素朴な疑問として、日本のどの部分で排出量が多いのか気になって調べてみたら、トップは火力発電所(中部電力の碧南火力発電所)なんですが、2位から8位までは製鉄所からの排出で、9位、10位にまた火力発電所という順番。ただ、この10箇所分合計で約16,000万tで、日本全体の15%位を占めていることになります。3箇所の火力発電処分で、5%位なので、火力発電所分だけで20%位なんだろうか。その半分でもCO2排出量が殆ど無い原子力発電所に振り返れば、10%以上削減できることになるけれど、そう言う事は言わないんですよね。
よく分からないのが、「一人当たりのCO2排出量」という比較。こちらの資料だと、日本の場合は一人当たり8.9tと書いてあるけれど、記事中の値と引用資料中での値が微妙に違うんだけれど。しかも、他国は低めに日本は高めに記事には書いている。しかも、その比較は日本よりも上位の国を記載しているけれど、例えばドイツやイギリスの一人当たりの値は日本とそんなに変わらないし、韓国やオーストラリアは日本よりも高いし、環境に厳しいと思われ型なカナダだって、計算すると日本よりも一人当たりの値は高くなります。この当たり、ちゃんと比較した上で「しかし日本としては~」という話をするなら分かるけれど、一部だけ切り出して「日本はトップ5所では無く、トップの中国よりも悪い」という事を言いたいのだろうか。でも、それはフェアな比較では無いと思う。一人当たりの値が血井坂から取って、全体量が多いのであればやはりその部分を削減するべきだと思うから。
環境問題は重要だ課題だし、だからこそ真剣に真摯に考えなきゃいけないと思うけれど、再生エネルギーの話がその効果や現実を見ずに、ある意味宗教論争的な方向に傾いているのと同様に、この世界的なCO2排出量の話も、そう言う現実を無視した話に飛躍しつつあるように感じます。それでも、環境問題に熱心な人の中にもSMRを認めている人が増えているように、より現実的な解を求めている人も多いけれど、COP26のような場所だとそれもかき消されるような気がする。実際、そう言う化学的な議論よりも、グレタ氏の行動のような感情的な物の方が大きく取り上げられるわけだし。数値目標を設定するのは良いことだけれど、そこに至る論理的なプラン、スキームがはっきりしないのに、ゴールだけ決定するというのは無茶というか、最初からやる気が無いとも見られるのでは。レジ袋有料化と同じで、ショックを与えるだけの政策は止めて、もっと実質効果のあるアイデアを考えて実行して欲しい。それならば、多くの人も理解して賛同して協力するだろうし。そこが、今の環境活動の拙い部分だと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿