2021年4月7日

裏の構図 (2)

昨日の車いす利用の話、どうも腑に落ちない点がいくつかあるんですよね。 最大の疑問が「何で来宮駅、来宮神社なの」という事。私も熱海とか伊豆とか詳しいわけじゃ無いけれど、「熱海」を目的地に行くことはあっても「来宮」を目的にと言う話は聞いた記憶が無い。関東方面からだと、車で熱海に来る人も多いと思いますが、熱海駅周辺の宿泊所が満員の場合とか、もう少し安いところと言うときには、車で直ぐ隣りの木宮周辺の宿泊施設を利用することもあるだろうけど、実は駅周辺は少し内陸部には行っているので、「熱海=ビーチ」というイメージからは一寸外れているところ。また「来宮神社」は大きな神社らしいけれど、何か観光地として有名という場所とも聞いた記憶が無いし。

彼女のこの件の記事を読むと、元々は沖縄へ行きたいと思っていたけれど、コロナ禍もあり近場でということで

条件は、電車で行ける、移動距離が少ない、宿は駅から歩ける範囲で子どもが過ごしやすい。 

そこで思いついたのが来宮、来宮神社!

とご本人は書いている。何か以前も言ったことがあるのか、あるいはよく知っている場所なのかと思ったら 、最寄り駅の「来宮駅」には馴染みがないらしく、どうも初めて訪問するような印象を受ける。それならなんで沖縄の代わりに浮かぶほどの場所なのかが疑問。小田原駅から乗車ようなので、自分よりは近場で馴染みがあるんだろうけど、余り子供が喜びそうな場所でも無さそうなんですよね。その来宮神社は、熱海駅と来宮駅の間にあるから、来宮駅からだと、徒歩圏内ではあるけれど熱海側に戻る場所。それなら、熱海駅からバスとかタクシー(徒歩でも行けるみたいだけれど、車いす移動だと大変だと思う)利用した方が楽な気がする。その分料金が掛かるという話なのかもしれないけれど、それならバス利用ならそんなに違わないと思うのだけれど。いずれにしても、「何故来宮なの」という疑問なんですよね。沖縄の代わりなら、気候は違うけれど「海の近く」という事で、熱海とか伊東、下田当たりが思いつく場所だと思うのだけれど。

さらに来宮駅の構内図を出して、1Fの図の表示しかなく、上りホーム側に階段がと書いていますが、図を見れば一つのホームのそれぞれの側に、上りと下りが停車する「アイランド型ホーム」であることが分かるし、だからホームには階段しか無い事も分かるはず。「下りなら階段なしなのかな(=エレベーターがある、という意味?)」と書いているけれど、その見ているJR東日本のサイトには「駅情報」というページがあり、ここには「バリアフリー情報」が掲載されていて、展示運賃表以外は「無い」と表示されています。普通なら、ここで「熱海駅で降りて、そこから移動した方が(自分にとって)楽だろう」と思わないのだろうか。事前に「構内図」を確認して疑問を感じた人が、その場で直ぐに確認出来る「駅情報」を確認せずに「現地で出たとこ勝負」みたいな判断をして出かけるのか、それが理解出来ない。この人にとって、どの駅のどの場所にエレベーターがあるとか、どう言うバリアフリー施設が利用可能なのか、そう言う情報は重要な事だろうし、今回初めて調べてみたという事でも無いと思うのですが。

で、以下略ちゃんがこの件で記事をまとめていて、確かに乗車拒否されて旅行が中断されたならまだしも、JR東日本のサポートもあって目的地に移動出来ているわけだから「乗車拒否」はおかしい言い方だし、元々対応出来ないから代替案を提示しているわけですし。正直なところ、「もしかしたらこの人の目的は、来宮神社に行くことでは無く、無人駅の来宮駅に行くことなのでは」と勘ぐりたくなるくらい。仮にエレベーター設置を進めるために、わざとこう言う行動をしているとしたら、それって目的のためには手段を選ばずと言う話で、それが許されることになると世の中何でもありになってしまう。と言うか、社民党の幹事足る人が、自分の要求を実現するために、労働者足る駅員さんに無理難題を強いることは矛盾しないのだろうか。それが最大の疑問かも。最終的なゴールには共感できるけれど、その為の手段には共感できず、結局は設定されたゴールに対しても不信感を抱いてしまうケースじゃ無いだろうか。(続く...)

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