2021年11月22日

イコールワン福岡SUNS

昨日開催されたX1 Areaのリーグ戦最終戦の中で、福岡で開催されたイコールワン福岡SUNSと電通キャタピラーズの試合。接戦が予想された試合でしたが、どうも電通が今ひとつ実力を出せずに、55-7の大差でイコールワン福岡が勝利して、自力でのX1 Super昇格を確定。残る1枠を、明日試合がある警視庁イーグルスと、その結果待ちのディアーズフットボールクラブの2チームが争うことに。 

この、イコールワン福岡SUNSというチーム、チーム代表でヘッドコーチで選手でもある吉野至氏が、それこそゼロから創り上げたチームで、その理由はXリーグのチームを作り九州から日本一のチームを出したいという事。地元の西南学院大学のコーチも務めていて、地元に残る卒業生がフットボールを続けられるようにと言う目的もあったとのこと。実際今回のチームも、西南学院大学とか久留米大学とか、地元の大学出身選手も活躍していて、吉野氏の目標通りというか、目的の一つは達せられつつあるんじゃ無いだろうか。

このチームが面白いのは、単にチームとして強くなるだけでは無く、地元の企業やメディアを上手く巻き込んで知名度や認知度を上げていること。よく、元ブリリアンのコージ・トクダが話題になるけれど、彼の露出の仕方も「元芸人」という部分が中心というよりは、「元法政大学主将、甲子園ボウル経験者」という部分を押し出して、フットボーラーとして取り上げて貰うことを重視しているように感じられて、それは本人にしてもチームにしても良い相乗効果を生み出している気がする。さらには、SNSやイベントみたいなものでの盛り上げ方も上手いと思うし、今のXリーグの中では一番若いチームの一つだけれど、一番勢いがあって熱量があるチームじゃないかと、個人的には注目しているチームの一つ。来シーズンもX1 Superの台風の目になるでしょうね。

課題は、九州という日本の西の端が拠点となっているので、試合の多くが開催される、関西や関東への遠征の負担。金銭的な物もそうだけれど、関西遠征でも、新幹線を使用しても3時間以上? 関東だと6時間以上か飛行機利用になるわけで、肉体的な負担や試合直前の調整時間など、他チームと比較して大きいと思いますね。今シーズンは、6試合あって、最終戦の1試合が地元開催だったけれど、後は関西か関東への遠征試合。来季の試合スケジュールはまだ未定ですが、X1 Super 12チームが2地区になっての対戦なので、地区内6チームのリーグ戦が5試合、他地区との試合が2~3試合で、7~8試合程度が予想されます。今シーズンと同程度の遠征試合は少なくとも想定する必要があるけれど、対戦する相手は基本的に上のチームばかりですから、来シーズンの負担は大きいと覚悟して準備しないと。いろいろハードルは高そうだけれど、5年後、10年後には日本一を狙えるチームになる可能性を、今一番秘めているチームじゃないだろうか。来シーズンの活躍に期待したいですね。

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