2020年8月1日

日ペリ

Aviation Wireの記事から、ANA創業時のヘリコプター移設作業の話。記事の中でも触れられているけれど、ANAの前進企業の一つがヘリコプター輸送から始まっていたことは、ある意味知る人ぞ知る感じの話。航空会社には、識別のために2レターコード(IATA)や3レターコード(ICAO)が振られているけれど、空きコードが少なくなってから創設された最近の航空会社は別にして、古くから運航している古参の大手航空会社は、自社名をイメージ出来るようなコードを使用しています。JALならJL、UnitedはUAとか。だから、ANAもANとかなら分かるけれど、何故か「NH」というコード。これは、全身の「日本ヘリコプター輸送(日ペリ)」が、その社名から「NH」を使用して居たものを継承しているからというのは有名な話。因みに、「AN」は昔はアンセットオーストラリア航空が使用していたけれど、破綻後はアメリカの航空会社が今は使用しているみたい。まぁ、今更「NH→AN」となったら、逆に混乱するだけだろうけど。

流石に3レターコードでは、JALは「JAL」だしANAは「ANA」を使用していて、こちらは分かりやすい。3レターコードは航空管制とか運航関係(フライトプラン)等、公的に使用されているから、こちらは我々乗客には余り馴染みが無いんですよね。やはり、航空券に印刷されている2レターコードの方が良く見る分馴染みがあるんですよね。同じように、空港も3レターコード(IATA)と4レターコード(ICAO)があって、例えば羽田空港はHND/RJTTと4レターコードは機械的に振られている感じなのでピンと来ませんが、3レターコードも既に使用されている場合苦肉の策で組み合わせたようなものも有り、個人的には面白いなと思うんですが。

こう言う事は、昔まだ通信事情がちゃんとしていない時代に、出来るだけ送受信する情報量(文字数)を減らすための工夫の一つだと思うんですが、何となく先人の苦労というか工夫を感じられて面白い。アマチュア無線をやっていると、電信(モールス通信)をやる人も居るんですが、このモールス通信なんて、そう言う略語の塊だし、それを覚えるのが先ずは第一歩だったりしますからね。英語の単語で、例えば「templ8(=template)」とか「F2F(=Face-to-Face)」とか「U(=You)」とか略語見たいものを使うけれど、あれは又一寸違う意味、どちらかというと感覚的に「いけてる?!」みたいなものだけれど、実際の通信の時にはつかったりすることもありますよね。日本語(和文)のモールス通信でも、ちょっとした略語みたいな言い方をする場合もあるし。

鉄道の場合だと、余り列車番号は使わずに、「こだま」とか「あずさ」とか「とき」とか、車両の愛称で言う場合が多いですよね。まぁ、国内線用の鉄道に対して、国際的に通用しないといけない飛行機の違いはあるけれど、陸続きのヨーロッパとかの鉄道ってどうなんだろうか。鉄道だと、確か今はもう無くなってしまったけれど、「あずさ2号」とか馴染みのある言葉・単語で呼ばれるので、より身近で旅情感みたいなものを感じます。でも、アルファベットと数字の組合せの例えば「NH002」なんていうのは、それだけでは無機質で機械的な印象だけれど、一度その路線を利用してみると、結構愛着みたいなものが沸くことも。因みにNH002(NH2)便はNRT-IADのフライトで、ANAが北米大陸に初就航した路線の一つという由緒ある路線。でも、羽田へ移管されてNH102便になっちゃったんですよね。いつになるか分からないけれど、航空旅客需要が戻って、NRT-IAD便も復活してくれるように早く戻って欲しいですね。

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