2024年8月2日

Lexus NX350h Impression (5) - アイドリングストップ

日々少しずつですが運転するようにして、エージングと運転に慣れるようにしています。やっと納車から一週間たちましたが、まだ走行距離は300kmに届くかどうか位で、1ヶ月点検のある今月下旬までには最低でも1,000kg、出来れば1,500km位まで走行距離は伸ばしておきたいところ。まだ一週間程度の経験値ですが、一つ感じたのが「アイドリングストップ」の有用性です。

UX200にもこの機能は搭載されていて、始動時の設定は「使用可能状態」。少しでも燃費を向上させるための機能ですが、正直なところ街中を走っていて頻繁に交差点で停止するような場合には、自分は邪魔な機能だと感じていて、毎回エンジンスタートをすると、左手でアイドリングストップ用のボタンをおして「使用停止状態」にするのが習慣化しました。メーカー外オプションでは、このあたりの初期設定を変更するものも有るみたいですが、そう言うものが要求される理由も良く分かります。私がアイドリングストップを使用しないのは、

  1. 信号待ちの場合、確かに20~30秒位長く停車する場合もあるが、多くの場合は結構直ぐに移動開始になる場合もあり、そんなに停止時間が長くない。また待っている間にも前の車両が移動したりして、こちらもそれに合わせて移動するなどの操作が必要になる場合もある。これは、停止するときも直ぐに止まらず暫くしてからエンジンが止まるので、中には止まったと思ったら直ぐにエンジンスタートという場面も
  2. ストップ状態からスタートするときには、UX200はエンジン車だったので毎回エンジンが再始動するので、移動開始が少し遅れる(タイムラグがある)のと、やはりエンジン始動するから車体が揺れたり音が大きかったりと、ちょっと機能としてどうなのかという個人的疑問を感じる
  3. 結果的に短いインターバルでエンジンを止めたり再稼働したりするわけで、それってエンジンに対して負荷にならないのか心配。確か短期間に放電を繰り返すから、バッテリーは対応して居るものが必要ですよね。
等等素人ながらも不安を感じるから。特に停車時にエンジンが止まるのって、私は昔のマニュアル車時代のエンストを思いだしてしまい、どうも気分も良くないし(笑)。

エンジン車だったUX200では、不安と不満を感じたアイドリングストップですが、NX350hのようなハイブリッド車だとかなり印象が変わります。これはNX350hの前に代車としてプリウスを(PHV)使用していたときにも感じましたが、バッテリー走行と組み合わせることで、エンジンに対しての負荷だけでなくドライバーが感じる不自然さもかなり軽減されるように感じました。まず、個人的にエンストからの再スタートの様に感じるスタート時ですが、HV車だとまずはモーターで移動開始となるため、不自然なエンジン始動音や走行開始時の振動もなく、凄く自然にスタート出来る気がします。そのままモーターで走行するにしても、途中からエンジンを起動してエンジンでの移動になるにしても、既にそれなりのスピードで走行している間に切り替わるので、殆どドライバー的にはその変化が気になりません。唯一、走行音というかエンジン音が加わるくらいですから。これは停車するときも同様で、ブレーキを踏むと多くの場合エンジン走行からモーター走行に切り替わるので、その移行もスムースで違和感を感じない。一旦と待って少しずつ前進するような場合も、モーターで移動出来るのでその間もエンジンは休止状態を維持出来ますから、以前心配だった短期間でのエンジンのON/OFFも無くなり負荷の掛かり具合もかなり減っていそう。

考えてみたら、HV車って走行中でも必要に応じてエンジンとモーターを切り替えるわけだから、常にアイドリングストップを繰り返しているようなもの。その切替タイミングとかがノウハウになるんでしょうけど、一番エンジンに負荷がかかるであろう、ストップからスタート、スタートからストップという一番遷移状態が厳しい部分がHV車では無くなるわけだから、ハイブリッド車にこそ使われるべき機能何だなと再認識しました。実は、最初にNX350hに乗車したとき、それまでのUX200の癖で、このアイドリングストップOFFのボタンを探したんですが見つかりません。で、プリウスでの経験を思いだして「そうそう、自動的にかわるんだっけ」と納得して運転を始めると言う状態が最初の数日続いたことは内緒です。代車で使用していたプリウスは、2020年式でしたが、この位の時期のエンジン・モーター切替と、今回のNX350hの切替を比べてみると、やはりNX350hの方がスムースに感じて、ほぼ切り替わるタイミングを感じること無く運転が続きます。どちらの車にも、今エンジンなのかモーターなのか、どちらのシステムがどの様に動作しているかグラフィックで表示する機能があるんですが、プリウスの場合はそのグラフィックを見ていると、なるほどねと納得出来る印象でしたが、NX350hの場合は、「えっ、今エンジンなの」「え、今切り替わったの」と画面を見ていないとどちらで動いているのか感じるのが難しいくらい、一体感があるというかスムースに感じます。

スムースと言えば、いつも通る道で少し段差というか凸凹がある道があります。ここをUX200で通過していたときには、その段差は感じるけれど車体が上下したりすることは殆ど無くスムースに通過していく印象。プリウスの場合は、場合によっては少し腰が浮く感じが有り、段差を通過したという印象を受けます。同じ所をNX350hで何度か通っていますが、何というかその段差を足回りが完全に吸収している印象で、段差を通過する音すら僅かに聞こえる程度。UX200は「スムースに通過していく」と書きましたが、ちょっと大げさに言えばNX350hは「滑るように通過していく」感じと言っても言いすぎじゃない気がするくら。スキーの滑降競技で、選手が腰から下の足の部分をパンタグラフの上下運動の様な感じで上下動を吸収して、でも頭と体の位置は変わらず水平を保ったまま滑っていくような、そんな安定感を感じる走りです。私陣、UX200は初めて購入した新車でありLexusブランドであり、5年間利用して気に入っている車なんですが、5年間の技術革新も含めてNX350hとここまで違うのかとちょっとビックリしたくらい。まだ一週間しか乗っていませんが、その一週間でも驚くくらいの気づきが、いろいろ見つかっているから、やっぱり「車」というものは面白くてハマる人も多いのかもしれないと納得しました。(続く...)

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