2025年5月7日

多様性の可視化

佐々木俊尚氏のVoicyから、細分化された島宇宙(同好の士の集まり)とフラットな関係性について。BABYMETALがラジオ番組担当して居ると言う事を知らなくて、個人的には先ずそっちにビックリしたけれど、そこにB'zの松本孝弘氏が出演して会話が成立する以上の内容だったということにもビックリ。まぁ、BABYMETALは「ヘビーメタル+アイドル」と言われるけれど、歌っている曲の多くはJ-POP感の強い作品も多い気がするから、B'zとの親和性も高いんだろうなあ。

佐々木氏は「細分化された島宇宙」と言う言い方をしているけれど、これって行ってみれば日本人の得意な「オタク化」みたいな物じゃ無いかなぁ。一つの分野でも、自分の拘りや好みによって専門化していくというかどんどん独自化していき、一つの到達点みたいな物を次々に生み出して行く世界観。で、何かの切っ掛けにそう言う「特異な世界」に触れて感化される人が稀に生まれて、その人がその世界観を受け継ぎ更に拡張して行くみたいな事が、それこそ昔から繰り返されてきたのが、「日本文化」の神髄と言ったら言いすぎだろうか。でも、個人的には結構当たっている気がする。

ネット世界の普及と一般化で、これまで以上にそういう情報に関しての蓄積は膨大な物になり、活非常に簡便にそういう情報へのアクセスも出来る。だから、一昔前では考えられないくらいの人がそういう世界観の影響を受けて、多分少なくない数の人が自分の「興味」の世界を見つけて、そこにはまっている気がするなぁ。一方で早々安易な手法手段が広まることで、粗製濫造も拡大して、さらに問題なのはそう言うものの中でも支持を獲得して某かの規準になってしまう場合も有ることですよね。本来ならば自然に淘汰されるようなものが、ネットのお陰で広く広まることで一定の支持者を獲得して存在継続してしまうのは、何か大きな矛盾にも感じるけれど、結局そういうノイズというか不安定要素みたいなものが、次の「何か」を生み出す重要な刺激や要素にもなるかもしれないから、単に排除すれば良いという話しでも無いでしょうしね。

最近はインバウンドが急増していて、そういう人達にインタビューした動画なんかもよく見ますが、異口同音に言っているのは日本の自由さ、多様性、そして阻害されているわけでは無いけれど自分の存在を尊重してくれる雰囲気ということ。だから、時刻では疎外感を感じていた、例えばコスプレ好きとかお洒落好きなの人などが日本に来て解放されて行くみたいな事も、何となく納得出来る話だと私は感じます。それが最近では、ちょっと「自分達の正義」を振りかざす傾向が増えていることは、ちょっと問題だと思う。賛成でも反対でも自分なりに評価とか批評する事は自由だし有りだと思うけれど 、それを押しつけることはどんなことにしても許されない。そう言うものって、「仲間意識」みたいな壁というか、隔離された空間を作るもので、それは比較的フラットな空間に同行のしみたいな人達の小集団が点在しているような日本の世界観を壊すものだと感じますね。

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