現代の複雑な社会においては、専門分野の深掘りだけでなく分野を横断して全体の構造を見ていく知が求められている。でも日本では真っ当な研究者は専門分野にこもり、そうでない知識人はテレビに過剰適応してしまって「言い切り」「単純化」が横行。横断的な知が欠如している現状についてVoicyで考えま…
— 佐々木俊尚@新著「人生を救う 名もなき料理」3/11発売! (@sasakitoshinao) April 18, 2026
佐々木俊尚氏のVoicyから、複雑化する社会においては、専門分野の深掘りだけで無く分野を横断して全体を見通せる能力が求められているという話。聞いて思いだしたのが、先日配信されたReHacQの斎藤健衆議院議員のコンテンツの後半で、何故日本は日露戦争に勝利できたのかという部分。明治維新後のある意味混乱している社会ではあったけれど、江戸時代終盤のジェネラリスト世代と、明治維新で一気に日本に入ってきた西洋文化や知識を貪欲に吸収したそのしたの世代が上手く組み合わさって理想的な組織が出来たのが日露戦争の頃。その後ジェネラリスト世代が引退して居なくなると、スペシャリスト世代がそういう部分も賄うようになるけれど、如何せん専門性に引っ張られて汎用的な考えや指導が出来なくなり、日本の敗戦へと繋がっていったという説明は、今回の佐々木氏の説明ともオーバーラップする部分が多いと思う。
私自身は、仕事を始めて開発部門という事も有り先ずは専門性追求で自分の技術的能力を伸ばすようなキャリアパスを進むわけですが、その後マネージメント系かプロフェッショナル系かという分岐点に到達します。管理職を目指すなら全社のパスを選択して、仕事の進め方みたいな物を学ぶようになりますが、私はそういう部分の特に人事関係のところは嫌だったので当然後者を選択。ただ、一つ時代に恵まれていたと思うのは、結局プロフェッショナル系のキャリアパスを選択しても、仕事の形態自体が昔の匠のような専門技術だけという時代から、有る程度仕事や作業を移管委譲して自分は進捗管理(PM/Project Management)に重きを置くような仕組みに世の中が変わってきたこと。但し、完全にPMだけになりと委託先の技術が分からなくなるので、そこは自分でも研鑽して相手以上の知識と技術と経験をもって望まないといけない。そう言う現場で鍛えられたので、個人的にはジェネラリストとしてのPM職と、プロフェッショナルとしてのSW関係の仕事でそれなりにバランス良く進める事ができたと思います。
自分の部門は純粋に開発研究部門だったので、基本開発部門のマネージメントは元エンジニアの人達。だから技術的な話はそれなりに通じるし、マネージメント能力においても海外のエンジニアやマネージャーと丁々発止してきた経験があるから、結構やり手のマネージャーの人も多かった気がします。ただ、そういう能力の高い人達でも、例えば営業の話になると素人ですし、製品デザインみたいな話になるとどうしても技術色が強くなってきてマーケットの人達が欲する「売れる商品」とは一寸違ったりする。そういう向こう側のニーズを上手く吸い上げることの出来る人もごく少数ではあったけれど存在したけれど、時代の流れの方がどんどん加速していくと、そういう人達でも追いつけなくなっていた気がします。常に自分を更新して、よの中の最前線に考え方を置くことは何とか出来ても、「製品開発」の世界では、さらにその半歩先一歩先を見通せないと、成功する商品は出てこないのが厳しい世界だと思いますね。だから、SONYのWALKMANのように尖った製品は作れなくても、パナソニックのように2番煎じ3番煎じでも確実に売れて利益の出る製品を作り続けられる方が、企業としては成功するんだろうな。ただ、エンジニア目線ではやはりSONYのような「突飛も無い製品」を出す事が理想だけれど(笑)。
ジェネラリスト的スペシャリスト、スペシャリスト的ジェネラリスト、どちらの場合もそういう相互のスキルをバランス良く持っている人材は、今も昔も中々居なかったでしょうね。昔の場合は、何でもかんでも自分でやらないといけない時代でもあったから、まだそういうスキルを持った人、持たざるを得なかった人も少なくなかっただろうけど、最近ではどんどん分業制みたいな感じの世の中になってきているから、汎用的且つ専門的な人材は貴重だと思う。一方で、昔には無かったネットワークが今の時代はあるのだから、一人で何でもかんでもやろうとするのでは無く、それぞれ自分の得意技を持ち寄って、全体として理想的な技術力と遂行能力のバランスの取れた組織体を作れば良いような気もします。そうすることで自分の「分」みたいな物も明確になるから、そうすれば仮にメディアに登場して専門外の話題を振られても恥をかかなくなると思う。と言うか其れ以前にメディアと関わらないという最善策を見つけるだろうな(笑)。
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