2020年8月1日

デジタル化病院 (3)

最近の病院でのデジタル化で、幾つか自分なりの「気付き」が有ったんですが、その逆のケースも同時期に経験しています。身内の一人が一寸した手術の必要があって2週間ほど入院していました。浜松市には、結構大きな総合病院が幾つかあって、その一つに入院しました。1Fの受付や精算窓口などは、リニューアルしたのかかなり綺麗な感じで、ホテルのフロントみたいな雰囲気。ここで、先に書いた自動精算機も始めて見て感心したところです。

最初相部屋に入院していた時に御見舞にいったですが、巡回している看護師さんが縦長の代車みたいなものに、ノートブックパソコンや仕事や作業で使う色々なものを似せて巡回してきます。ここでびっくりしたのが、その代車に乗せているノートブックパソコンにはACアダプターが接続されていて、移動する度に部屋にあるコンセントにそのACアダプターを接続して作業しているんですね。ノートブックパソコンだから内蔵バッテリーがあるわけで、ACアダプターを抜き差ししても再起動するわけではないし問題ないけれど、その抜き差しの動作にしても、万一の場合にコードを引っかけて倒したりするリスクを考えると、ACアダプターは使わない方が良いんじゃ無いかと、仕事柄心配になりました。バッテリーだけでも、多分一度の巡回時には間に合うはずなんですが、やはり心配なのか。それに、そうACアダプターを付けたり外したりすると、バッテリーも放電・充電を短期間で繰り返すことになり、バッテリーにとっても良くないはずなんですが。

一つビックリしたのは、病室内でWi-Fiが利用出来ること。相部屋だと有料ですが、個室だと料金に含まれていて利用可能に。この時は使用して居ませんでしたが、以前病院とか向けのシステム開発にちょっと関わったときには、もうEMI(Electric-Magnetic Interface)/EMC(Electric-Magnetic Compatibility)対策を鬼のように要求されて、とても仕様を満足出来ないと悲鳴を上げた経験からすると、時代はかわったなぁ、と。まぁ、病院内や病室でスマホも利用できるわけですから、施設の精密機器自体が改善されているんでしょうね。今の時代、スマホを入口で取り上げない限り、必ず一人一台や二台は持ち歩く時代ですし。病室で利用できるくらいですから、件の看護師さんが使用して居たノートブックパソコンも、多分病院の専用回線に接続しているんだろうなぁ。そう言えば、昔の病院では例えばレントゲン写真とかは、裏から光が当たる光箱みたいな物の上に貼り付けて見せてくれましたが、今では写真やカルテも全てデータベース化されていて、モニターに表示して見せてくれますからね。あれは、院内ネットワークが無いと無理だし、モニターにしてもそれなりに高解像度大画面のものでないと意味ないし。

この総合病院は、コロナ対応の病院では無かったみたいでしたが、最初はこんな状態だから手術が何時受けられるのか心配だったようです。でも、病気が分かって診察を受けて、手術が必要となったときに、一週間後に直ぐに決まって拍子抜けしたそう。一月位待つのかと思っていたらしい。地域によっては、コラナ対策に圧迫されて一般診療が進まないところもあると思いますが、受付業務や精算業務は機械化できても、日々の診療や治療を機械化されるのはまだまだずっと先。周りの様子を見ても、もう人手による人海戦術でこなしていくしか無い状態で、改めて看護師さんやお医者さん達の苦労に頭が下がる思いでした。お金だけの問題では無いだろうけど、何か報いて欲しいですよね。自分はこれまで大病をした経験が無く、入院した経験も無いので、給与から結構な額の保険料が天引きされる事に不満を感じたこともありましたが、こう言う現状を実際に何度か見ると、いつかは自分に戻ってくる事なんだからと納得出来そう。まぁ、デジタル化やその他のアイデアで、より効率的に、寄り効果的に改善は進めて欲しいですけれど。

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