現地時間の2025年5月5日(日本時間では5月6日)に、VoIPツールの草分けであった「Skype」がサービス終了。 すでに3月には発表されていた話で驚きは無いけれど、自分もそれなりにお世話になったツールの終焉は、やっぱり感慨深いというか寂しさも一入ですよね。
Skypeのスタートは2003年で「無料IP電話サービス」としてスタート。まだまだソフトの品質も低くて、音声の遅延はあったし、音声品質も「いかにも」という感じ。更にインターネット自体、この頃は今のようにハイスピード接続が当たり前以前の状態だったので、一般的な音声通話機能と比較すると「無料だけれど、それなりの品質」という印象でした。でも、特に当時1時間電話をしたら10,000円以上した国際通話には最適で、瞬く間にインターネット界隈を席巻していき、いつの間にか会社の社内通話標準ツールにもなっていたし(笑)。
確か当時のSkypeは、Skype同士の通話しか出来なかったけれど、「Skype-in/out」という追加有料サービスを利用すると、一般の電話番号からの着信(Skype-in)/発信(Skype-out)」が出来ました。そのゲートウェイがアメリカにあったので、実際の通話料金はアメリカ国内の通話料+サービス利用料金で、国際線部分は無料のインターネット上のVoIPでしたから、数十円数百円位のコストじゃなかったかな。国際電話の通話コストが1/10、1/100まで下がるのですから、多少の通信品質の悪さは我慢できますよね。
自分のこのブログの中で「Skype」で検索してみたら、最初の引用は2010年8月の記事で、移行この記事も含めて42件「Skype」を引用した投稿をしていました。全投稿件数が13,948件なので0.3%の出現率になりますね。比較的多い方じゃ無いだろうか。それだけ10年位前までは必須のツールみたいな物でしたからね。今後はTeamsの通話機能がSkypeの後継機能として継続するんだろうけど、今後は通話の文字おこしや自動翻訳、さらにはエージェントが代理で通話対応したりとか、そんな世界に繋がるんだろうなぁ。所謂通常の「電話」の場合は、着信時のアラーム音とか、固定電話の昔のイメージを引きずっていてどうしても電話を取らないと医系名みたいな強迫観念みたいな物を私は感じるんですが、VoIPの場合は忙しければ無視できるし、電話を受ける場合もいちいち耳と口元にデバイスを持っていかなくても良いからでしょうか、通話する敷居が下がっている気がします。こうなると「電話番号」自体がもう時代後れですよね。それこそ自分のマイナンバーカードを電話番号代わりにして、そこにサフィックス(Suffix)を付ける事で、複数の自分専用の生涯変わることの無い「コンタクトナンバー」みたいなものが出来ないだろうか。ツールだけで無く、システム全体のスキームも変わりつつある時代だと思う。
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