やっぱりこの人達、政治家というか政治センスが無いなぁと再認識する記事。 少子化対策や子供貧困対策のために、「子ども庁」創設を打ち出した菅総理に対して、「自分達は15年前から『子ども家庭庁』設置を主張してきた」と、自民党の対応を衆議院選挙対策と批判しているわけですが、それならば10年前に与党となった時に、何で実現させなかったというのは、誰もが思う疑問。既に構想が始まって5年ほど経過しているわけですから、それなりに土台なり基本的な考えは固まっていたはずで、しかも民主党世間交代時はリーマンショックで経済的にも落ち込んでいた直なわけですし。
で、記事の最後に書いてあるんですが、政権交代時にマニフェストに記載していたんですね。でも、結局実現出来なかった。あの当時の旧民主党のマニフェストは「バラ色の政策」が散りばめられていて、個人的には全く信用できない物という理解で、実際実現された物は殆ど無い。最悪なのは沖縄の基地問題での「最低でも県外」であったし、生活に密接して居た物としては「ガソリン税撤廃」とか「消えた年金問題」だったりしたわけだけれど、マニフェストに迄掲げて出来なかったことを持って、自分達は15年前からと胸を張られてもしらけるだけだし。
さらに二言目には、
「別に自民党にやっていただく必要はない。われわれ(立民)が政権を担い、15年におよび温めてきた子ども家庭省の設置をやらしていただいても結構だ」
と、選挙もせずに権力だけ横瀬といういつものパターン。政治家として、こう言う無い物ねだりというか、国民の審判を仰がずに横滑りで政権を貰うようなことを恥ずかしいと思わないのだろうか。今の野党、特に立憲民主党に必要な事は、野党第一党としての存在感だろうし、それが積み重なって初めて「次の与党」としての評価も生まれるはず。ならばここで言うべき事は、「自分達が15年間温めてきた考えを生かして欲しい」と、その中でも有効事柄を提案して、与党に飲ませることじゃ無いのか。自分達にやらせろというのは、結局はその15年間の積み重ねが無いから、出来ない事を言うことで格好だけ付けているような気がする。
内閣は、国民のために様々な政策を立案して実行していく責任があることは当然だけれど、その立法府の一員である野党もまた議員の一人。必要ならば反対すれば良いけれど、今の野党は反対のための反対しかせず、さらに気に食わなければ「審議拒否」に「不信任案」という、言ってみれば「機能不全」になっているだけ。実行責任は時の内閣にあるとしても、立法責任関しては野党も含めた全議員の責任という事をもっと真摯に自覚する必要が有るんじゃ無いだろうか。ちゃんと理解していれば、こんな記事のような無責任な発言は、恥ずかしくて出来ないと思うのだけれど。
0 件のコメント:
コメントを投稿