2021年4月6日

VISAタッチ


クレジットカードのContactless機能を利用して、電車に乗車する実証実験を、南海電鉄が16駅で始めたという記事記事の最後にも一寸触れられていますが、昨年、今の所最後の海外旅行となるSingaporeでは既に利用可能に。このSingaporeのSMRTで利用出来る、SimplyGoも同じ事が出来るんですよね。実際にSMRTの乗り降りで使用してみましたが、そんなにタイムラグを感じること無く利用出来ました。スペック上は、Suica系の200mm秒以内に対して、VISA Contactlessは500mm秒以内と倍以上緩いスペックですが、朝晩のラッシュ時などを除けば、許容範囲内じゃないだろうか。ただ、非接触決済の反応範囲が狭いという事で、それが問題かもしれませんね。スマホで利用する分には、どちらも同じNFCセンサーの場所を当てれば良いけれど、カードの場合は慣れていない分戸惑うかも。

Suica等の交通系に、Edy/iD等の電子マネー、さらにはQRコード決済が乱立している中、今度はクレジットカードのContactless決済が登場して、ユーザー側としては何をどう使うか困るというか混乱することも有るかもしれませんね。個人的には通常の買い物の時にも、今のようにカードリーダーに挿入して暗証番号を入れて、処理を待ってという手間が、カードタッチで処理されたら嬉しいのだけれど。

一寸困るのは、Contactlessでの電車利用の場合は、Suicaのように毎回記録されるのでは無く、一日分まとめて決済されるので、複数回乗車した場合はその履歴が分からなくなること。アプリを利用することで、その内容を記録することは可能らしいけれど、ワンクッション入れるのはやはりユーザーにとっては「手間」と映り、利用頻度が下がる原因になるんじゃないだろうか。まぁ、クレジットカード会社側としても、数百円くらいの少額決済が一日に幾つも処理要求されてきたら、オーバーヘッドが大きくなって堪らないだろうけど。

正直なところ、自分は国内でVISA ContactlessやMasterCard/AmexのContactlessサービスを利用することは、殆ど無いでしょうね。通常の買い物時に利用出来るなら、使うことがあるだろうくらいかな。日常的な買い物は、iDだつたりSuicaだったり、スマホの電子決済の方がスピーディーだし既に生活の一部として組み込まれているので、そちら優先になると思います。で、一番利用するのは、海外旅行の時でしょうね。ここ数年アメリカとかオーストラリアとか行ったときには、クレジットカードを利用出来る場所なら、殆どの場所でContactlessが利用可能だし、AppleのApple Payも同様に利用可能だから、iPhoneにセットしておけばそのままタッチして利用可能。日本でのAndroid端末の代わりに、海外ではiPhoneを代わりに使うと言う切替が、ある意味頭の切替にもなってトラブルも減るかも。今回の導入理由が、海外からの訪日観光客対策と言う事だけれど、それは必要だと思うなぁ。準備する側は大変だろうけど、ユーザーとしては今回の件をきっかけに、国内でももっとContactlessが広がって欲しいです。

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