雑談こそが化学反応のみなもと。MTGが儀式に寄りすぎてないか意識しよう。/スティーブ・ジョブズが会議に飽きたときの雑談で、「今の携帯電話ってカスばっかりだよな!俺らで最強の携帯電話を作ろうぜ!」的なノリからiPhoneが生まれたらしい https://t.co/DEXfZ6cRDZ
— 佐々木俊尚 大増刷決定の新著「フラット登山」絶賛発売中! (@sasakitoshinao) May 6, 2025
同じく佐々木俊尚氏の引用から、Steve Jobs氏がiPhoneを生み出す切っ掛けになったという、会議での雑談・悪口の必要性に関して。 「雑談こそ化学反応(=新しいアイデアの発見)」の源」と書いているけれど、それもあるけれど、このJobsの話に関して言えば"Pain Point"の明確化とそれに対しての解決策が見事に嵌まったということだと思う。ある意味、開発の中の製品デザインとか仕様定義の中で先ず一番考えられることだと思います。
あくまで私の個人的印象の話ですが、うちの会社や製品に関して言えば、1990年第終わり頃位までは、製品を作る時に先ず考えるのが「お客様ニーズの把握」という言い方。あるいは「お客様の興味を引く新機能」みたいな方向性から、新製品のデザインや機能定義をして行ったもの。だから、1980年代頃の新製品というと、どんどん複合機能化していき、その最たるものが「ラジカセ」だったんじゃ無いだろうか。昔は録音するだけの「カセットレコーダー」に、AM/FMチューナーが突いて「エアチェック」出来るようになり、音質追求のためにステレオかされ、大出力・大口径スピーカーで大型化し、さらにテープダビングが簡単にできるようにダブルカセットし、さらに音楽CDも使えるようにCDドライブも内蔵されたし。無限に機能追加することは出来ないから、当然ある所で飽和してしまい、移行は価格競争みたいな形になり衰退するわけですよね。お客様ニーズの実現と言いつつ、実はメーカー側の独善独断だったんじゃ無いかと後から反省したこともありました。
そんな反省からか、2000年代頃からは自分達の考えを押しつけるのでは無く、お客様の「困った」を解決する製品が支持されるのだろうという考え方に変わり、「困った事=Pain Point」という言い方をして、Pain Pointの洗い出しみたいなものが結構長く続きました。ただ、それを言い出すと「Windowsの問題何だから、Windowsを止めてLinuxとかApple OSに使用」という結論が毎回出るわけで、それはそうそうに御法度になったんですが、当時はどのメーカーもユーティリティとかメニューアプリみたいなものを提供しだしてWindowsの普及には結構貢献したんじゃ無いだろうか。で、Microsoftがそう言うものを段々と取り込んでいき、いつの間にかWindowsの内部機能としてしれっと登場する、と(笑)。まぁ、機能以前に、OSとしての安定性や信頼性を先ずは高めろよと当時は言っていて、MSにもBug Reportをガンガン上げていたけれど、まぁ大変な時代でした(決して今が楽になったとは言わない)。
日本の家電メーカーが往時の勢いをなくして行く中、量販店が家電メーカーのエンジニアを受け入れて自社開発・製造する家電が最近は人気なのは、量販店だから価格競争があることも理由だと思うけれどね、そのために機能限定したりして単純化することで、分かりやすい製品に戻ってきていることも大きな理由じゃ無いだろうか。よく言われるけれど、その製品に100個の機能が内蔵されていても、実際に利用されるのは一割も無い、と言うような言い回しは、自分で振り返ってみても正論だと思う。勿論、ある時に偶然自分の欲している機能が内蔵されていることを発見してびっくりすることありますが、結構そう言う事も知らずに使い続けることも多い気がしますね。だから、何か困った時にネットで調べてみると、実はすでに対策が提供されていたことを発見する機会も最近増えた気がします。何にしても、困っていることを解決してくれることが一番助かるわけで、今見えている困ったの解決も必要だけれど、見えない個待ったを解決してくれる製品が、実は一番必要だと思う。でも、その見えない困ったを見つけることが並大抵の苦労じゃ無いから困るんですよね。それが自分にとっては一番のPain Pointかもしれない。若しかしたら、AIに聞いたら直ぐに指摘してくれるかも。
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