2025年7月30日

蝉時雨

ここ数年の夏の暑さは酷くて、猛暑・酷暑という言葉でも足りないと感じる位の夏が続いています。その為か、人間だけで無く動植物も暑さで体力を奪われている様子。その一つが夏の風物詩でもある「蝉の鳴き声」が、ここ数年殆ど聞かずに夏が終わっている印象がありました。浜松市が日本最高気温である41.1度を記録した年は、本当に静かな夏だったように思います。 

それが今年は、7月に入って暫くしたくらいから、「あれ、蝉が鳴いている。めずらしいなぁ」と思うことが何度かありました。今朝などは朝から「シャンシャンシャンシャン」と、これはクマゼミかな、そこにミンミンゼミなのか別の蝉の鳴き声も時々混じります。

鳴き声だけで無く、今年は蝉の抜け殻もよく見つかります。うちは葦簀を何カ所か置いてあるんですが、その葦簀に気がつくと二つ三つと蝉の脱皮した後の抜け殻が残っていて、もう10個以上見つけたでしょうか。普通蝉の幼虫は木の下の地中にいて、木の根っ子から栄養素を吸い出し、7年過ごすと地中から這い出してその木に登り、そこで脱皮するものと思っていました。それが何で葦簀に昇ってくるのか、不思議です。地面に葦簀の端が付いている場所なら、まだ分からないでも無いんですよね。でも、木枠を作ってそこに葦簀を張っているような場所にも蝉の抜け殻が付いているところもあり、どうやってその場所を見つけて昇ってきたのか、本人に聞いてみたい気持ちです。

暫く記憶に無かった夏の風物詩が戻ってきたのは良いことだと思うけれど、蝉もここ数年の暑さに対応出来るように進化したんだろうか。となると人間もこの暑さに慣れないといけないのかなぁ。昨日ちょっと外に買い物に出ていたんですが、回りに囲いを作って何か作業をしているビルがありました。そこで何人かの人がこの暑さの中仕事をしていたんですが、ぱっと見たら宇宙服みたいなものを着用して居てビックリ。扇風機が内蔵された「空調服」は、もう普通にどこでも見られますが、その作業者はどうもヘルメットと一体型の冷却服みたいな感じでした。高所作業なのでヘルメット着用は必須ですが、通常のヘルメットではもう内部が蒸れてしまうのかな。でも、こんな暑さが続くようになったら、外での作業には専用の作業服、それこそ軽装備の宇宙服みたいなものが登場してもおかしくないですよね。

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