今回のNX350hに限ったことではないのですが、最近の車は静粛性が優れていて、外部の騒音やノイズが以前の車と比べるとかなり軽減されています。UX200の時もガソリン車でもあるのに、その静かさにビックリして、弟も初めて乗車した時には「これハイブリッド?」と聞いたほど。ただ困るのは、外のノイズや騒音が入ってこないという事は、必要な外の音も聞こえないという事で、その最たる事象は救急車などの緊急車両が接近してきていて道を空けないといけないときに、直前まで気がつかなくてアタフタしてしまうこと。UX200の時も、静かな上にiPhoneのオーディオを結構音量を上げて再生して運転することが多かったので、突然バックミラーに赤色回転灯が見えてビックリしたことは二度三度ではありませんでした。で、NX350hに乗り換えたこの半月余りですが、何度か緊急走行中の救急車に遭遇することがあったのですが、そのうちの何回かは事前にカーナビ画面に「緊急車両接近中」というメッセージとグラフィックが表示されて、しかもどちらの方向から接近しているかも表示されてビックリ。さすがNX350hと思ったんですが、疑問なのは表示されない緊急車両の時もあって、これは何が違うのかなと不思議でした。
今回調べてみたら、車に搭載されている「ITS Connect」が提供する機能らしい。これUX200の時にも搭載されていて利用していたはずですから、多分その時にも同様の表示はあったかもしれないし、偶々気がつかなかっただけなのかもしれないけれど、これ救急車側にもこのシステムを搭載していないと分からないわけですよね。となると、例えば古い車両だと搭載されていなくて反応しないけれど、最近の車両ならば分かると言うことなんだろうか。実はこの「ITS Connect」って、車間距離とかの情報を前後の車で通信して交換する機能だと思っていたので、こういう機能まであるとはちょっと驚きでした。ただITS Connectというよりは、VICSを利用して情報提供できないのかな。まぁ、VICSの場合天気予報とか比較的広範囲の情報提供を目的にしているから、移動する緊急車両とその周りの車両に対して、リアルタイムで情報提供していくというのには向かないのだろうけど。このITS Connectが後付け可能か分からないのですが、可能ならば全ての緊急車両に対して設置して欲しい。一国を争う患者輸送は勿論、火災現場へ急行する消防車もそうだし、例えば犯人を追跡しているパトカーに関しても、巻き込まれないように周辺の車に対して退避するような情報提供って可能なんだろうか。これまでは、一律に情報を拡散する事が殆どでしたが、車同士が通信をして効率的に機能するというのは、何か有機的な生命体みたいな印象を受けますね(笑)。
このITS Connectの機能としては、実は信号待ちしていると「間もなく信号が変わります」と突然案内されて、最初はビックリしました。ただ、これも信号機側が対応していないと何も喋ってくれないので、どの信号機にも対応しているわけではないのだけれど、比較的大きな交差点などでは対応しているみたいなので、そういう所は待ち時間が長めだったりしてついぼぉぅとしてしまいがちだから、注意喚起してくれるのは良いかも。ITS Connectではありませんが、「一旦停止」「最高速度」などの道路標識を読み取って、例えば最高速度を超過すると警告したりという機能は安全運転する上では便利というよりは必須かも。その警告が出ていたのに、無視して運転してトラブルを発生させたら、より重い罪の設定になるとかしても良いのかな。完全では無いけれど、左折専用レーンがありますとか踏切の警告とか、あと「近くに学校があります」と登下校時の注意喚起とか、まぁ最近の車は「良く喋る」と改めて感じます(笑)。音楽再生をして運転していても、いったん音楽嗄声のボリュームを絞り注意喚起するので、正直ちょっとうざったいと感じる事もあるんですが、かといってこの機能を使用不可にしてしまうと、万一の時に公開しそうだし。まだまだ十分に使いこなしているとは言えないのですが、今回UX300ではなくNX350hにした理由は、これら安全運転支援機能がNX350hの方が優れていると言う事も有ったので、そこはどんどん試してみて有効活用をしたいところ。
機能満載なのは良いのですが、問題なのはどの機能がどんな時に動作して、その為にはどんな設定をしたら良いのか難しいということ。一般的には、マニュアルを見て機能や設定を覚えて、それを乗車したときに試してみて、駄目ならまたマニュアルを見てとか繰り返すんでしょうけど、凄く効率が悪い。まさか運転中にマニュアルを開いて見ながら運転して試すわけにも行かず、かといって事前に調べて覚えて置くにしても精々一つ二つ機能で、それも試してみることも何回かあるのでなかなか「これ」という設定に行きつかない。個人的には、マニュアルの絵だけでは分かりづらいので、例えばブラウザーで自分の車のフロントパネルやハンドル等のシミュレーターみたいなものってトヨタさん提供してくれないだろうか。このボタンを押したら、ナビ画面がこう変わって、そこでこれをタップしたらこの設定画面に遷移するか、そこでこれを設定したら、その後はハンドルを好機ったらこういう警告が出る、みたいな。さらに言えば、そこで色々な設定を決めたら、その内容を保存してそれを自分の車に転送して、そのまま設定が反映されるような仕組みもしてほしい。スマホアプリで、それら設定を確認することも出来るし、幾つかの操作に関してはリモートで可能なんだから、そういうカスタマイズみたいな機能を入れ込むことは難しくないのでは。実際に運転して見ないと分からない機能も多いのだから、それを保管するような環境というかツールを提供して欲しい気がしますね。オンラインでは無理だったら、例えばLexusのラウンジにシミュレーターを設置して、そこで試せるとか(笑)。定期点検とかで1時間位待っている間に、自分のセッティングを詰めることが出来ると言うのさービス、どうでしょうか? > Lexus担当各位 (続く...)
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