今年のノーベル生理学・医学賞に、「制御性T細胞」を発見した、大阪大学特任教授の坂口志文氏ら日米3氏が選ばれました。生理学にも医学にも全く知識の無い自分でも、このニュースを聞いたときに最初に思い浮かんだのが「これ、『はたらく細胞』に登場するんだろうか」という事。で、さすが、ちゃんとキャラクター化されているのは凄いと思う。
日本の「八百万の神」の影響だと思うけれど、何でもかんでも擬人化するのって、日本人は好きですよね。海外でも「精(Spirit)」みたいな考え方もあるけれど、身近な日々の生活で目に入ってくる、動物とか自然くらいまでで、「細胞」なんて言う普通は認識も意識もしないようなものまで擬人化してくることは無いような気がします。
日本のノーベル賞受賞者というと、何となく高齢の方がイメージされてしまい、だいたいは80歳代の人が多いような気がします。例外なのは、島津製作所の田中耕一氏で、2002年に受賞した時にはまだ40代前半じゃなかったかな。これは凄く意外でしたが、今回の坂口志文氏も74歳と多分これまでの受賞者の中では若い方じゃ無いだろうか。それは、まだまだこれからの活動期間も活動内容も期待出来るという事でも有り、更なる研究に期待したいところですよね。
今回の「制御性T細胞」は、免疫異常状態を制御するもので、厳しくすれば免疫過剰な例えば花粉症みたいな症状を和らげること出来るし、逆に緩くすれば例えばがん細胞への体の治療等にも応用出来るらしい。本来身体を守るはずの抗体が、何かの理由で暴走する場合があるから、それをさらに制御するためのものが今回の「制御性T細胞」という存在らしいけれど、これって二重三重のフェイルセーフ機構とも言えそうな仕組みに感じます。となるともしかしたら「制御性T細胞管理細胞」みたいなものも、実は存在しているのかも(切りが無い...)。「はたらく細胞」、読み直してみようかな(笑)。
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