2023年8月12日

NRT-SIN/-HND (番外編#2) - Nomad eSIM

今回のSingapore旅行では、eSIMの"Nomad"を利用して現地でデータ通信をしたので、その時の備忘録を番外編として記録しておきます。以前ハワイで利用したAiraloと比べて、ちょっと癖があるかなぁと言う印象です。

まずインストール自体はAiraloと同じで、私はiPhoneなのでApple Storeからアプリをダウンロードしてまずはアカウントを作成し、今回はSingapore用のeSIMを選択して「1GB/7 days (US$4)」を購入します。その後、eSIMのインストールをして、iPhoneの「設定(歯車アイコン)→モバイル通信」の「SIM」欄に、このNomadのeSIMを適当な名前で登録しておきます。Activationは現地でのネットワーク接続が必要なので、回線は「オフ」のままにして置きます。

SingaporeのChangi Airportに着陸したところで、まずは機内モードをOFFにしてデフォルトのdocomo回線がローミングでローカルキャリア(SigTel)を掴むのを確認します。その後、「Activation」みたいなボタンが表示されてそれをタップしたら完了かなと思っていましたが、そんなことはありません。Nomadのアプリを立ち上げてみると、こんな画面が表示されますが、iPhoneの設定画面を見ても書かれているような「SM-DP+Address:」とか言う表示は見つかりません。本当は、Singapore入国前にデータ通信が使えるようにしたかったんですが、空港でのActivationは諦めて、ホテルに入ってからゆっくり設定することにしました。

ホテルに入りWi-Fiにも繋がり、もう一度設定を見てみますが、どうもよく分かりません。ただ、この画面で表示されているのが、何となく「ID+PW」みたいだなと思うようになり、それならば「モバイル通信」のこのNomad e-SIMを「オン」にして、その設定画面(自分の場合は「1010/csl」とタイトルが表示されました)の「モバイルデータ通信ネットワーク」をタップしてAPN設定にこの値を入れて見ることにしました。Nomadアプリの「SM-DP+Address:」の「Copy」をタップして文字列を保存してから、設定のAPN画面に移り、ここでブランクになっている「ユーザー名」をタップして入力可能にしてから貼り付け(ペースト)します。その後今度は「Activation Code:」をコピーして、APNの「パスワード」に貼り付けます。そうすると、電波強度のバーが上下二段になり何となくネットワークに接続出来たようになります。そこで、Wi-Fiを一度OFFにしてデータ通信だけにして見ると、メールやWebやアプリが利用出来るようになり、何とか現地でのデータ通信を確保することが出来ました。いゃいゃ、設定フィールド名、全然違うじゃん。

これで終わりなら良かったのですが、二日目に町歩きをしている時、ホテルを出てSMRTに乗車してネットアクセス使用としたら、何故か回線が繋がりません。ネットアクセスをOFF/ONしてみたり、Nomadのアプリを起動して見たり、色々やってみましたが埒があきません。仕方ないので諦めたところでChangi Airportに到着すると、幸いにも空港のFree Wi-Fiに接続して、ネットワーク接続は出来るようになります。ここでGoogle経由で調べてみたんですが、余りこれという情報も無く、それでもモバイル通信の設定を見ていたら、デフォルトの音声回線の設定がdocomoからこのeSIMになっていたりしたので、もう一度設定を見直して、音声回線はdocomoにしモバイルデータ通信はNomadのeSIMがオンになっていることを確認してこれを選択。すると、理由は不明だけれどNomadのeSIM経由でデータ通信が出来るよう回復しました。自分でこの辺りの設定を弄った記憶は無く、なんで設定が変わったのか分からないし、何が良かったのかも不明ですが、何となく「癖のあるSIMだなぁ」という印象です。

今回Singaporeで利用実績が出来たし、コスト的にもそんなに不利と言う事も無いので、Singaporeでは次回もこのNomadのeSIMをパッケージ購入して使うと思いますが、使いやすさではAiraloの方が自分は分かりやすいと思います。以前はAiraloもSingaporeでも利用出来たみたいなので、これが復活するならそちらを利用するかなぁ。ただ、また使用不可になったら困るので、それならばSingaporeだけは例外としてNomadを継続する方が、今の自分にとっては良いかなと。それに、少なくとも空港では空港のFree Wi-Fiがスピードも安定感もあるので、これを使えば取りあえず空港内でのネットワークアクセスには不自由しないと思います。それならば、市内で格安SIMを購入するのも、滞在期間等によっては有りかなとも思いますし。もし年内にでもまた行く機会があれば、色々試してみたいと思います。 

そのChangi AirportでのFree Wi-Fiですが、手続きは凄く簡単。

  1. 私はiPhone 13 Pro(iOS)なので、「設定(歯車アイコン)→Wi-Fi」と移動
  2. 「#WiFi@Changi」というAPが見えるはずなので、これを選択
  3. 直ぐに「Welcom to Changi Airport!」という接続画面が表示されるので、Wi-Fiアイコンに"Free WiFi"と書かれているアイコンをタップ
  4. すぐに、ChangiでのRewardや空港ガイドといった広告が表示されるので、ここまで来たらネット接続完了です
私は最初に入国審査場で係員さんが設定してくれたんですが、この設定が保存されているので、翌日T1に下見に行った時や帰国日に空港に来てゲート前で待っている時など、自動的に接続してくれて便利。実質自分では何もせずに空港Wi-Fiの手段をゲットしたことになりますね(笑)。Changiに言ったら先ずこの設定をするべし、です。

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