2024年8月4日

Lexus NX350h Impression (6) - 車幅感覚とデジタルミラー

NX350hを購入して、二回目の週末。納車後一週間が過ぎ、その間天気は良かったのですがその分埃が薄らとボディに積もってしまい、初めて洗車をしてスッキリしたところで、エージングを兼ねて東名から新東名をぐるっと回って自宅から出発して自宅に戻る、自分のテストコース(笑)を走ってきました。

私が自分の車を購入したのは、17年前に浜松に戻ってきたときに購入したハリアー(初代、2000年式、2,500cc)が最初。この車を選択した理由は、それまでにアメリカに海外出張で結構行く機会があり、その度に向こうでレンタカーを借りて運転していたんですが、その車が大体3,000ccクラスの車で「結構大きな車」を運転する機会が多かったから。仕事でレンタカーを借りるときは、基本一番料金が安い「Compact Class」を利用するのが会社の指定。ただし、当時はHertzが会社指定で法人会員でもあったのでCompact Classで予約しても、普通はアップグレードしてくれて、大体の場合はその上のMedium Class とか、更にその上のクラスにしてくれる場合も。そうで無くても、現地で交渉すると車の空きがあれば結構柔軟にクラスや車種変更してくれた大らかな時代でした。ですから私も、国内ではペーパードライバー状態だったのに、レンタカーで利用したのは3,000cc位の中大型車が多くて、しかもセダンタイプよりもSUV系のものが多かったので、何となくそういうタイプに慣れていて、だから最初に中古車ですが自分で車を購入する時も、慣れているSUVタイプと言う事で、ハリアーを選択しました。

そのハリアーのサイズは、その後に購入したUX200とNX350hの中間くらいのサイズ。3台のサイズを比較するとこんな感じ。

  • ハリアー(初代): 全長 4,575 × 全幅 1,815 × 全高 1,665(mm)
  • UX200: 全長 4,495 × 全幅 1,840 × 全高 1,540(mm)
  • NX350h: 全長 4,660 × 全幅 1,865 × 全高 1,660(mm)
車幅を見ると、ハリアーが一番スリムで、UX200、NX350hと横幅が広がっています。これもあってか結構車幅感覚を掴むのが難しくて、ちょっと四苦八苦しています。ハリアーとNX350hでも、50mmの違いなので、左右2.5cm張り出しているだけですが、どうも自分の感覚だと10cm位横幅が広がったような印象をまだ感じます。自宅には、道路から取付道路を直角に曲がって入る必要があるんですが、この取付道路の道幅は決して狭くないのに、ここを右折左折で入る時に、NX350hだと内側がぶつかるような感じで少し大回りをするので、曲がり始めると外側のセンサーが反応して衝突警報が毎回鳴ります。そんなに接近しているつもりはないのですが、どうもNX350hだからなのか最新の安全装置の近接センサーの仕様なのか、UX200では全く反応しないくらいの余裕があっても警報を鳴らされてしまいます。ただ、警報だけだとビックリして終わりですが、NX350hの場合はセンサーが反応するとモニター画面にその部分の映像が表示されて、さらに危険箇所に黄色のマークがオーバーライドして知らせてくれるので、そこは非常に便利に感じます。理想を言えば、そういう警報を何度か繰り返したら、その位置情報と周りの状況を記録して、次回からは閾値を少し調整して「その場所では少し閾値を緩くする・厳しくする」みたいなAI判定機能なんて欲しいですよね。この、自動的に危険と思われる場所をモニターに表示して、その部分をハイライトしてくれる機能は、UX200の時には無かったので、これは今回NX350hにして良かったと思える最大のメリットの一つだと思います。

安全装置系では、道路の白線や点線をモニターして、底から外れる場合に警告をして自動的にハンドル操作に介入する(戻る方向にハンドルに圧が掛かる)「レーントレーシング」機能は、UX200にも搭載されていましたが、NX350hではそのハンドルへの介入具合がより強くなったように思います。UX200の時には、例えば左側のセンターラインに寄りすぎると、ハンドルが少し左方向に重くなる感じで、それで気がついて自分でハンドルを戻してセンターラインから離れる必要がありました。NX350hの場合同じような状況だと、ハンドルがグッと左に少し戻される感じに強くなっているので、そのままでも緩やかに戻るのですが、自分でハンドル操作をする場合でもその操作感がより自然な感じがします。UX200だと逸脱していることがハンドルの感触で認識したので自分でハンドルを戻すのに対して、NX350hでは逸脱したら自然にハンドルを戻すようにハンドルに誘導される感じ。日産車は自動運転を盛んに宣伝していますが、トヨタはそう言う事にはちょっと消極的に感じられます。トヨタとしては、ドライバーの意志で安全運転をすることが出来る支援機能提供が、ドライビングの醍醐味だと考えているのかなと言う気がします。"Fun to Drive"ですね(笑)。

それと、今回東名高速から、三ヶ日JCT経由で新東名に回り戻ってきたんですが、この間に何カ所かそこそこ距離のあるトンネルが有ります。このトンネル通過の時に、デジタルミラーを試してみました。通常のバックミラーと比較して、やはりトンネル内でも明るく後方が映し出されていて視認性はデジタルミラーの方が良い感じ。さらに、自動的に輝度調整しているからか、トンネルへの出入り時でも明るさの変化が少ないので、外からトンネルに入ったときに明るさが一気に下がって一瞬真っ暗になるみたいなことが無いのは便利だと思います。ただし、バックミラーと比べて、見る距離が一気に縮まるので、私の様に近視と乱視と遠視が混在していて、遠近両用メガネを使用している人間には、前を見て運転中に主に左目の上目遣いでデジタルミラーを見ると、遠くを見る用のレンズを通して近くの映像を見ることになるので、どうしてもぼやけてしまいます。また、バックミラーだと実際の光景を見ていることになるので、車両の遠近感も有る程度わかるんですが、デジタルミラーだと平面の画面に表示されているだけなので、その前後感覚というか奥行き感が掴みにくいというのが、昨日試した感想でした。やはり通常はバックミラーで使用して、夜間とか雨の日等周囲が暗い場合にはデジタルミラーを使ってみるのが、自分には合っているように感じました。デジタルミラーだと、視野も左右上下に広がるので、より広いエリアを見ることが出来るのは有利だと思います。自分の目の理由なので仕方ないのだけれど、デジタルミラーに関してはもう少し有効性を期待していたので、そこはちょっと残念でした。(続く...)

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