2024年8月12日

Lexus NX350h Impression (11) - Advanced Park

日々出来るだけ運転するようにして、だんだんと慣れてきたNX350h。5年前にUX200を購入した時には、初めて最新の安全装置(自動ブレーキやアクセル抑制、レーントレーシング機能等)に触れて、「おぉ、ここまで進んでいるのか」と感動しましたが、この手の技術は年々改善されていくもので、5年も過ぎるとちょっと物足りなくなります。それもあって、今回刷新されて年次改良も適用されたNX350hに更新したわけですが、更に進んだ技術に改めてビックリしています。特に、UX200と比べてセンサー類が増えて(多分)、その感度や機能もアップ。カメラによる監視機能も向上し、駐車時に反応する周りの障害物や移動してくる対向車などに対しての警告画面は半端有りません。よく戦争映画で見るミサイルとか飛来してきているときに警告画面が出される監視画面みたいな感じで、車体の前後左右にガンガン表示されます(笑)。まぁ、これまでよりも左右や後方確認が、センサーだけで無くモニター画面でも詳細に確認出来るようになったので、安心出来ますが最初は多発する警告音と画面上の警告マーカーに慣れませんでした。

実はNX350hの購入と平行して検討していたのが、メジャーバージョンアップされてほぼ同時にアナウンスされていたUX300h。車体は慣れたUX200と同じで、今回の目的であるハイブリッド。しかもUX200から電装系がかなり改善されていて、最新のモデルと同等機能までにバージョンアップされているという事で、結構悩みました。ただUX300hは、パワートレーン(駆動系)が大きく改善されたものの、電装系は多分スペース等の制限からか最新の「Lexus Safety System+」に更新されたものの、同様のNX350hと比較して一部機能は省略されています。その一つが、車両の自動駐車・出庫運転をサポートする「Lexus Teammate Advanced Park」。これは、車内の操作画面や連携したスマホ操作で、駐車スペースを指定すると車が駐車スペースや周囲の状況を認識して自動的に駐車・出庫操作をしてくれるというもの。その間はバッテリーで動作するので、PHVやHV車でのみ提供されているもので、NXだとNX450h+とNX350hに設定されています。これを試してみたくて、UX300hではなくNX350hを選択した、というのは結構大きな理由でした。単に新しもの好きと言うだけなんですけどね。

早速試してみたいのだけれど、これ実際に試してみるとちょっと癖があって、常用するには向き不向きが有りそうというのが第一印象です。この機能、最初のステップとして、駐車するスペースに対して車の幅にその範囲が並ぶように車を移動させ、そこからスタートする必要があります。並列駐車の場合、駐車予定のスペースに対して、車を直角の位置、つまり「T」の時みたいな位置関係にしてからスタートする必要があります。これは、搭載されているカメラ類が最初の駐車スペースを画像で認識するので、そのカメラ位置から外れた場所には駐車できないらしい。実は、自宅のカーポートは、L時の根元の角の所にあるので、かなり一方の壁近くにしないと、そのスペースが認識されません。何度か試してみたんですが、カーポートの支柱あたりそうでいつもと中で中止してしまうびびり具合(笑)。今の所自宅での駐車支援にはちょっと向かない(場所が複雑過ぎる)と言うのが感想です。ただ、使えないのは悔しいので、自宅近くのイオンモールに早朝出かけて行って、回りに何も無い状態で試してみました。しっかりとスペースの白線も引かれているので、直ぐに駐車予定スペースは認識されて、そこから前向き駐車・後ろ向き駐車に寄って、前後に移動してからハンドルが自動的に切り替えされて真っ直ぐに駐車スペースには行っていく様子は感動ものでした。

実際に試してみて、感じたのは確かに便利だけれど常用するかどうかは微妙かなということ。まだ試していませんが、自分にとっては余り使用機会の無い縦列駐車の時には、この機能で止めると便利そうだなと感じました。一方で、日々利用している並列駐車の時には、どうしても設定-認識-駐車動作と時間が掛かるので、それならば自分で切り返した方が早いかなと言う気がします。ただ、自分は未だに運転が下手で、並列駐車したときにはなかなか真っ直ぐ入れられなくて、大体の場合区画区切りの白線の幅くらい傾いて止めてしまうのですが、それは無くなりそう。あと、まだ恐くて実際に左右に車が停車している状態では試してませんが、隣りの車が寄っているような場合には、丁度まん中当たりに駐車するような事が出来れば、ドアを開けたときにぶつける・ぶつけられるリスクも減るかなと言う気はします。ふと思ったんですが、アメリカなんかだと斜め駐車が普通で、頭から斜めに突っ込んで停車、その後バックで出して前進という手順なんですが、それもこの機能で支援しているのだろうか。アメリカでの利用は兎も角、狭い場所や道が多い日本では有効活用したい機能であることは確か。ただ、初心者の方には嬉しい機能だろうけど、有る程度運転に慣れていてしかも自宅の駐車場とか慣れている場所への駐車であるなら、そんなに必要性は高くないかも。一つ思ったのは、例えば定員いっぱいに乗車していたり、買物で荷物が多いときなどに、予め開けた場所で人や荷物を降ろして、もう一度ドライバーが乗り込んで運転して車庫入れするよりは、そのまま空席のまま外から操作して車庫に入ってくれたら便利かも。後、駐車スペースを記憶しておく機能があるんですが、もう少し発展させて現在地からその駐車スペースに自動的に移動して駐車するような機能も将来的に提供して欲しい。例えば玄関先に車を入れて荷物を出し入れしたら、後は操作一つで自動的に駐車スペースへ移動してくれるとか。現在地点と駐車スペースが、例えば半径3mとか5m以内なら提供するとか制限を付けても良いと思うけれど、ロボット掃除機が自動的に給電ステーションに戻るみたいな機能に拡張されないだろうか。そこまで次の世代車には期待したいですね。取りあえずAdvanced Parkは便利そうな機能である事は確かだから、もう少し使い込んで慣れて習熟したいと思います。(続く...)

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