2020年8月13日

デジタル化病院(4)

一寸したことでどうも喉を痛めたらしく、何十年振りかで耳鼻咽喉科に行ったのが二週間前。そこで、最近の病院のデジタル化にちょっとビックリしたりしましたが、今回はその「真逆」の経験をしたので備忘録として。

前回の初診から、二週間の間隔をあけての経過観察で再訪。受付開始の前から並んでいたので、3番目の順番を今回はゲット出来ました。本当なら、この二週間で完治したいところなんですが、以前よりは状態は良くなったとは言え、まだ時々食べ物が喉に引っかかって、酷いときには戻してしまうこともまだあります。しかも、二種類の薬を飲んでいるんですが、そのうちの一つ、胃酸を抑える薬がちょっと曲者で、錠剤の薬なんですがその錠剤が少し大きめのサイズ。一般的なワイシャツの袖口の丸いボタンをもう一回りくらい大きくしたようなサイズで、しかも錠剤なので一寸厚みもあります。この錠剤を、毎食後2錠飲むのですが、一つ目は飲み込めるんですが、二つ目が喉に引っかかってしまう。実は、二週間前の最初の頃は、もっと喉が酷い状態だったのに、この錠剤を飲むのはそんなでは無かったんですね。所が、段々喉の状態がよくなりつつあるのに、何故か今度は錠剤を飲むのが苦手になってしまいました。で、診察の時にそんな話をしたところ、先生が「同じ薬で、錠剤タイプの他にカプセルタイプと粉タイプが有るから、変えましょうか」と言います。で、粉の場合はオプラートで包むとかしないと、別の形で喉に詰まりそうだったので、「それではカプセルタイプの薬をお願いします」と言って診察が終わりました。

最近の病院は、大体薬局が隣接していて、ここも隣に薬局があり、前回もそこで薬を貰いました。今回も同じように、薬の指示書を渡して待っていると、準備が出来たと呼び出されます。確か前回も同じ人だったと思うのですが、若い男性の薬剤師さんが対応してくれて、「〇〇14日分と、△△の錠剤が14日分」と言って薬を出してきます。それをみてビックリ。今回はカプセルタイプになっているはずの薬が、前回と同じ大きめの錠剤タイプで出されています。そこで、前回と薬は同じだが錠剤タイプが飲みにくいので今回カプセルタイムに変更してもらったはずだがと説明します。すると、ちょっと慌てて病院からの指示書を確認すると、隣で聞いていた先輩らしき薬剤師さんに「そうなっています」みたいな事を言います。で、慌てて在庫を調べたようですが残念ながらカプセルタイプの在庫が無いとのことで、一寸不満は感じるものの薬に変わりないので、そのまま前回と同じ錠剤タイプの薬を貰って帰宅しました。薬の取り違い論外ですが、同じ薬でもちゃんと指定してあるんだから、それを見落として処理するのも一寸問題だよなぁ。

丁度今フジテレビ系列で薬剤師さんが主人公の「アンサング・シンデレラ」という番組を放送しています。以前、ホリエモンだったか誰かが、「薬を探して数を数えるだけの薬剤師は無駄」みたいな事を言って物議を醸したことがあったと思うんですが、実は薬の相性とか似たような名称の薬と間違えたりしないようにするとか、薬剤師さんの仕事は見えないけれど重要な「縁の下の力持ち」的仕事。だから「Unsung=表に出ない」と言われているわけですが、それは「でも、とっても重要な仕事」という意味もあるはず。勿論、どんなことにも「100%完全」と言う事はないわけで、だからこそ薬局では二重三重に確認して、患者さんに薬を渡すわけですが、どうもこの時は何か抜け落ちてしまったようですね。後で控えを確認しましたが、ちゃんと「カプセル」と印刷されていました。多分、前回と同じ薬が処方されていたので、それが頭に残ってしまい、「錠剤」なのか「カプセル」なのか勘違いしたまま、薬の準備をしてしまったんでしょう。ここまでデジタル化されているけれど、結局薬の準備は人手に頼るわけで、そこをもう少し工夫が必要かもしれませんね。それこそ、薬のパッケージにQRコードを印刷して、それで突き合わせをするとか、ピックアップする時に、指示書と薬が一致しているかやはりQRコードとかで管理するとか。今回の場合は、薬自体は同じ物なので大きな問題では無いけれど、それでも「指示された物」と違う薬を「渡してしまった」のは大きなミス。あの薬剤師さんには、この経験を糧にして今後は大きな間違いが無いように注意して欲しいです。(続く、か?)

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