自民党の次期総裁選挙に関しては、まだ立候補者も固まらず混沌とした状態。そんな中で取りあえず一歩リードしていると言えるのは、既に出馬表明をしている岸田文雄氏。それに続く立候補者としては、河野太郎氏と石破茂氏が上がっているけれど、この二人は菅総理退任発表以前の総裁選での出馬は言っていなかった分、ちょっと不信感というか信頼性が足りないかなぁと言う印象を個人的には感じたりします。で、菅総理退任以前から総裁選出馬希望を表明していた一人が高市早苗氏で、菅総理退任発表後もその意思は替わらないようなんですが、どうも個人的印象としてメディアの取り上げ方が他の候補に比べて少ない気がする。
別に各放送局の内容を確認したわけでもないし、真剣に調べたわけでも無いけれど、数日前に安倍晋三元総理の支持を得たと言うような記事が出てきたくらいで、他の候補のような報道頻度で素例外のことが報じられることが少ない気がするんですよね。別に高市早苗氏支持というわけではないけれど、そうで無くても女性の権利が蔑ろにされている、女性の地位向上を日本はもっとするべき、と散々騒いでいた人達からすれば、日本の憲政史上最初の女性宰相、それも「第100代内閣総理大臣」になるかもしれないという、非常に大きなイベントになる可能性があるのに、何故か静かなまま。それこそ、小池百合子氏が都知事選に出馬する時なんか、ものすごい騒ぎになった気がするんですが、都知事という地位も凄いけれど、内閣総理大臣と言ったら日本の最高権力の一つと言っても良いくらいの地位な訳だし、もっと応援する声が満ち満ちても不思議じゃ無いと思うのだけれど。
高市氏や、以前やはり候補に名乗りを上げた野田聖子氏、あるいはやはりよく引き合いに出される稲田朋美氏とか、これまでも候補者として自ら名乗り出たり、噂に上がる人もいたけれど、結局は当時の対抗馬が安倍さんだったり、菅さんだったりして、最初から勝負にならなかったこともあるので、これまではある意味仕方ない気がします。でも今回はそう言う明確な「本命」がいるわけでも無いし、党員票を獲得するにしても、議員票を獲得するにしても、かなり混沌とした状態で進むことは明らかじゃ無いだろうか。下手したら、決戦投票みたいな状態にまでもつれるかもしれない。そう言う意味では、高市氏だけでなく、それなりに党内の支持が得られれば、他の女性議員にしてもそれなりにチャンスがあると思うし、最初に手を上げていた高市氏はその中でもかなり先行していると思うんですよね。しかも、今回の総裁選挙は正直なところその直後に行われる「衆議院選挙の顔」の選択であり、どれだけインパクトが獲られるかという事が主題になっている。それって、本末転倒だと思うけれど、まだ衆議院議員の任期が一年くらいあり、新政権の実績で評価されるような環境では無い以上、それは仕方ない。しかも、選挙で勝利すれば、後はまぁ何とか数年は安泰で進むだろう見たいな下心もあるだろうし。それな場、やはりインパクトの大きさから言えば、初の女性宰相という切り札に勝るものは無いと思うのだけれど。
ただ、個人的にちょっと嫌な予感もしているのが、小泉政権を第二次安倍政権に擬えると、今回の菅総理の退任は、理由は違うけれどやはり1年で退陣した第一次安倍政権を彷彿させるんですよね。あの時は、本命の麻生さんが福田さんに敗れて福田政権が誕生したけれど、結局面白みも期待感も無い政権で1年で終わってしまった。今回の次期総裁も、「選挙の顔」だけで選ばれてしまうと、その後の祖国での派閥対立や、女性議員を優遇すれば男性議員からの、優遇しなければ女性議員からの反発をこれまで以上に受けるだろうし、結局何をやっても不満や不信が増大するだけのような気がする。よほど有力な支えが無いと、1年も持たないんじゃ無いだろうか。それこそネットにも書かれているように、安倍さんが副総理格で外務大臣とかに入るとか、河野太郎氏を官房長官にするとか。少なくとも2年位は続く政権基盤を確立しないと、福田政権みたいに1年で退陣して、さらに次の政権も... と、あの悪夢のドミノ倒しが再来する気がする。そう言う意味では、選挙の顔には成らないだろうけれど、それなりに実績と経験がある岸田さんが一番良いのかもしれないけれど、それだと選挙がなぁ... あくまで希望的観測だけれど、高市さんが総裁になり選挙も大勝して、野党がバラバラになって野党側の古い顔が一新されて、もっと現実的な政策提案や政治活動をするようになり、今の「無能な働き者」が「有能な働き者」とは言わないけれどせめて「無能な怠け者」くらいまでになってくれれば、日本の社会はもっと良くなると思うけれど。少なくとも、いつも言われている「女性の地位向上」に関して、これ以上の事象は無いと思うのだけれど、一向にそう言う声が聞こえてこないのは、実は色々な意味で「地位向上」と言うのはお題目だけだったからなの?!
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