現在開催中のパリオリンピック。期待された選手が実力を出し切れずに敗退する競技もあれば、予想外と言ってしまっては失礼ながらも、意外な競技や種目でメダル獲得をしたり好成績を出したりと、ああいう大舞台だからこその悲喜交々が毎日続いています。 で、それら競技を見ていて自分なりに感じたのが、スポーツをやっていて勝利することが最大目標なのであれば、やはり必要な事は種目が違っても同じだなと言う事。それは、当たり前なんですが、「最後まで諦めない」事と「ミスをしない」事。
競技によっては、得点差が有る程度ついてしまい逆転は無理な場合もありますが、アメフトでも、4Q残り2分で2TD差ついていても、底から逆転して勝利した試合は幾つもあるように、やはり逆転勝利の可能性があるうちは勝負を決して諦めてはいけないと言う事。今回の男子体操団体戦なんて、まさにその典型例ですよね。あるいは、男子スケートボードの堀米選手なんて、最後まで代表選手に入れるか分からず、最後の試合で優勝して代表入りして、試合でも最後までメダル圏外で、最後の一本で逆転勝利するなんて言う、まさに「諦めたらそこで試合終了」を覆す粘りは、単純に凄いと思いました。この言葉は、有名な「スラムダンク」の中の名言らしいけれど、スポーツ選手全ての人が心に刻むべき一言だよなぁと再認識しました。
もう一つ強く感じたのは、これも当たり前なんだけれど、ミスをしないという事。ミスはどうしても生まれてしまうけれど、更に悪い事に一度生まれると連鎖するんですよね。誰もミスしたいと思ってプレーするわけではないし、しないために最大限の努力をしているはずなんだけれど、続くときには続いて勝利を遠ざける最大の要因になります。「ミスをしない」とはよく言われる言葉だけれど、こればかりは本人がどれだけ注意してもなくならないし、実は無意識のうちに犯してしまうことが多い気がします。それを防ぐためには、個人的に圧倒的な実力を持つことが一番だと思うけれど、それだって限界がある。実力は相手に劣るかもしれないけれど、自分のプレーに「自信を持つ」事が出来れば、実力以上の相手にも対等に対決することが出来ると思うんですよね。今回も、ミスをしないことで相手に競り勝った競技もあるし、意図せずミスをして相手に敗れてしまった競技もあり、スポーツとしては気持ちの部分もやっぱり大きな要素を含んでいるなと感じました。
厳しい結果となった競技もあるけれど、今の所今回のパリオリンピックでの日本選手の活躍は期待以上なんじゃないだろうか。オリンピックと言う事で、他の世界的規模な競技大会とは別な雰囲気がある大会だと思うけれど、選手にも観客である自分達も、これだけに拘ることは控えたいですよね。例えばサッカーやラグビーならワールドカップがあって、あっちの方が競技としては位置付け的には重要でしょう?! まぁ、だからオリンピックよりはワールドカップを持ち上げろとは言わないけれど、色々な競技が短期間に集中して開催される分、オリンピックって熱しやすく冷めやすいイベントのような気もします。それって、日本人の気質にもあっているのかな(笑)。私は記録で勝負をする陸上競技を長くやっていたので、順位云々よりはやはり「何秒何」という「記録=数値」の方が気になります。競技によっては、勝ち抜いて優勝すると言う事が結果となるものも多いので一概には言えないけれど、どの選手も人生の中でも最大の目標として最大限の努力をしている姿を、我々は少しでも応援して共感していくことが、オリンピックの一番の楽しみ方であり応援の仕方じゃないだろうか。そうすれば、今回の様に自分なりの気付きも得られるわけだし。と言うわけで、残り競技の選手もいろいろなものに負けないで、自分が準備してきたものを出し切ってフィニッシュしてほしい。
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