2025年2月24日

非実在型ネット炎上 (2)

少し前に取り上げた「非実在型ネット炎上」なるテーマに関して、これは「非実在型ネット炎上では無い」と反論を掲載したNathan氏の記事。この記事を読んでみて気がついたんですが、「非実在型ネット炎上」の意味を、どうも私は勘違いしていたらしい。

私が最初にこの話を聞いて「非実在型ネット炎上」なる言葉を聞いて想像したのは、

アニメーションという『非実在型対象物』に対して、何らかの反論・意見が炎上すること

というもの。つまり、実際の女性が演技するのはあくまで「お芝居」だけれど、それと同じ事をアニメーションで表現すると「性的な部分をデフォルメ(強調)している」というような批判のことを、実在していない対象に対して炎上させ注目を集める事を言うのかと。それに対して、実際の発言や行動などに対して批判や意見が集中するのが、一般的な「炎上」なのだと思っていました。

しかしNathan氏の記事によれば、本来の「非実在型ネット炎上」とは、実際にはネット上で炎上など発生していない、極々限定された範囲での話題にしか無いものを、恰も炎上して注目を集めているような言い方をして話題を拡散するようなことを言うらしい。つまり「非実在していないネット炎上騒動」という意味何ですね、本当は。そういう観点から検証すると、良くも悪くも今回のマルちゃんのCMに対しては、「炎上」と認識される以前の状態からそれなりの数の注目が集まっており「ネット炎上が非実在である」というのは厳しいという意見。

重要なのは、「炎上」しているその内容というか、広く共有されるべき意見・情報として積極的に拡散するのは良いとしても、単にインプレッション獲得や注目を集めるためだけに、扇動するような投稿をしたり刺激したりするようなことを助長するような事に荷担してしまうこと。今回の場合は「非実在型ネット炎上」という事で、このマルちゃんのCMが大きく取り上げられてしまい、結果的に本筋の部分ではないところで大きく炎上する事に。唯一の救いは、そのCM主であるマルちゃん側(東洋水産や制作関係者)が毅然とした対応をしており、煽り目的だったり誤認による誹謗中傷には機びく対応して行くことを明確にしている事。我々としても、無闇に反応するのではなく、無意味な主張は無視する事だったり、過剰な反応は勿論、微々たる反応すらそう言う相手には返さないというのが、昔からの情報リテラシーの基本部分の一つだと思いますね。

0 件のコメント:

コメントを投稿