可能になっているらしいと知りました。

問題は、いかに内部奥深くまで機材を送り込んで、より詳細な情報(=映像)を得ることが出来るか。少し前に、原子炉内部に「ドローン」を送り込んで内部の様子が把握出来たみたいな報道があり、てっきりそのドローンは地上走行型の物だと思っていました。でもこの記事によると、文字通りプロペラ浮上方式の「飛行タイプドローン」を送り込んでいるらしい。記事の中に掲載されているドローンの大きさを見ると、大人の手の廣サイズ位の小型ドローンですが、それでも不規則に内部が破損している状態で、かつ周囲の状況把握する映像もそんなに明瞭では無いと思われる条件の中、よく操縦しながら外部から送り込んでちゃんと回収出来ていると感心してしまいます。

ドローンの操縦者の技能にはかなりの物が要求されるみたいですが、例えば途中までの経路は何度も通過しているはずだから、そういう部分をどんどんAIに学習させてAIによる自動巡回なんていうのも可能になるのでは。今は電波中継の関係で進むことが出来る深度には制限があるみたいですが、予めAI自動操縦の中継ドローンを何機も先に送り込んでいき、その環境を利用してさらにその先を調査するマニュアル操作の探査ドローンを送り込むことで、寄り効果的にかつ安全に内部調査ができる気がする。そう言えば今回の日米の経済協力の中に「ダイヤモンド半導体」があって、それがこういう厳しい条件下でも動作できるようになった技術の一つらしいのですが、さらに日本の得意な小型化や、これもある意味「フィジカルAI」に関係するわけだから、そういう部分での革新も期待出来そうな気がする。原発の廃炉作業は最優先されるべき作業であることは間違いないけれど、そこから派生して生まれてくる技術によって、さらに色々な利益が生まれてくることも重要ですよね。今回のドローン技術は、例えば災害時に狭い場所での生存史や探索なんていう方向にも直ぐに応用が利きそうだし。こういうところに日本らしさが生まれてくる気がします。

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